場所の前置詞で「at」「in」「on」のどれを選ぶか迷ったことはありませんか?
Part5で「The meeting will be held _ the conference room」のような問題を見ると、どの前置詞が正しいのか悩んでしまいますよね。
実は、場所と方向の前置詞には明確なルールがあり、それさえ理解すれば10秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、静的位置と動的位置を瞬時に表現する技術を、実践的にマスターしていきましょう。
静的位置と動的位置の基本概念
場所の前置詞を簡単に理解するには、「止まっているか、動いているか」で考えると分かりやすいです。
例えば、駅での待ち合わせを想像してください。 「改札前で待っている」は静的(止まっている) 「改札に向かっている」は動的(動いている)
この違いが、英語の前置詞選択の基本なんです。
Part5での場所・方向表現の出題パターン
場所と方向の前置詞は、Part5で年間約5-7問出題される重要項目です。
主な出題パターンは以下の通りです。
パターン1:静的位置を表す at/in/on
静的位置(そこにいる・ある)を表す3つの前置詞には、明確な使い分けがあります。
at:点として捉える場所
The CEO is waiting _____ the reception desk.
(A) at
(B) in
(C) on
(D) to
正解は(A)です。 reception deskは具体的な一点なので、atを使います。
in:空間の中
All employees must be _____ the office by 9 AM.
(A) at
(B) in
(C) on
(D) to
正解は(B)です。 officeという空間の中にいることを表すので、inが適切です。
on:表面に接触
The documents are _____ the manager's desk.
(A) at
(B) in
(C) on
(D) to
正解は(C)です。 机の上(表面)にあるので、onを使います。
パターン2:動的位置を表す to/toward/into
動きや方向を表す前置詞も、それぞれ特徴があります。
to:到達点まで
Please send the report _____ the head office.
(A) at
(B) in
(C) on
(D) to
正解は(D)です。 sendは動きを表す動詞なので、到達点を示すtoが必要です。
toward:方向性
The company is moving _____ sustainable practices.
(A) at
(B) toward
(C) on
(D) in
正解は(B)です。 抽象的な方向性を表す場合は、towardを使います。
瞬時に判断するための3つのテクニック
実際の問題で素早く正解を選ぶコツをお伝えします。
テクニック1:動詞をチェック
まず、文の動詞を確認しましょう。
静的動詞なら静的前置詞
- be, stay, remain, sit, stand → at/in/on
動的動詞なら動的前置詞
- go, come, send, move, walk → to/toward/into
これだけで正解率が大幅に上がります。
テクニック2:場所の性質を判断
場所の大きさや性質で前置詞を選びます。
- 点的な場所 → at(at the station, at the corner)
- 空間的な場所 → in(in the room, in the city)
- 表面的な場所 → on(on the table, on the wall)
テクニック3:定型表現を覚える
ビジネス英語でよく使う定型表現は暗記しておきましょう。
- at the meeting(会議で)
- in the office(オフィスで)
- on the phone(電話で)
- to the airport(空港へ)
よくある間違いパターンと対策
日本人学習者が特に間違えやすいポイントを整理しました。
- arrive の後の前置詞:arrive at(小さい場所)/ arrive in(大きい場所)
- 交通機関での前置詞:on the train / in the car
- 時間と場所の混同:at 3:00(時間)/ at the office(場所)
特にarriveの後の前置詞は、TOEICでよく狙われるポイントです。
練習問題で実力チェック
理解度を確認するために、実践的な問題を解いてみましょう。
問題1:The presentation will take place _____ the third floor.
(A) at
(B) in
(C) on
(D) to
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
floorは建物の各階を表すので、表面的な位置を示すonを使います。 「3階で」という意味になります。
問題2:All visitors must report _____ the security office first.
(A) at
(B) in
(C) on
(D) to
正解は(D)です!
reportは「報告する」という動きを表す動詞なので、 到達点を示すtoが必要です。
実践での応用テクニック
本番で更に速く解くための上級テクニックです。
-
選択肢の前置詞グループを確認
- 静的(at/in/on)と動的(to/toward)が混在していたら動詞で判断
- 同じグループ内なら場所の性質で判断
-
ビジネスシーンを想像
- オフィス、会議室、受付など具体的な場面をイメージ
- 日常的な動作と結びつけて記憶
-
2秒ルールの実践
- 動詞確認:1秒
- 前置詞選択:1秒
- これ以上迷わない
まとめ
場所と方向の前置詞のポイントは、動詞が静的か動的かを見極めることです。
この記事で紹介した技術を使えば、Part5での正答率が確実に向上します。
特に重要なのは:
- 静的動詞 → at/in/on
- 動的動詞 → to/toward/into
- 場所の性質で使い分け
ぜひ今日から実践して、前置詞問題を得点源にしてくださいね!