Part5で例外表現の使い分けに困ったことはありませんか?
「except thatとexcept forの違いがよく分からない」「どちらを選べばいいのか迷ってしまう」と感じること、ありますよね。
実は、これらの例外表現には明確な使い分けルールがあり、そのパターンを覚えれば3秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約10問出題される例外表現の完全攻略法をお伝えします。
例外表現とは何か
例外表現を簡単に説明すると、「〜を除いて」という意味で全体から一部を取り除く道具のようなものです。
例えば、会議の出席者を確認する場面を想像してみてください。 「田中さんを除いて全員が出席しました」という報告がありますね。
これと同じように、英語の例外表現は「全体の中から特定の部分を除外する」という役割を果たすんです。
Part5での出題パターン
例外表現は、Part5で年間約10問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:接続詞vs前置詞選択
最も頻出するのが、except thatとexcept forの選択問題です。
例題:
Everyone attended the meeting _____ John was absent.
(A) except that
(B) except for
(C) except
(D) besides
正解は(A)です。 後ろに完全な文(節)が続くからです。
パターン2:名詞句との組み合わせ
except forと名詞句の組み合わせパターンも頻出です。
パターン3:同義表現選択
apart from、aside fromなど類似表現との選択問題もあります。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 節と句の区別:後に続く形を正しく判断できない
- 意味の微妙な違い:除外の種類による使い分けが曖昧
- 類似表現との混同:besides、apart fromとの違いが不明確
特に節と句の見分け方は、多くの人が見落としがちです。
except that vs except forの決定的な違い
では、実際の使い分けルールを見ていきましょう。
except that(〜ということを除いて)
基本特徴:
- 接続詞として機能
- 後ろには**完全な文(節)**が続く
- 主語+動詞の形が必須
The plan is perfect except that it costs too much.
(そのプランは費用がかかりすぎることを除けば完璧です)
判別ポイント:
- except that + 主語 + 動詞
- 完全な文として成立している
except for(〜を除いて)
基本特徴:
- 前置詞として機能
- 後ろには名詞・名詞句が続く
- 動詞は含まない
The plan is perfect except for the high cost.
(そのプランは高額な費用を除けば完璧です)
判別ポイント:
- except for + 名詞(句)
- 主語+動詞の形ではない
瞬間判別テクニック
テクニック1:後ろの形をチェック
判別フローチャート:
except _____ の後ろを見る
↓
主語+動詞あり?
↓
Yes → except that
No → except for
テクニック2:意味による使い分け
except that(事実・状況の例外)
- 具体的な事実や状況を述べる
- より詳細な説明を含む
Everyone enjoyed the party except that the music was too loud.
(音楽がうるさすぎたことを除けば、みんなパーティーを楽しんだ)
except for(物・人の例外)
- 具体的な物や人を指す
- シンプルな除外
Everyone enjoyed the party except for Tom.
(トムを除いて、みんなパーティーを楽しんだ)
テクニック3:置き換えテスト
except thatの場合:
- 「but」で置き換え可能かチェック
- 可能なら except that が正解
The project succeeded except that we were behind schedule.
→ The project succeeded, but we were behind schedule. ✓
except forの場合:
- 「apart from」で置き換え可能かチェック
- 可能なら except for が正解
Everyone came except for Mary.
→ Everyone came apart from Mary. ✓
その他の例外表現との比較
besides(〜に加えて)
意味:
付け加える(除外ではない)
Besides English, she speaks French.
(英語に加えて、彼女はフランス語も話します)
apart from(〜とは別に)
意味:
分離・独立(中性的な分離)
Apart from this issue, everything is fine.
(この問題とは別に、すべて順調です)
aside from(〜はさておき)
意味:
一時的な除外(アメリカ英語)
Aside from the weather, the trip was perfect.
(天気はさておき、旅行は完璧でした)
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The presentation went well _____ some technical difficulties occurred.
(A) except that
(B) except for
(C) besides
(D) apart from
正解は(A)です!
後ろに「some technical difficulties occurred」という完全な文が続いているからですね。
問題2:Everyone agreed with the proposal _____ the budget section.
(A) except that
(B) except for
(C) besides that
(D) apart that
正解は(B)です!
「the budget section」は名詞句なので、except forが適切です。
実践的な覚え方
語呂合わせ記憶法
except that = 節(せつ)
- 「せつ」には主語+動詞が「せっと」(set)で揃っている
except for = 句(く)
- 「く」は「苦(く)」しくない、シンプルな名詞だけ
視覚的記憶法
except THAT [主語 + 動詞] ← THATが節を導く
except FOR [名詞] ← FORが前置詞として名詞を取る
まとめ
except thatとexcept forの使い分けは、後に続く形を見極めることがポイントです。
今回紹介した判別テクニックを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- except that:後ろに完全な文(主語+動詞)
- except for:後ろに名詞・名詞句のみ
- 瞬間判別:「主語+動詞あり?」で3秒判断
ぜひ今日から実践して、例外表現問題を得点源にしてくださいね!