Part5で「re-」で始まる単語が出ると、「これって『再び』の意味?」「どんなニュアンスがあるの?」と迷ってしまうこと、ありませんか?
接頭辞re-は英語で最も生産的な接頭辞の一つで、**「再び」「繰り返し」「後ろに」**という意味を持ちますが、多くの学習者が体系的に理解できていません。
でも実は、re-の基本的な3つの意味を理解し、頻出動詞30個を語源とともに覚えれば、関連語彙を飛躍的に増やすことができます。
今回は、TOEIC Part5で絶対に覚えておきたいre-動詞30選と、語源から理解する効率的な学習法をお伝えします。
接頭辞re-とは?
接頭辞re-は、**「再び」「繰り返し」「後ろに」**という意味を表すラテン語由来の接頭辞です。
職場で「この企画を再検討しましょう」と提案する場面を想像してください。
「検討」を「再び検討」にする、これがre-の基本的な役割です。
re-の基本的な意味:
- 再び(again)
- 繰り返し(repeatedly)
- 後ろに(back)
- 反対に(opposite)
語源的特徴:
- ラテン語「re-」(後ろに、再び)
- 英語で最も生産的な接頭辞
- 動詞に付くことが最も多い
re-の3つの基本パターン
re-は文脈によって異なるニュアンスを持ちます。
パターン1:「再び」(Again)
最も基本的で重要な意味です。
オフィスで「会議を再スケジュールする」と言う場面を考えてください。
一度決めたスケジュールを「再び」設定し直す、これが「again」のre-です。
特徴:
- 過去に行ったことを再度行う
- ビジネス場面で頻用
- 最も理解しやすいパターン
基本例:
do → redo(再びする)
start → restart(再開する)
think → rethink(再考する)
plan → replan(再計画する)
パターン2:「繰り返し」(Repeatedly)
継続的・反復的な行動を表します。
レストランで「メニューを繰り返し確認する」場面を想像してください。
一度だけでなく何度も「繰り返し」確認する、これが「repeatedly」のre-です。
特徴:
- 継続的・習慣的な行動
- 強調のニュアンス
- 品質管理でよく使用
基本例:
view → review(復習する・検討する)
search → research(研究する)
count → recount(詳述する)
パターン3:「後ろに・元に」(Back)
元の状態に戻す意味です。
会議で「決定を取り消す」と発表する場面を考えてください。
決定を「元の状態に戻す」、これが「back」のre-です。
特徴:
- 元の状態への復帰
- 取り消し・撤回のニュアンス
- 法的・公式文書で使用
基本例:
call → recall(思い出す・回収する)
turn → return(戻る・返す)
move → remove(取り除く)
ビジネス頻出re-動詞30選
TOEICで絶対に覚えておきたい動詞を、意味別に分類して紹介します。
【再実行系】再びする動詞10選
1. rebuild(再建する)
The company will rebuild its damaged headquarters.
(会社は損壊した本社を再建します)
2. redesign(再設計する)
We need to redesign the user interface.
(ユーザーインターフェースを再設計する必要があります)
3. reorganize(再編成する)
The department will reorganize its structure.
(その部署は組織構造を再編成します)
4. reschedule(再スケジュールする)
Please reschedule the meeting for next week.
(会議を来週に再スケジュールしてください)
5. restart(再開する)
The server will restart automatically.
(サーバーは自動的に再開します)
6. reopen(再開する)
The store will reopen after renovation.
(店舗は改装後に再開します)
7. reestablish(再確立する)
We aim to reestablish customer trust.
(顧客の信頼を再確立することを目指します)
8. reconstruct(再構築する)
The team will reconstruct the database.
(チームはデータベースを再構築します)
9. refinance(借り換える)
The company decided to refinance its debt.
(会社は債務の借り換えを決定しました)
10. renegotiate(再交渉する)
Both parties agreed to renegotiate the contract.
(双方は契約を再交渉することに合意しました)
【検討・分析系】見直し動詞10選
11. review(検討する・復習する)
The board will review the proposal tomorrow.
(取締役会は明日提案を検討します)
12. revise(修正する・改訂する)
Please revise the document before submission.
(提出前に文書を修正してください)
13. reconsider(再考する)
We should reconsider our marketing strategy.
(マーケティング戦略を再考すべきです)
14. reexamine(再検査する)
The auditor will reexamine the financial records.
(監査人は財務記録を再検査します)
15. reevaluate(再評価する)
The committee will reevaluate the candidates.
(委員会は候補者を再評価します)
16. research(研究する)
The team will research market trends.
(チームは市場動向を研究します)
17. reassess(再査定する)
The bank will reassess the property value.
(銀行は不動産価値を再査定します)
18. reanalyze(再分析する)
Scientists will reanalyze the experimental data.
(科学者は実験データを再分析します)
19. reinvestigate(再調査する)
Police will reinvestigate the case.
(警察はその事件を再調査します)
20. recheck(再確認する)
Please recheck the calculations.
(計算を再確認してください)
【復帰・回復系】元に戻す動詞10選
21. return(戻る・返す)
Please return the equipment by Friday.
(金曜日までに機器を返却してください)
22. restore(復元する・回復する)
The IT team will restore the backup files.
(ITチームはバックアップファイルを復元します)
23. recover(回復する・取り戻す)
The company is starting to recover from losses.
(会社は損失から回復し始めています)
24. recall(思い出す・回収する)
The manufacturer will recall defective products.
(製造業者は欠陥製品を回収します)
25. refund(返金する)
The store will refund your purchase.
(店舗はあなたの購入代金を返金します)
26. replace(交換する・置き換える)
We need to replace the old computer.
(古いコンピュータを交換する必要があります)
27. repair(修理する)
The technician will repair the printer.
