Part5で「whetherとifのどちらを選べばいいんだろう?」と迷った経験はありませんか?
「どちらも『〜かどうか』って意味だよね?」 「なんで答えがwhetherなの?ifでもいいじゃない」
こんな風に、2つの語の使い分けで悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、whetherとifには明確な使い分けルールがあり、そのルールを知れば15秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、Part5で年間約5問出題されるwhether/if問題を、3つのポイントで完全攻略していきましょう。
whetherとifの基本的な違い
whetherとifの違いを簡単に説明すると、フォーマルな場面とカジュアルな場面の服装の違いのようなものです。
例えば、結婚式にはスーツ、海水浴には水着を着るように、それぞれに適した場面があります。 同じように、whetherとifにも、使うべき文脈や構造が決まっているんです。
重要なのは、どちらも「〜かどうか」の意味だが、使える場面が違うということ。 文法的な制約を理解することがポイントです。
名詞節での3つの重要な違い
Part5でwhetherとifを判別するための3つのルールを見ていきましょう。
違い1:主語になれるかどうか
whether:主語になれる if:主語になれない
これが最も重要な違いです。
whetherの例:
Whether he will come is uncertain.
(彼が来るかどうかは不確実だ)
ifの例(×間違い):
×If he will come is uncertain.
(文法的に間違い)
主語の位置にある名詞節では、必ずwhetherを使います。
違い2:前置詞の後に来れるかどうか
whether:前置詞の後に来れる if:前置詞の後に来れない
前置詞の目的語になる名詞節では、whetherのみ使用可能です。
whetherの例:
I'm worried about whether the plan will work.
(計画がうまくいくかどうか心配だ)
ifの例(×間違い):
×I'm worried about if the plan will work.
(文法的に間違い)
about、on、forなどの前置詞の後では、必ずwhetherです。
違い3:or notと組み合わせる時の制約
whether:or notを直後に置ける if:or notを直後に置けない
選択肢を明示する時の使い方が異なります。
whetherの例:
○ I don't know whether or not he will attend.
○ I don't know whether he will attend or not.
(彼が参加するかどうか分からない)
ifの例:
× I don't know if or not he will attend.
○ I don't know if he will attend or not.
(ifの場合、or notは文末のみ)
whetherはより柔軟な語順が可能です。
Part5での出題パターン
whether/if問題は、Part5で年間約5問出題されます。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:主語位置の名詞節
最も頻出するパターンです。
例題:
_____ the meeting will be canceled depends on the weather.
(A) Whether
(B) If
(C) That
(D) What
正解は(A)です。 主語位置の名詞節なので、whetherのみ使用可能です。
パターン2:前置詞の後の名詞節
前置詞構文での使い分け問題です。
例題:
The decision about _____ to hire more staff is pending.
(A) whether
(B) if
(C) that
(D) what
正解は(A)です。 前置詞aboutの後なので、whetherが必要です。
パターン3:動詞の目的語での使い分け
一部の動詞では、whetherが好まれます。
パターン4:or notとの組み合わせ
語順による制約を問う問題です。
動詞による使い分けの傾向
特定の動詞では、whetherが好まれる傾向があります。
whetherを好む動詞
discuss(議論する)
例:We discussed whether to implement the new policy.
(新しい方針を実行するかどうか議論した)
decide(決める)
例:He decided whether to accept the offer.
(彼はその申し出を受けるかどうか決めた)
consider(検討する)
例:She is considering whether to change jobs.
(彼女は転職するかどうか検討している)
ifでも使える動詞
know(知る)
例:I don't know if/whether he is coming.
(彼が来るかどうか分からない)
wonder(疑問に思う)
例:I wonder if/whether it will rain.
(雨が降るかどうか疑問だ)
ask(尋ねる)
例:She asked if/whether I was ready.
(彼女は私が準備できているか尋ねた)
瞬時に判別する判断フロー
実際の解き方を順序立てて見ていきましょう。
ステップ1:文の構造を確認
空欄の位置と役割をチェックします。
主語位置? → whether確定 前置詞の後? → whether確定 動詞の目的語? → 次のステップへ
ステップ2:動詞の種類を確認
目的語の場合は、動詞の性質を見ます。
discuss/decide/consider → whetherが好ましい know/wonder/ask → 両方可能(次のステップへ)
ステップ3:or notの位置を確認
選択肢にor notが含まれているかチェックします。
whether or not → 可能 if or not → 不可能
この順序で判断すれば、確実に正解できます。
よくある間違いパターン
日本人学習者が特に間違えやすいポイントです。
間違い1:主語位置でifを選ぶ
×If the plan succeeds is important.
○Whether the plan succeeds is important.
対策:
主語位置では絶対にwhetherと覚える
間違い2:前置詞の後でifを選ぶ
×I'm concerned about if he will come.
○I'm concerned about whether he will come.
対策:
前置詞を見つけたらwhetherを選ぶ
間違い3:or notの語順を間違える
×I don't know if or not he agrees.
○I don't know whether or not he agrees.
○I don't know if he agrees or not.
対策:
「〜 or not」の形はwhetherのみと覚える
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:_____ the project will be completed on time is doubtful.
(A) Whether
(B) If
(C) That
(D) What
考えてみてくださいね。
正解は(A)です!
主語位置の名詞節なので、whetherが必要です。 ifは主語になれないため、選択できません。
問題2:The manager is concerned about _____ to expand the business.
(A) whether
(B) if
(C) that
(D) what
正解は(A)です!
前置詞aboutの後の名詞節なので、whetherが必要です。 ifは前置詞の後に来ることができません。
問題3:I don't know _____ or not she will attend the meeting.
(A) whether
(B) if
(C) that
(D) what
正解は(A)です!
「〜 or not」の形では、whetherのみが使用可能です。
TOEICでの実践テクニック
whether/if問題を素早く解くコツです。
1. 構造を瞬時に把握する
5秒以内に以下をチェック:
- 主語位置か?
- 前置詞の後か?
- or notがあるか?
2. 優先順位をつける
- 主語位置・前置詞の後 → whether確定
- 特定の動詞(discuss等) → whether優先
- 一般的な動詞 → 文脈で判断
3. 迷ったらwhetherを選ぶ
TOEICでは、フォーマルな文体が好まれるため、迷った時はwhetherを選ぶのが安全です。
まとめ
whetherとifの使い分けは、3つのルールを覚えれば確実に解ける問題です。
今回紹介した判別法を意識すれば、
- whether/if問題の正答率が**100%**になる
- 解答時間が10秒以内に短縮される
- 文法の理解が深まり他の問題にも応用できる
という効果が期待できます。
まずは「主語位置」と「前置詞の後」ではwhetherを選ぶという基本ルールから覚えてみてください。 この2つだけでも、正答率が大幅に上がりますよ!