Part5で形容詞+前置詞の問題が出ると、「どれも正解に見える」と迷ってしまうこと、ありますよね。
「good atとgood withの違いって何?」「interested toじゃダメなの?」という疑問を持つのは自然なことです。
実は、形容詞+前置詞の組み合わせには決まったパターンがあり、30の黄金組み合わせを覚えるだけで、Part5の正答率が格段に上がります。
今回は、TOEIC Part5で確実に得点できる形容詞+前置詞の組み合わせを、覚えやすいグループ別に徹底解説します。
形容詞+前置詞問題の出題傾向
まず、最新のTOEIC出題データから見ていきましょう。
形容詞+前置詞の問題は、Part5全30問中、平均2-3問出題されています。 つまり、約10%を占める重要な問題タイプなんです。
出題される文脈も決まっていて、主に以下のような場面で登場します。
- ビジネス文書:全体の40%(メール、報告書など)
- 人事・採用関連:全体の30%(面接、評価など)
- 会議・プレゼン:全体の20%(発表、討議など)
- その他:全体の10%(研修、イベントなど)
基本パターンを理解しよう
形容詞+前置詞の組み合わせを簡単に説明すると、コンビニの商品棚のようなものです。
例えば、コンビニでお弁当を買うとき、「おにぎり」は必ず「のり」コーナーにありますよね。 同じように、「カップ麺」は必ず「インスタント食品」コーナーにあります。
これと同じように、英語の形容詞も決まった前置詞とペアになるという特徴があるんです。
good + at、interested + in のように、組み合わせが固定されているため、パターンさえ覚えれば確実に正解できます。
グループ1:能力・適性を表す組み合わせ(8選)
まず最も頻出する「能力・適性」に関する組み合わせから見ていきましょう。
1. good at + 動名詞/名詞
「〜が得意である」
例文:
She is good at solving complex problems.
(彼女は複雑な問題を解くのが得意です)
2. bad at + 動名詞/名詞
「〜が苦手である」
3. skilled in + 名詞
「〜に熟練している」
4. experienced in + 名詞
「〜に経験がある」
5. capable of + 動名詞/名詞
「〜することができる」
6. proficient in + 名詞
「〜に堪能である」
7. qualified for + 名詞
「〜の資格がある」
8. suitable for + 名詞
「〜に適している」
これらの組み合わせは、特に人事・採用関連の文脈でよく出題されます。
グループ2:感情・興味を表す組み合わせ(8選)
次に、感情や興味に関する重要な組み合わせです。
9. interested in + 名詞/動名詞
「〜に興味がある」
例文:
We are interested in expanding our business overseas.
(私たちは海外事業の拡大に興味があります)
10. excited about + 名詞/動名詞
「〜について興奮している」
11. worried about + 名詞/動名詞
「〜について心配している」
12. concerned about + 名詞
「〜について懸念している」
13. satisfied with + 名詞
「〜に満足している」
14. pleased with + 名詞
「〜に満足している」
15. disappointed with + 名詞
「〜にがっかりしている」
16. familiar with + 名詞
「〜に精通している」
グループ3:責任・関連を表す組み合わせ(7選)
ビジネス文書で特によく見る組み合わせです。
17. responsible for + 名詞/動名詞
「〜に責任がある」
例文:
The manager is responsible for training new employees.
(マネージャーは新入社員の研修に責任があります)
18. accountable for + 名詞
「〜に対して責任を負う」
19. liable for + 名詞
「〜に対して法的責任がある」
20. relevant to + 名詞
「〜に関連している」
21. related to + 名詞
「〜に関係している」
22. connected to + 名詞
「〜に接続している」
23. attached to + 名詞
「〜に添付されている」
グループ4:準備・状態を表す組み合わせ(7選)
最後に、準備や状態を表す重要な組み合わせです。
24. ready for + 名詞
「〜の準備ができている」
25. prepared for + 名詞
「〜に備えている」
26. available for + 名詞
「〜に利用可能である」
27. accessible to + 名詞
「〜にアクセス可能である」
28. dependent on + 名詞
「〜に依存している」
29. independent of + 名詞
「〜から独立している」
30. consistent with + 名詞
「〜と一致している」
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 日本語の感覚で前置詞を選ぶ:「興味がある=interested to」と考えがち
- 似た意味の形容詞の混同:satisfiedとpleasedの前置詞の違い
- 動名詞か名詞かの判断:good at の後に来るのは動名詞が多い
特にinterested inとexciting aboutの使い分けは、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:形容詞を確認
まず、空欄の前にある形容詞をチェックします。
形容詞が分かれば、組み合わせる前置詞のパターンが限定されるからです。
ステップ2:グループ分けで判断
次に、その形容詞がどのグループに属するかを判断します。
- 能力・適性→at, in, for
- 感情・興味→in, about, with
- 責任・関連→for, to
- 準備・状態→for, to, on, with
ステップ3:文脈で最終確認
最後に、文章の意味で間違いないか確認します。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The new employee is very _____ learning advanced Excel functions.
(A) interested to
(B) interested in
(C) interested for
(D) interested at
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「興味がある」を表すinterestedは、必ずinとセットで使います。 interested in + 動名詞(learning)の形で「〜することに興味がある」という意味になります。
問題2:Our team is _____ delivering the project on schedule.
(A) responsible to
(B) responsible at
(C) responsible for
(D) responsible with
正解は(C)です!
「責任がある」を表すresponsibleは、forとセットで使います。 responsible for + 動名詞(delivering)で「〜することに責任がある」という意味です。
効率的な覚え方
30の組み合わせを効率的に覚えるコツをご紹介します。
1. グループごとに覚える
4つのグループに分けて、1日1グループずつ覚えていきましょう。
2. 例文とセットで記憶
単語だけでなく、実際の使用例と一緒に覚えると定着しやすくなります。
3. 声に出して練習
「interested in」「responsible for」と声に出すことで、音の記憶も活用できます。
4. 間違いノートを作成
間違えた組み合わせは専用のノートに記録し、定期的に復習しましょう。
まとめ
形容詞+前置詞の組み合わせは、パターンさえ覚えれば確実に得点できる問題です。
今回紹介した30の黄金組み合わせを4つのグループに分けて覚えれば、
- Part5での正答率が20%以上アップ
- 解答時間が半分以下に短縮
- 他の文法問題にも応用可能
という効果が期待できます。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!