Part5で「The meeting will discuss _ the new project」を見て「about?なし?」と迷ったことはありませんか?
「discussには前置詞がいるの?それとも直接目的語?動詞の使い方が分からない...」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、自動詞・他動詞の判別には**「目的語の有無による5秒判断法」**があり、そのテクニックさえ覚えれば迷うことなく正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約8問出題される自動詞・他動詞の判別法を、分かりやすくお伝えします。
自動詞・他動詞の基本を理解しよう
自動詞・他動詞を簡単に説明すると、「目的語が必要かどうか」の違いです。
例えば、「食べる」という動作を考えてみてください。 「何を食べるの?」と聞かれるように、「食べる」には必ず対象(目的語)が必要ですよね。
一方、「笑う」という動作では「何を笑うの?」とは普通聞きません。 「笑う」だけで意味が完結します。
これと同じように、英語の動詞も「目的語が必要な動詞(他動詞)」と「目的語が不要な動詞(自動詞)」に分かれるんです。
TOEICでは、この違いを理解して正しい文構造を選ぶ問題が頻出します。
Part5での自動詞・他動詞出題パターン
自動詞・他動詞の判別は、Part5で年間約8問出題される重要な分野です。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:前置詞の有無
最も頻出するのが、動詞の後に前置詞が必要かどうかを問うパターンです。
例題:
The committee will discuss _____ the proposal at tomorrow's meeting.
(A) about
(B) on
(C) with
(D) (なし)
正解は(D)です。 「discuss」は他動詞なので、直接目的語を取り、前置詞は不要です。
パターン2:動詞の選択
自動詞・他動詞の違いで適切な動詞を選ぶパターンもあります。
パターン3:文構造の判断
目的語の位置や必要性を判断するパターンも出題されます。
パターン4:受動態での使い分け
自動詞・他動詞の違いが受動態に影響するパターンもあります。
5秒判断テクニック
自動詞・他動詞を瞬時に判別する方法を紹介します。
ステップ1:「何を?」テスト(2秒)
動詞の後に「何を?」「誰を?」と質問してみましょう。
他動詞の例:
discuss → 「何を議論するの?」→ 答えが必要 → 他動詞
attend → 「何に出席するの?」→ 答えが必要 → 他動詞
自動詞の例:
arrive → 「何を到着するの?」→ 変な質問 → 自動詞
happen → 「何を起こるの?」→ 変な質問 → 自動詞
ステップ2:前置詞チェック(2秒)
自動詞の場合、意味を完結させるために前置詞が必要になります。
自動詞 + 前置詞:
arrive at/in → 「〜に到着する」
listen to → 「〜を聞く」
depend on → 「〜に依存する」
ステップ3:文構造確認(1秒)
他動詞なら直接目的語、自動詞なら前置詞句が続きます。
他動詞:動詞 + 目的語
自動詞:動詞 + 前置詞 + 名詞
頻出動詞の分類
TOEICでよく出る動詞を自動詞・他動詞で分類しました。
他動詞(目的語が必要)
基本他動詞:
- discuss(議論する) → discuss the plan
- attend(出席する) → attend the meeting
- mention(言及する) → mention the problem
- approach(近づく) → approach the customer
- address(対処する) → address the issue
ビジネス頻出:
- implement(実施する) → implement the strategy
- establish(設立する) → establish the company
- conduct(実施する) → conduct the survey
- analyze(分析する) → analyze the data
- review(見直す) → review the document
自動詞(前置詞が必要)
移動系:
- arrive → arrive at the office / arrive in Tokyo
- depart → depart from the station
- travel → travel to Europe
状態系:
- depend → depend on the weather
- consist → consist of three parts
- result → result from the error
感情・反応系:
- listen → listen to music
- respond → respond to the email
- react → react to the news
両方の用法がある動詞
一部の動詞は自動詞・他動詞両方で使えます。
increase(増加する・増加させる):
自動詞:Sales increased last quarter.
