Part6で「どの問題タイプか分からず時間をロスしている」と感じたことはありませんか?
Part6の16問は、実は3つの明確な問題タイプに分類されます。 このタイプを瞬時に見分けることができれば、解答時間を大幅に短縮できるんです。
今回は、Part6の3つの問題タイプの特徴と、それぞれの効率的な攻略法をマスターしていきましょう。
Part6の出題構成を理解しよう
まず、Part6の基本構成を確認しましょう。
Part6は4つの文章(各4問)で構成され、全16問が出題されます。 問題タイプの内訳は以下の通りです。
- 語彙問題:約8-10問(全体の60%)
- 文法問題:約4-6問(全体の30%)
- 文章挿入問題:約2-4問(全体の10%)
つまり、語彙問題が最も多く出題されるということですね。
問題タイプ1:語彙問題
このタイプの特徴
語彙問題は、文脈に最も適した単語を選ぶ問題です。
選択肢は同じ品詞で意味が似ている単語が並びます。
例えば、動詞なら4つとも動詞、名詞なら4つとも名詞という具合です。
典型的な問題例:
The company decided to _____ its marketing strategy.
(A) revise
(B) reverse
(C) review
(D) reveal
瞬間判断のポイント
語彙問題では、前後の文脈を素早く読み取ることが重要です。
特に注目すべきは以下の要素です。
- 空欄の前後2-3語
- 文章全体のトーン(肯定的・否定的)
- ビジネス文書の文脈
上記の例では、「マーケティング戦略を___する」という文脈で、最も自然なのは「revise(修正する)」です。
効率的な解答手順
- 選択肢の品詞を確認(全て同じ品詞なら語彙問題)
- 前後の文脈を2-3語ずつ読む
- 最も自然な意味の単語を選択
この手順なら、20秒以内で解答できます。
問題タイプ2:文法問題
このタイプの特徴
文法問題は、空欄に入る適切な文法形式を選ぶ問題です。
選択肢は異なる品詞や同じ単語の異なる形が並びます。
語彙問題との大きな違いは、この選択肢の品詞が異なる点です。
典型的な問題例:
The meeting _____ scheduled for next week has been postponed.
(A) original
(B) originally
(C) originate
(D) origin
瞬間判断のポイント
文法問題では、空欄の位置と文の構造を分析します。
この例では、「scheduled for next week」が過去分詞句なので、副詞の「originally」が正解です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に注意すべき点は以下の通りです。
- 品詞の判断ミス:語尾に惑わされない
- 文構造の見落とし:主語と動詞の関係を確認
- 時制の不一致:文全体の時制を把握
特に品詞問題は、Part6で最も頻出する文法問題です。
効率的な解答手順
- 選択肢の品詞を確認(異なる品詞なら文法問題)
- 空欄の位置を分析(名詞の前・動詞の後など)
- 文構造に合う品詞を選択
この手順で、15秒以内の解答を目指しましょう。
問題タイプ3:文章挿入問題
このタイプの特徴
文章挿入問題は、文章の流れに最も適した1文を選ぶ問題です。
選択肢は完全な文章(主語+動詞を含む)が4つ提示されます。
各文章は2-3行程度の長さで、文脈の理解が必要です。
典型的な問題例:
空欄の位置:段落の真ん中
選択肢:
(A) Therefore, we need to consider alternative options.
(B) However, this approach has some limitations.
(C) In addition, the cost will be reasonable.
(D) As a result, many customers were satisfied.
瞬間判断のポイント
文章挿入問題では、つながりの表現(接続語)が重要な手がかりです。
前後の文章の関係性を理解し、最も自然な流れを作る選択肢を選びます。
- Therefore, As a result → 結果・結論
- However, But → 対比・転換
- In addition, Moreover → 追加情報
- For example → 具体例
効率的な解答手順
- 選択肢が完全な文章なら文章挿入問題
- 空欄の前後1-2文を読む
- 接続語に注目して文脈を判断
- 最も自然な流れの選択肢を選択
この問題は30-40秒かかることがありますが、焦らず確実に解きましょう。
実践的な時間配分戦略
Part6全体で8-10分の時間配分が理想的です。
問題タイプ別の時間配分
- 語彙問題:15-20秒/問
- 文法問題:10-15秒/問
- 文章挿入問題:30-40秒/問
時間短縮のコツ
-
選択肢を先に見る 問題タイプの判断が瞬時にできます
-
文章を全部読まない 空欄周辺の2-3文で十分です
-
迷ったら次へ進む Part7に時間を残すことが重要です
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The company's new policy will _____ employee satisfaction.
(A) improve
(B) prove
(C) approve
(D) remove
どの問題タイプか分かりましたか?
正解は(A) improve - 語彙問題でしたね!
「従業員満足度を向上させる」という文脈で、最も適切な動詞は「improve」です。
問題2:The report was _____ completed on time.
(A) success
(B) successful
(C) successfully
(D) succeed
正解は(C) successfully - 文法問題です!
「completed」という動詞を修飾する副詞が必要でした。
まとめ
Part6の3つの問題タイプは、選択肢を見れば瞬時に判断できます。
- 語彙問題:同じ品詞の単語4つ → 文脈重視
- 文法問題:異なる品詞/語形4つ → 文構造重視
- 文章挿入問題:完全な文章4つ → 接続語重視
この判断法を使えば、Part6での解答時間を大幅に短縮できます。
ぜひ次の模試で実践して、Part7により多くの時間を残せるようになりましょう!