Part5でwhatが出てくると、「どの用法なのか分からない」と悩んでしまうこと、ありますよね。
特に選択肢にwhatが含まれていると、関係代名詞なのか疑問詞なのか迷って時間をロスしてしまう方も多いのではないでしょうか?
実は、whatの用法は3つのパターンさえマスターすれば、文構造を見るだけで10秒以内に正解できるようになります。
今回は、whatの3つの用法(関係代名詞・疑問詞・感嘆詞)の見分け方と、Part5での瞬間判断テクニックをお伝えします。
whatの3つの用法を理解しよう
whatを簡単に説明すると、カメレオンのように文脈によって姿を変える単語です。
例えば、日本語の「何」という言葉を考えてみてください。 「何を食べる?」(疑問)、「何を言っているのか分からない」(関係詞的)、「何て美しい!」(感嘆)と、同じ「何」でも使い方が違いますよね。
英語のwhatも同じように、文の中での役割によって3つの顔を持っているんです。
用法1:関係代名詞のwhat(最頻出!)
Part5で最も出題されるのが、関係代名詞としてのwhatです。
関係代名詞whatの特徴
関係代名詞のwhatは「〜すること」「〜するもの」という意味で、名詞のかたまりを作ります。
コンビニで「欲しいものを買う」という場面を想像してください。
「欲しいもの」という部分が、まさに関係代名詞whatの役割なんです。
基本構造:
what + S + V(whatが目的語)
what + V(whatが主語)
Part5での頻出パターン
The manager reviewed _____ the team had accomplished.
(A) that
(B) which
(C) what
(D) when
正解は(C)です。 なぜなら、accomplishは他動詞で目的語が必要ですが、空欄の後ろに目的語がないからです。
whatは「〜したこと」という意味で、accomplishの目的語の役割を果たしています。
用法2:疑問詞のwhat
疑問文や間接疑問文で使われるwhatです。
疑問詞whatの特徴
疑問詞のwhatは、純粋に「何」という情報を求める時に使います。
レストランでメニューを見ながら「何を注文しようか」と考える場面がまさにこれです。
見分けるポイント:
- 直接疑問文:文頭にWhatがあり、疑問符(?)で終わる
- 間接疑問文:ask, wonder, knowなどの動詞の後に来る
Part5での出題例
The supervisor asked _____ was causing the delay.
(A) what
(B) that
(C) which
(D) if
正解は(A)です。 askedの後の間接疑問文で、「何が遅延を引き起こしているか」という意味になります。
用法3:感嘆詞のwhat(稀に出題)
感情を表現する時に使うwhatです。
感嘆詞whatの特徴
「なんて〜なんだ!」という驚きや感動を表現します。
スマホで撮った写真が思いのほか綺麗に撮れた時の「何て綺麗な写真!」という感覚です。
基本構造:
What + a/an + 形容詞 + 名詞 + (S + V)!
What + 形容詞 + 複数名詞/不可算名詞 + (S + V)!
Part5での出題例
_____ excellent presentation she gave!
(A) What
(B) What an
(C) How
(D) How an
正解は(B)です。 excellentは母音で始まる形容詞なので、anが必要です。
瞬間判断の3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:文末の記号をチェック
まず、文末に疑問符(?)があるかを確認します。
疑問符があれば疑問詞、なければ関係代名詞か感嘆詞の可能性が高いです。
ステップ2:whatの後ろの構造を分析
次に、whatの直後に何があるかを見ます。
- S + Vがあり、目的語が欠けている → 関係代名詞
- Vのみ(whatが主語) → 関係代名詞
- 形容詞 + 名詞 → 感嘆詞
ステップ3:前後の文脈で最終確認
最後に、文全体の意味が通るか確認します。
実践トレーニング
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
練習問題1(制限時間:15秒)
Please tell me _____ you need for the project.
(A) that
(B) what
(C) which
(D) how
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
needは他動詞で目的語が必要ですが、空欄の後ろに目的語がありません。 whatが「〜するもの」という意味で目的語の役割を果たしています。
練習問題2(制限時間:15秒)
_____ a wonderful opportunity this is for our company!
(A) How
(B) What
(C) That
(D) Which
正解は(B)です!
感嘆文の構造で、wonderfulという形容詞とopportunityという名詞の前にwhatが来ています。
よくある間違いパターン
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- thatとwhatの混同:thatは完全な文を導き、whatは不完全な文を導く
- whichとwhatの使い分け:whichは選択肢がある時、whatは選択肢がない時
- 感嘆文でのa/anの付け忘れ:可算名詞単数の前には必要
特にthatとwhatの違いは、多くの人が見落としがちです。
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
-
選択肢を先に見る
- whatがあれば、他の選択肢との違いをすぐ確認
-
空欄の後ろを重点チェック
- 目的語の有無が最重要ポイント
-
10秒ルールを守る
- 10秒で判断できない問題は一旦飛ばす
まとめ
whatの3つの用法は、文構造を見れば必ず判断できます。
今回紹介した見分け方のポイントを意識すれば、
- Part5でのwhat問題の正答率が90%以上になる
- 1問あたりの解答時間が10秒以内になる
- 文法問題への苦手意識がなくなる
という効果が期待できます。
次のTOEICでは、whatが出てきたら「チャンス問題だ!」と思えるようになりますよ!