Part5で「名詞+前置詞」の組み合わせに迷った経験はありませんか?
「in advanceとby advanceって、どっちが正しいんだろう?」 「on purposeとfor purposeで悩んでしまう」
こんな風に慣用表現で時間をロスしてしまうこと、ありますよね。
実は、名詞+前置詞の慣用表現は、パターンさえ覚えれば15秒以内で確実に正解できる得点源なんです。
今回は、Part5で年間約8問出題される重要な慣用表現を、覚えやすいコツと共にマスターしていきましょう。
名詞+前置詞の慣用表現とは
名詞+前置詞の慣用表現を簡単に説明すると、コンビニでセット商品を買うようなものです。
例えば、「おにぎり+お茶」のように、決まった組み合わせがありますよね。 これと同じように、英語でも「advance + in」「purpose + on」など、特定の組み合わせが決まっているんです。
重要なのは、文法的な理由ではなく、慣習として定着しているということ。 理屈で考えずに、セットで覚えることがポイントです。
Part5での出題パターン
名詞+前置詞の慣用表現は、Part5で年間約8問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:決まった前置詞を選ぶ問題
最も頻出するパターンです。
例題:
Please submit your application _____ advance.
(A) by
(B) in
(C) on
(D) for
正解は(B)です。 「in advance(事前に)」は決まった表現だからです。
パターン2:似た意味の表現から選ぶ問題
複数の候補があるように見えて、実は慣用表現が決まっているパターンです。
パターン3:文脈に応じた使い分け問題
同じ名詞でも、文脈によって前置詞が変わる場合があります。
最重要!頻出の慣用表現TOP10
Part5で特によく出る表現を、覚えやすいグループ分けで紹介します。
時間に関する表現
in advance(事前に)
例:Please book your tickets in advance.
(チケットは事前に予約してください)
覚え方:
「in(中に)advance(進歩)」→ 未来の中に進んでいく
on time(時間通りに)
例:The meeting started on time.
(会議は時間通りに始まった)
覚え方:
時計の「上(on)」に針がぴったり合う
in time(間に合って)
例:We arrived in time for the presentation.
(プレゼンに間に合って到着した)
目的・意図に関する表現
on purpose(わざと、故意に)
例:She did it on purpose.
(彼女はわざとそれをした)
覚え方:
「purpose(目的)の上(on)」→ 目的を持って行動
for sale(売り物の)
例:This house is for sale.
(この家は売り物です)
by accident(偶然に、うっかり)
例:I met him by accident.
(彼と偶然会った)
状態・方法に関する表現
in detail(詳細に)
例:Please explain the plan in detail.
(計画を詳しく説明してください)
on duty(勤務中で)
例:The security guard is on duty.
(警備員は勤務中です)
by hand(手で、手作りで)
例:This sweater was made by hand.
(このセーターは手作りです)
at random(無作為に)
例:The winners were chosen at random.
(当選者は無作為に選ばれた)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 時間表現の使い分け:in timeとon timeの違いを混同する
- 目的表現の前置詞:on purposeをfor purposeと間違える
- 状態表現の固定化:in detailをwith detailと思い込む
特に類似表現の区別は、多くの人が見落としがちです。 日本語の感覚で前置詞を選ぶと、間違いやすくなります。
確実に正解するための3ステップ
実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:名詞を特定する
まず、空欄の後にある名詞をチェックします。
advance、purpose、detail、timeなど、慣用表現でよく使われる名詞かを確認します。
ステップ2:セット表現を思い出す
特定した名詞と組み合わさる前置詞を思い出します。
「advance = in」「purpose = on」のように、機械的に覚えた組み合わせを使います。
ステップ3:文脈で最終確認
選んだ表現が文脈に合うか、軽く確認します。
意味が通じるなら、迷わずその答えを選びましょう。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The project was completed _____ time for the deadline.
(A) in
(B) on
(C) at
(D) by
考えてみてくださいね。
正解は(A)です!
「in time for(〜に間に合って)」という慣用表現です。 deadlineという未来の時点に間に合うという意味なので、inが正解になります。
問題2:Please handle this package _____ care.
(A) in
(B) with
(C) by
(D) on
正解は(B)です!
「with care(注意して)」は決まった表現です。 「方法・手段」を表すwithが使われます。
問題3:The announcement was made _____ purpose to avoid confusion.
(A) in
(B) by
(C) on
(D) for
正解は(C)です!
「on purpose(故意に、わざと)」という慣用表現ですね。
効率的な覚え方のコツ
慣用表現は丸暗記が基本ですが、効率的に覚えるコツがあります。
1. グループ化して覚える
時間系、目的系、方法系など、意味のグループで整理して覚えましょう。
関連性があると記憶に残りやすくなります。
2. 例文と一緒に覚える
単語だけでなく、必ず例文とセットで覚えてください。
実際の使用場面がイメージできると、定着度が上がります。
3. 毎日5表現ずつ復習
一度に覚えようとせず、毎日少しずつ復習しましょう。
1週間で35表現、1ヶ月で約150表現をカバーできます。
本番での時間短縮テクニック
慣用表現問題は、パターンを覚えれば最速で解ける問題です。
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選択肢をまず見る 名詞が分かったら、即座に正解の前置詞を思い浮かべます
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迷ったら最頻出を選ぶ inとonで迷ったら、統計的に出題頻度の高いinを選びます
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15秒以内で判断 慣用表現は考えて解く問題ではありません
まとめ
名詞+前置詞の慣用表現は、覚えれば確実に得点できる問題です。
今回紹介した頻出表現を意識して問題を解けば、
- Part5の解答時間が短縮される
- 正答率が20%以上アップする
- 他の難しい問題に時間を使える
という効果が期待できます。
まずは今回のTOP10表現から、毎日5つずつ復習してみてくださいね! 確実にスコアアップにつながりますよ。