他動詞:We increased our sales.
change(変わる・変える):
自動詞:The weather changed suddenly.
他動詞:We changed our plan.
move(動く・動かす):
自動詞:The train moved slowly.
他動詞:Please move the table.
よくある間違いと対策
日本人学習者が特に間違えやすいポイントを整理しました。
間違い1:discussに前置詞を付ける
間違った例:
❌ We will discuss about the new policy.
正しい例:
✅ We will discuss the new policy.
(discussは他動詞なので前置詞不要)
間違い2:arriveに目的語を直接付ける
間違った例:
❌ I will arrive the office at 9 AM.
正しい例:
✅ I will arrive at the office at 9 AM.
(arriveは自動詞なので前置詞が必要)
間違い3:listenに目的語を直接付ける
間違った例:
❌ Please listen my explanation.
正しい例:
✅ Please listen to my explanation.
(listenは自動詞なので前置詞が必要)
前置詞との組み合わせパターン
自動詞とよく使われる前置詞の組み合わせを覚えましょう。
場所・方向
arrive:
- arrive at + 小さい場所(駅、空港、建物)
- arrive in + 大きい場所(都市、国)
depart:
- depart from + 出発地点
対象・相手
listen:
- listen to + 聞く対象
respond:
- respond to + 返答する対象
react:
- react to + 反応する対象
依存・構成
depend:
- depend on + 依存する対象
consist:
- consist of + 構成要素
result:
- result from + 原因
- result in + 結果
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:次の文で適切な選択肢はどれでしょうか?
The manager will _____ the new employees next week.
(A) interview
(B) interview with
(C) interview to
(D) interview about
考えてみてくださいね。
正解は(A) interviewです!
「interview」は他動詞なので、直接目的語「the new employees」を取ります。前置詞は不要です。
問題2:次の文で適切な選択肢はどれでしょうか?
The train will arrive _____ the station in 10 minutes.
(A) (なし)
(B) at
(C) to
(D) on
正解は(B) atです!
「arrive」は自動詞なので前置詞が必要で、小さい場所(駅)には「at」を使います。
ビジネス英語での実践活用
TOEICでよく出るビジネス場面での自動詞・他動詞使い分けを紹介します。
会議・プレゼンテーション
他動詞:We will discuss the quarterly results.
自動詞:The meeting will begin at 2 PM.
業務・プロジェクト
他動詞:Please review the contract carefully.
自動詞:The project depends on client approval.
移動・出張
他動詞:I will visit the Tokyo office next month.
自動詞:The flight departs from gate 15.
受動態での注意点
自動詞・他動詞の違いは受動態にも影響します。
他動詞の受動態
能動態:The company implemented the new system.
受動態:The new system was implemented by the company.
自動詞は受動態にならない
✅ The accident happened yesterday.
❌ Yesterday was happened by the accident.
(自動詞happenは受動態にできない)
実戦での時短テクニック
動詞問題を素早く解くコツを紹介します。
テクニック1:頻出パターンを覚える
- discuss → 前置詞なし
- arrive → at/in必要
- listen → to必要
テクニック2:「何を?」テストを活用
動詞の後に「何を?」と質問して、自然かどうか判断しましょう。
テクニック3:前置詞の選択肢をチェック
前置詞の選択肢があれば自動詞、なければ他動詞の可能性が高いです。
まとめ
自動詞・他動詞判別のポイントは、**「目的語の有無による5秒判断法」**をマスターすることです。
- 「何を?」テスト(2秒)→ 答えが必要なら他動詞
- 前置詞チェック(2秒)→ 自動詞なら前置詞が必要
- 文構造確認(1秒)→ 他動詞は直接目的語、自動詞は前置詞句
この判断法を身につければ、Part5での動詞問題は確実に得点源になります。
特に頻出動詞(discuss、arrive、listen など)の使い分けをマスターすれば、大幅なスコアアップが期待できます。
ぜひ今日から実践して、5秒判断テクニックでスコアアップを目指してくださいね!