Part5で「Although」と「Despite」のどちらを選ぶか迷ったことはありませんか?
選択肢にalthoughが出てくると、「thoughとの違いは?」「despiteじゃダメなの?」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、althoughを含む譲歩構文は4つの判断ポイントさえマスターすれば、20秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、年間約5-6問出題されるこの重要パターンを完全攻略して、安定した得点源にしていきましょう。
althoughの基本を理解しよう
althoughを簡単に説明すると、「〜だけれども」という譲歩の意味を表す接続詞です。
例えば、雨の日に出かけるときのことを想像してみてください。 「雨が降っているけれど、出かけます」というような場面です。 これを英語で表現すると「Although it's raining, I'll go out」となります。
このように、althoughは「予想に反する結果」を示すときに使うんです。
Part5での出題パターン
althoughは、Part5で年間約5-6問出題されます。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:接続詞選択問題
最も頻出するのが、複数の接続詞から適切なものを選ぶ問題です。
例題:
_____ the weather was bad, the event was successful.
(A) Although
(B) Despite
(C) However
(D) Because
正解は(A)です。 なぜなら、後ろに「主語+動詞」の完全な文が来ているため、接続詞のalthoughが必要だからです。
パターン2:類似表現との識別問題
although、though、even thoughの使い分けを問う問題も頻出します。
これらの意味はほぼ同じですが、フォーマル度に違いがあります。 TOEICでは、althoughが最もビジネスライクな選択肢として好まれます。
パターン3:文構造を問う問題
althoughを使った文の語順を問う問題もあります。
althoughは文頭でも文中でも使えることを覚えておきましょう。
パターン4:前置詞との識別問題
althoughとdespite/in spite ofの使い分けは、最重要ポイントです。
後ろに来る要素が「文」か「名詞」かで判断します。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- despiteとの混同:後ろの形を見ずに選んでしまう
- butとの重複使用:althoughとbutを同じ文で使ってしまう
- 語順の間違い:主節と従属節の位置を逆にしてしまう
特にdespiteとの混同は、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための4ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:空欄の後ろを確認
まず、空欄の後ろが「文」か「名詞」かをチェックします。
文(主語+動詞)なら、although/though/even thoughが候補です。 名詞なら、despite/in spite ofを選びます。
ステップ2:文の意味関係を把握
次に、前後の文が「逆接」の関係かを確認します。
「〜だけれども」という関係なら、譲歩の接続詞が必要です。
ステップ3:フォーマル度を考慮
TOEICのビジネス文書では、althoughが最も適切です。
thoughはややカジュアル、even thoughは強調の意味があります。
ステップ4:文法的な正しさを確認
最後に、選んだ答えで文法的に正しい文になるか確認します。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:_____ having little experience, she performed excellently.
(A) Although
(B) Despite
(C) However
(D) Because
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「having little experience」は動名詞句(名詞的要素)なので、前置詞のdespiteが適切です。
問題2:The project was completed on time _____ we faced many challenges.
(A) despite
(B) in spite
(C) although
(D) however
正解は(C)です!
「we faced many challenges」は完全な文なので、接続詞のalthoughが正解です。
類似表現の使い分けマスター
譲歩を表す表現の使い分けを整理しましょう。
接続詞グループ(後ろに文)
- although - 最もフォーマル、TOEICで頻出
- though - ややカジュアル、文末でも使用可
- even though - 強調の意味を含む
前置詞グループ(後ろに名詞)
- despite - 最も一般的、TOEICで頻出
- in spite of - despiteと同じ意味、3語で構成
使い分けの決め手は「後ろの形」です。
実践での瞬間判断テクニック
本番で素早く解くためのコツをお伝えします。
-
選択肢を先に分類
- 接続詞グループと前置詞グループに分ける
-
後ろの最初の2語だけ見る
- 主語+動詞なら接続詞、それ以外なら前置詞
-
althoughとbutは共存しない
- この法則だけで誤答を1つ消去できる
よくある応用パターン
TOEICでは、以下のような応用も出題されます。
倒置構文での使用
文頭にalthough節が来る場合、カンマが必要です。
Although sales decreased, profits remained stable.
省略構文での使用
be動詞が省略されることもあります。
Although (he was) tired, he continued working.
まとめ
althoughのポイントは、「後ろに文が来る」「譲歩の意味を表す」「butと共存しない」ということです。
この記事で紹介した4つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!