(技術者がプリンターを修理します)
28. remove(取り除く・移動する)
Please remove the outdated information.
(古い情報を取り除いてください)
29. reject(拒否する・却下する)
The committee rejected the proposal.
(委員会は提案を却下しました)
30. reverse(逆転する・取り消す)
The court will reverse its previous decision.
(裁判所は以前の決定を取り消します)
語源から理解する効率的学習法
re-動詞を語源から理解することで、記憶が定着しやすくなります。
語根の理解
build系(建設):
re- + build = rebuild(再建する)
re- + construct = reconstruct(再構築する)
re- + establish = reestablish(再確立する)
view系(見る):
re- + view = review(見直す)
re- + vise = revise(修正する)
re- + consider = reconsider(再考する)
turn系(回転):
re- + turn = return(戻る)
re- + verse = reverse(逆転する)
re- + place = replace(置き換える)
連想記憶法
ビジネス場面での連想:
会議関連:reschedule, reorganize, reconsider
品質管理:review, revise, recheck, reexamine
顧客対応:refund, replace, repair, restore
音韻による記憶:
R音の強調:research, reorganize, reconstruct
短音での覚え方:redo, recap, reset
実践トレーニング
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
練習問題1(制限時間:10秒)
The IT department will _____ the server after the maintenance.
(A) start
(B) restart
(C) starting
(D) restarted
メンテナンス後にサーバーを再開するという文ですね。
正解は(B)です!
「再び開始する」という意味でrestartが適切です。willの後には原形が必要です。 判定時間:5秒!
練習問題2(制限時間:10秒)
Please _____ the proposal before the final presentation.
(A) view
(B) review
(C) preview
(D) overview
最終プレゼンテーション前に提案を見直すという文ですね。
正解は(B)です!
「見直す・検討する」という意味でreviewが適切です。 判定時間:6秒!
練習問題3(制限時間:10秒)
The company decided to _____ its marketing strategy.
(A) consider
(B) considerable
(C) reconsider
(D) consideration
会社がマーケティング戦略を再考するという文ですね。
正解は(C)です!
「再び考える」という意味でreconsiderが適切です。 判定時間:7秒!
re-と他の接頭辞との違い
混同しやすい接頭辞との違いを整理しましょう。
pre-(前に)との違い
preview(事前に見る)vs review(見直す)
prearrange(事前に準備する)vs rearrange(再配置する)
preplan(事前計画)vs replan(再計画)
判定ポイント:
- pre- = 事前に、前もって
- re- = 再び、もう一度
de-(逆・除去)との違い
decompose(分解する)vs recompose(再構成する)
destruct(破壊する)vs reconstruct(再構築する)
devalue(価値を下げる)vs revalue(再評価する)
判定ポイント:
- de- = 逆方向、除去
- re- = 再び、元に戻す
un-(否定)との違い
undo(取り消す)vs redo(やり直す)
unpack(荷解きする)vs repack(再梱包する)
uninstall(削除する)vs reinstall(再インストール)
判定ポイント:
- un- = 否定、逆の行為
- re- = 再び、繰り返し
ビジネス英語での効果的な使用
TOEICはビジネス英語なので、実際のビジネス場面での使い方が重要です。
会議・プレゼンテーション
企画の見直し:
We need to reconsider our approach.
(アプローチを再考する必要があります)
スケジュール調整:
Let's reschedule the meeting for next Tuesday.
(会議を来週火曜日に再スケジュールしましょう)
プロジェクト管理
計画の修正:
The team will revise the project timeline.
(チームはプロジェクトのタイムラインを修正します)
システムの復旧:
IT support will restore the database.
(ITサポートがデータベースを復元します)
顧客対応
品質保証:
We will replace the defective product.
(欠陥製品を交換いたします)
サービス改善:
The company will redesign its customer service.
(会社は顧客サービスを再設計します)
よくある間違いパターン
日本人学習者が特に間違えやすいパターンを見てみましょう。
間違いパターン1:re-の意味の混同
❌ Please review the package to the sender.
✅ Please return the package to the sender.
reviewは「検討する」、returnは「返す」。
間違いパターン2:似たスペルでの混同
❌ We need to research the meeting.
✅ We need to reschedule the meeting.
researchは「研究する」、rescheduleは「再スケジュールする」。
間違いパターン3:語形の間違い
❌ The manager will revision the report.
✅ The manager will revise the report.
revisionは名詞、reviseが動詞。
間違いパターン4:前置詞との組み合わせ
❌ Please return back the documents.
✅ Please return the documents.
returnにbackは不要(重複)。
本番での解答テクニック
Part5で確実に正解するためのコツをお伝えします。
-
re-の基本意味を確認
- 「再び」「繰り返し」「元に戻す」
- 文脈からどの意味か判断
-
品詞を正確に判定
- 動詞の位置に動詞を配置
- 時制・語形変化に注意
-
語根の意味を活用
- build系、view系、turn系
- 語源からの推測も有効
-
ビジネス文脈を考慮
- 会議、プロジェクト、顧客対応
- 自然なコロケーション
-
除外法を活用
- 明らかに不適切な選択肢を除外
- 残った選択肢から最適解を選択
まとめ
接頭辞re-は、「再び」「繰り返し」「元に戻す」という意味を持つ重要な語形成要素です。
今回紹介した30の頻出動詞と語源理解法を身につければ、
- Part5での語彙問題の正答率が大幅に向上する
- re-関連語彙が体系的に理解できる
- ビジネス英語での表現力が向上する
という効果が期待できます。
「再び・繰り返し・元に戻すのre-」この基本概念さえ覚えれば、関連語彙を効率的に増やすことができます。 ぜひ語源とともに実践的に覚えて、次の模試で実力を発揮してくださいね!