Part5で「organize」「organise」のような似た単語が選択肢に出て迷ったことはありませんか?
「どちらも同じ意味だけど、どっちが正解?」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、「-ize」と「-ise」の使い分けには明確なルールがあり、TOEICではアメリカ英語の「-ize」が基本となります。
今回は、Part5で年間約6-10問出題される動詞形成接尾辞「-ize/-ise」の使い分けと、600点突破に必須の頻出語彙をマスターしていきましょう!
動詞形成接尾辞「-ize/-ise」の基本
まず、この接尾辞の基本的な役割を理解しましょう。
-ize/-ise = 「~にする」「~化する」という動詞を作る
日常生活で例えると、スマホの操作が分かりやすいです。 「custom(カスタム)」という名詞に「-ize」をつけて「customize(カスタマイズする)」になる感じですね。
つまり、名詞や形容詞に「-ize/-ise」をつけることで、「それを行う」という動作を表す動詞に変化させるんです。
アメリカ英語 vs イギリス英語の違い
TOEICで重要なのは、この使い分けルールです。
基本ルール
- アメリカ英語: 「-ize」を使用(TOEICの標準)
- イギリス英語: 「-ise」を使用
例:
- アメリカ英語:realize, organize, analyze
- イギリス英語:realise, organise, analyse
TOEICでの扱い
TOEICはアメリカ英語が基準なので、迷ったら「-ize」を選ぶのが鉄則です。
ただし、一部の単語は両方の形で出題されることもあるので、文脈での判断も大切になります。
Part5での出題パターン
動詞形成接尾辞は、主に3つのパターンで出題されます。
パターン1:動詞の語形選択
例題:
The company plans to _____ its operations in Asia.
(A) expansion
(B) expand
(C) expanded
(D) expanding
正解は(B)です。 plansの後にto不定詞が来るので、動詞の原形expandが正解です。
パターン2:-ize動詞の選択
例題:
We need to _____ our marketing strategy for the new target audience.
(A) custom
(B) customer
(C) customize
(D) customary
正解は(C)です。 「マーケティング戦略をカスタマイズする必要がある」という意味になります。
パターン3:語形変化の判断
例題:
The manager _____ the importance of teamwork during the meeting.
(A) emphasis
(B) emphasize
(C) emphasized
(D) emphasizing
正解は(C)です。 過去時制なので、emphasizedが適切です。
TOEIC頻出「-ize」動詞 TOP10
Part5で特によく出題される「-ize」動詞を整理しました。
1. organize(整理する、組織する)
語源:
organ(器官、組織)+ -ize
例文:
She organized the files by date and project.
2. realize(実現する、理解する)
語源:
real(現実の)+ -ize
例文:
We realized the project would take longer than expected.
3. emphasize(強調する)
語源:
emphasis(強調)+ -ize
例文:
The speaker emphasized the key points clearly.
4. specialize(専門化する)
語源:
special(特別な)+ -ize
例文:
Our company specializes in software development.
5. analyze(分析する)
語源:
analysis(分析)+ -ize
例文:
The team will analyze the market data tomorrow.
6. recognize(認識する、認める)
語源:
recogni(再び知る)+ -ize
例文:
The company recognized her outstanding performance.
7. maximize(最大化する)
語源:
maxim(最大)+ -ize
例文:
We want to maximize our profits this quarter.
8. minimize(最小化する)
語源:
minim(最小)+ -ize
例文:
The new system will minimize human errors.
9. customize(カスタマイズする)
語源:
custom(習慣、注文)+ -ize
例文:
You can customize the software settings easily.
10. modernize(近代化する)
語源:
modern(現代の)+ -ize
例文:
The factory was modernized last year.
覚えておきたい対義語ペア
効率的に覚えるために、対義語をセットで学習しましょう。
maximize ↔ minimize
- maximize: 「最大化する」- Maximize your potential!
- minimize: 「最小化する」- Minimize the risks.
centralize ↔ decentralize
- centralize: 「中央集権化する」- Centralize the decision-making process.
- decentralize: 「分散化する」- Decentralize the authority.
formalize ↔ informalize
- formalize: 「正式化する」- Formalize the agreement.
- informalize: 「非公式化する」- Informalize the dress code.
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に注意すべき点をまとめました。
- 「analyse」vs「analyze」:TOEICでは「analyze」(アメリカ英語)が標準
- 「specialise」vs「specialize」:同様に「specialize」を選ぶ
- 動詞と名詞の区別:「organization(名詞)」vs「organize(動詞)」
特に語形変化では、文の構造をしっかり把握することが重要です。
効率的な学習法3ステップ
「-ize」動詞を確実に覚える方法をご紹介します。
ステップ1:語源から理解する
まず、元の単語(名詞・形容詞)を確認してから、「-ize」で動詞化されることを理解します。
例:special(形容詞)→ specialize(動詞)「専門化する」
ステップ2:音読で定着させる
「-ize」の発音は /aɪz/ です。 「アイズ」と声に出して、リズムで覚えましょう。
ステップ3:例文で文脈を覚える
単語単体ではなく、必ず文章の中で覚えます。
「We need to organize the meeting」のように、実際の使われ方とセットで記憶すれば定着率が上がります。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認してみましょう。
問題1:The company decided to _____ its computer systems next month.
(A) modern
(B) modernity
(C) modernize
(D) modernization
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
decided to の後には動詞の原形が来るので、modernize「近代化する」が正解です。 「会社は来月コンピューターシステムを近代化することを決定した」という意味になります。
問題2:The manager _____ the need for better communication.
(A) emphasis
(B) emphasize
(C) emphasized
(D) emphasizing
正解は(C)です!
主語がThe managerで過去の動作を表しているので、emphasized「強調した」が適切です。 現在形ならemphasizeになりますが、文脈から過去形が自然ですね。
ビジネス英語での活用
「-ize」動詞はビジネスシーンでも頻繁に使われます。
会議での表現
- "Let's organize the agenda." (議題を整理しましょう)
- "We should prioritize this issue." (この問題を優先すべきです)
企画・戦略での表現
- "How can we maximize our ROI?" (ROIを最大化するには?)
- "We need to modernize our approach." (アプローチを近代化する必要があります)
こうした実用的な表現を覚えておくと、TOEICだけでなく実際のビジネスでも役立ちます。
まとめ
動詞形成接尾辞「-ize/-ise」のポイントは、アメリカ英語の「-ize」を基本とすることです。
- TOEICでは「-ize」形(analyze, organize, realizeなど)が標準
- 「~にする」「~化する」という動作を表す
- 語源を理解すれば初見の単語も推測可能
この記事で紹介した頻出語彙10個を覚えれば、Part5での正答率が確実に向上します。
ぜひ今日から語源を意識した学習を始めて、600点突破を目指してくださいね!