Part5で「Similarly」と「However」のどちらを選ぶか迷ったことはありませんか?
比較・対照の表現が出てくると、「どれも似たような意味に見える」「文脈の読み取りが難しい」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、比較・対照表現は3つの判断基準と10の基本パターンをマスターすれば、30秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、年間約8-10問出題されるこの重要分野を完全攻略して、安定した得点源にしていきましょう。
比較・対照表現の基本を理解しよう
比較・対照表現を簡単に説明すると、2つ以上の事柄の「類似点」や「相違点」を示す言葉です。
例えば、2つの商品を比較するビジネス会議を想像してみてください。 「A商品は高品質だ。同様に、B商品も品質が良い」という場面では「Similarly」を使います。 一方、「A商品は高いが、しかしB商品は安い」という場面では「However」を使います。
このように、関係性によって使い分けるのがポイントなんです。
Part5での出題パターン
比較・対照表現は、Part5で年間約8-10問出題されます。
主な出題パターンは以下の5つです。
パターン1:類似表現の選択問題
最も頻出するのが、類似を表す表現を選ぶ問題です。
例題:
Sales increased in Tokyo. _____, sales in Osaka also grew significantly.
(A) Similarly
(B) However
(C) Therefore
(D) Nevertheless
正解は(A)です。 なぜなら、東京と大阪の両方で売上が増加しているという「類似」の関係だからです。
パターン2:対照表現の選択問題
相違や対立を表す表現を選ぶ問題も頻出します。
前後の文が反対の内容を表している場合に出題されます。
パターン3:程度の比較問題
「more」「most」「less」などの比較級・最上級を使った問題もあります。
数値や程度の違いを表現するときによく出題されます。
パターン4:前置詞を使った比較問題
「like」「unlike」「compared to」などの前置詞句を使った比較も重要です。
これらは後ろに名詞が来ることがポイントです。
パターン5:副詞句による対照問題
「on the other hand」「in contrast」などの副詞句による表現も出題されます。
文の位置や句読点の使い方も重要な判断材料です。
10の重要表現をマスターしよう
TOEICで特に重要な10の表現を分類して覚えましょう。
類似を表す表現(5つ)
- Similarly - 最も一般的、文頭で使用
- Likewise - formalな文書でよく使用
- In the same way - 具体的な方法の類似を表す
- As well - 「〜もまた」の意味
- Like - 前置詞、後ろに名詞
相違を表す表現(5つ)
- However - 最も頻出、逆接の代表
- Nevertheless - 「それにもかかわらず」
- On the other hand - 2つの選択肢の対比
- In contrast - 明確な対比を示す
- Unlike - 前置詞、後ろに名詞
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 文脈の読み取り不足:前後の関係を確認せずに選んでしまう
- 品詞の混同:前置詞と接続詞を混同してしまう
- 位置の間違い:文中での適切な位置を把握していない
特に文脈の読み取りは、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:前後の関係を把握
まず、空欄の前後の文が「類似」か「相違」かを判断します。
内容が同じ方向なら類似、反対方向なら相違の表現を選びます。
ステップ2:品詞を確認
次に、空欄の後ろに来る語句を確認します。
文が来るなら接続詞、名詞が来るなら前置詞を選びます。
ステップ3:フォーマル度を考慮
TOEICはビジネス文書なので、よりフォーマルな表現を選びます。
迷った時は、最も一般的な表現を選ぶのが安全です。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The new product is expensive. _____, it offers excellent value for money.
(A) Similarly
(B) However
(C) Likewise
(D) Therefore
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「高い」という否定的な面と「価値がある」という肯定的な面の対比なので、「However」が適切です。
問題2:_____ our competitors, we offer 24-hour customer support.
(A) Like
(B) Unlike
(C) Similarly
(D) However
正解は(B)です!
後ろに名詞「our competitors」が来ているので前置詞が必要で、内容から「違い」を表すUnlikeが正解です。
応用パターンの攻略法
より複雑な問題への対応法をお伝えします。
複合的な比較表現
Not only is the product affordable, but it is also environmentally friendly.
「not only...but also」のような複合表現も覚えておきましょう。
数値を使った比較
Sales this quarter were 20% higher than last quarter.
数値が含まれる場合は、「higher/lower than」「more/less than」が頻出です。
時間軸での比較
Previously, we focused on domestic markets. Now, however, we are expanding globally.
時間の変化を表す比較も重要です。
実践での瞬間判断テクニック
本番で素早く解くためのコツをお伝えします。
-
キーワードを見つける
- 肯定語と否定語の組み合わせをチェック
-
文の構造を瞬時に把握
- 主語が同じか違うかで判断材料にする
-
接続表現の位置を確認
- 文頭、文中、文末で使える表現が異なる
よくある応用シーン
TOEICのビジネス文書でよく出る場面を整理しましょう。
業績比較
This year's profits exceeded expectations. Similarly, employee satisfaction has also improved.
製品比較
Model A is compact and lightweight. In contrast, Model B prioritizes durability.
市場分析
The European market showed steady growth. However, the Asian market experienced some volatility.
まとめ
比較・対照表現のポイントは、「前後の関係性を正確に把握する」「品詞を区別する」「文脈に適した表現を選ぶ」ということです。
この記事で紹介した10の表現と3つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!