Part5で「ensure」「assure」「insure」が選択肢に並んでいると、どれを選べばいいか迷いませんか?
「どれも『保証する』って意味だから、どれでも同じでしょ?」と思ってしまうこと、よくありますよね。
実は、この3つの動詞には明確な使い分けルールがあり、そのポイントを押さえれば10秒以内で確実に正解を選べるようになります。
今回は、TOEIC Part5で頻出するこの3つの「保証する」動詞を完全制覇しましょう!
3つの「保証する」の基本を理解しよう
まず、3つの動詞の核心的な違いを簡単に整理します。
ensureは、「結果を確実にする」イメージです。 レストランで「お料理を確実に温かい状態でお出しします」のような感じですね。
assureは、「人を安心させる」イメージです。 「大丈夫ですよ、心配いりません」と相手に言い聞かせる感じです。
insureは、「保険をかける」イメージです。 万が一の事態に備えて、保険で守るという意味になります。
この3つの違いを覚えれば、どんな文脈でも迷わず選択できるようになります。
Part5での出題パターン
ensure/assure/insureの問題は、Part5で年間約3-4問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:結果・状態の確保
Please _____ that all documents are submitted by Friday.
(A) ensure
(B) assure
(C) insure
(D) endure
正解は(A)です。 「書類の提出を確実にする」という結果の確保なので、ensureが適切です。
パターン2:人への安心・約束
The manager _____ us that the project would be completed on time.
(A) ensured
(B) assured
(C) insured
(D) endured
正解は(B)です。 「私たちを安心させた」という人への働きかけなので、assuredが正解です。
パターン3:保険・補償の文脈
The company decided to _____ the valuable equipment against theft.
(A) ensure
(B) assure
(C) insure
(D) endure
正解は(C)です。 「盗難に対して保険をかける」という意味なので、insureが適切です。
10秒で判断する3つのポイント
では、実際の判断方法を3つのポイントで見ていきましょう。
ポイント1:目的語をチェック
ensureの後によく来るもの
- that節(~ということを確実にする)
- 名詞(success, safety, qualityなど)
assureの後によく来るもの
- 人(someone, us, him, herなど)
- 人 + that節(人に~だと保証する)
insureの後によく来るもの
- 物(property, equipment, carなど)
- against + 危険(against theft, against damageなど)
ポイント2:キーワードを探す
ensureを示すキーワード
- make sure(確実にする)
- guarantee(保証する)
- result(結果)
- safety(安全)
- quality(品質)
assureを示すキーワード
- person(人)
- worry(心配)
- confidence(信頼)
- promise(約束)
- tell(言う)
insureを示すキーワード
- insurance(保険)
- protect(守る)
- against(~に対して)
- coverage(補償)
- premium(保険料)
ポイント3:文の構造で判断
ensureの構造
- ensure + that節
- ensure + 名詞
assureの構造
- assure + 人
- assure + 人 + that節
- assure + 人 + of + 名詞
insureの構造
- insure + 物
- insure + 物 + against + 危険
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 日本語の「保証」に惑わされる:3つとも「保証」と訳せるため混同しやすい
- 目的語の種類を見ない:人が目的語か物が目的語かを確認していない
- 文脈を無視する:保険の話なのか安心の話なのかを判断していない
特にassureの後には必ず人が来るということを忘れがちです。 「assure the success」のような使い方はできないんです。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The CEO _____ the employees that their jobs were secure.
(A) ensured
(B) assured
(C) insured
(D) endured
3つのポイントで考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
ポイント1:目的語が「the employees」(人) ポイント2:「jobs were secure」(安心させる内容) ポイント3:「assure + 人 + that節」の構造
これらからassuredが正解です。
問題2:We need to _____ that the system works properly before the launch.
(A) ensure
(B) assure
(C) insure
(D) endure
正解は(A)です!
ポイント1:目的語が「that節」 ポイント2:「system works properly」(結果の確保) ポイント3:「ensure + that節」の構造
これらからensureが正解です。
覚え方のコツ
効率的に覚えるための語呂合わせと連想法をご紹介します。
ensure の覚え方
「エン(円)シュア(sure)」→ 確実に円を描く → 「確実にする」と覚える
assure の覚え方
「ア(あ)シュア(sure)」→ 「あ、大丈夫だよ」と安心させる → 「人を安心させる」と覚える
insure の覚え方
「イン(in)シュア(sure)」→ 保険(insurance)に入る → 「保険をかける」と覚える
実践的な判断フローチャート
10秒以内に判断するための手順です。
1. 目的語をチェック
↓
人? → assure
物? → insure
that節? → ensure
2. キーワードをスキャン
↓
保険関連? → insure
安心関連? → assure
確実関連? → ensure
3. 文の構造で最終確認
↓
正解を選択
類似表現も一緒に覚えよう
関連する表現も覚えておくと、より確実に得点できます。
guarantee(保証する)
ensureと似ていますが、より強い約束のニュアンスがあります。
We guarantee satisfaction. (満足を保証します)
convince(説得する)
assureと似ていますが、「納得させる」という意味です。
He convinced me of his plan. (彼は私に計画を納得させた)
secure(安全にする)
ensureと似ていますが、「安全を確保する」という意味です。
We need to secure the building. (建物を安全にする必要がある)
まとめ
ensure/assure/insureの使い分けは、目的語の種類と文脈のキーワードで10秒以内に判断できます。
- ensure = 結果を確実にする(that節・名詞が目的語)
- assure = 人を安心させる(人が目的語)
- insure = 保険をかける(物が目的語、againstと一緒)
この3つのポイントを意識すれば、Part5での正答率が確実にアップします。
特に「assureの後には必ず人が来る」ということを覚えておけば、迷わずに正解を選べるようになります。
ぜひ次の模試で今回の判断法を実践してみてくださいね!