Part5で「The meeting starts at 2:00 PM」と「The meeting starts at 14:00」、どちらが適切か迷ったことはありませんか?
「時刻なんて簡単でしょ?」と思っていても、実際には12時間制と24時間制の使い分けやAM/PMの正しい表記など、意外と知らないルールがたくさんあります。
実は、TOEICのビジネス英語では明確な使い分けのルールがあり、これを理解していないと思わぬ失点をしてしまうことも。
今回は、Part5で年間約3-5問出題される時刻表現を、ビジネスシーンでの使い分けも含めて完全マスターしていきましょう!
時刻表現の基本:2つの方式
まず、英語の時刻表現には2つの方式があることを理解しましょう。
12時間制(12-hour format)
- 特徴: 1~12の数字+AM/PMで表現
- 例: 2:00 PM, 9:30 AM, 11:45 PM
24時間制(24-hour format)
- 特徴: 0~23の数字で表現(軍事時間とも呼ばれる)
- 例: 14:00, 09:30, 23:45
日常生活で例えると、アナログ時計が12時間制、デジタル時計の24時間表示が24時間制のようなものです。
どちらも正しい表現ですが、使用場面によって使い分けがあるんです。
TOEICでの使い分けルール
TOEICのビジネス英語では、以下のような使い分けが基本となります。
12時間制が使われる場面
一般的なビジネス文書・メール・会話
- The conference starts at 9:00 AM.
- Please join us at 2:30 PM.
- The deadline is 5:00 PM on Friday.
24時間制が使われる場面
正式なスケジュール・時刻表・軍事・医療関係
- Flight departure: 14:30
- The system maintenance is scheduled from 23:00 to 05:00.
- All staff must report by 08:00.
基本原則:
迷ったら**12時間制(AM/PM付き)**を選ぶのが無難です。
AM/PMの正しい使い方
12時間制で最も重要なのが、AM/PMの正しい理解です。
基本定義
- AM = ante meridiem(正午前)= 午前0:00~11:59
- PM = post meridiem(正午後)= 午後12:00~23:59
注意すべき時刻
正午(12:00)
- ✅ 12:00 PM (正しい)
- ❌ 12:00 AM (間違い)
真夜中(0:00)
- ✅ 12:00 AM (正しい)
- ❌ 12:00 PM (間違い)
覚え方:
正午は「PM」、真夜中は「AM」(アルファベット順で覚える)
Part5での出題パターン
時刻表現は、Part5で主に4つのパターンで出題されます。
パターン1:時刻表記の選択
例題:
The presentation is scheduled for _____ tomorrow.
(A) 2:00 PM
(B) 14:00 PM
(C) 2:00 p.m.
(D) 14:00
正解は(A)です。 ビジネス文書では12時間制が基本で、(B)は24時間制にPMを併用する間違った表記です。
パターン2:前置詞の組み合わせ
例題:
The meeting will begin _____ 3:00 PM sharp.
(A) in
(B) on
(C) at
(D) by
正解は(C)です。 具体的な時刻には前置詞「at」を使います。
パターン3:時間の範囲表現
例題:
The office hours are _____ Monday through Friday.
(A) 9:00 AM to 5:00 PM
(B) from 9:00 AM to 5:00 PM
(C) 9:00 AM - 5:00 PM
(D) between 9:00 AM to 5:00 PM
正解は(B)です。 「from A to B」が最も自然なビジネス英語表現です。
パターン4:時刻を含む文書形式
例題:
Meeting: Project Review
Date: March 15, 2024
Time: _____
(A) 10:00 AM - 11:30 AM
(B) 10:00 to 11:30
(C) From 10:00 AM to 11:30 AM
(D) 10:00-11:30 AM
正解は(A)です。 正式な文書では明確な時刻範囲表記が適切です。
よく間違える時刻表現
日本人学習者がよく間違える時刻表現を整理しました。
間違い1:24時間制とAM/PMの混用
❌ 間違い: The flight departs at 14:30 PM.
✅ 正解: The flight departs at 2:30 PM. または 14:30.
ポイント:
24時間制にはAM/PMをつけない
間違い2:正午・真夜中の表記
❌ 間違い: Lunch is at 12:00 AM. (真夜中になってしまう)
✅ 正解: Lunch is at 12:00 PM. (正午)
ポイント:
正午=PM、真夜中=AM
間違い3:時刻の前置詞
❌ 間違い: The meeting is in 3:00 PM.
✅ 正解: The meeting is at 3:00 PM.
ポイント:
具体的な時刻には「at」
間違い4:a.m./p.m.の表記
❌ 間違い: 9:00 am, 2:00 Pm
✅ 正解: 9:00 AM, 2:00 PM (または a.m., p.m.)
ポイント:
大文字で統一、またはピリオド付き小文字
ビジネス英語での実践表現
実際のビジネスシーンでよく使われる時刻表現を場面別に整理しました。
メールでの時刻表現
会議の案内:
- The meeting is scheduled for 10:00 AM on Monday.
- Please join us at 2:30 PM sharp.
締切の通知:
- The deadline is 5:00 PM today.
- Please submit by 12:00 PM (noon) tomorrow.
スケジュール表での表現
営業時間:
- Business hours: 9:00 AM - 6:00 PM
- Open: 8:30 AM - 5:30 PM, Monday through Friday
イベント時刻:
- Registration: 8:00 AM - 8:30 AM
- Presentation: 9:00 AM - 10:30 AM
電話での時刻表現
約束の確認:
- "Can we meet at three o'clock?" (口語では数字を言葉で)
- "How about 2:30 this afternoon?" (PM代わりにthis afternoon)
地域による違いと注意点
英語圏でも地域によって時刻表現の習慣が異なります。
アメリカ英語
- 12時間制が主流 (AM/PM使用)
- ビジネス文書でも12時間制が一般的
- 例:The meeting starts at 2:00 PM.
イギリス英語
- 24時間制も頻繁に使用
- 公共交通機関や正式文書では24時間制
- 例:The train departs at 14:00.
TOEICの基準:
アメリカ英語なので、12時間制を基本とする
練習問題にチャレンジ
理解度を確認してみましょう。
問題1:The conference call is scheduled _____ tomorrow.
(A) at 10:00 AM
(B) in 10:00 AM
(C) on 10:00 AM
(D) for 10:00 AM
考えてみてくださいね。
正解は(A)です!
具体的な時刻を表すときは前置詞「at」を使います。 「電話会議は明日の午前10時に予定されています」という意味になります。
問題2:Please submit your report by _____ on Friday.
(A) 12:00 AM
(B) 12:00 PM
(C) 24:00
(D) 0:00 PM
正解は(B)です!
文脈から正午(昼の12時)を指していることが分かります。12:00 PMが正午の正しい表記です。 (A)は真夜中、(C)(D)は不適切な表記です。
時刻表現の丁寧な言い方
ビジネスシーンでより丁寧に時刻を表現する方法もあります。
フォーマルな表現
- 9:00 AM sharp (きっかり9時)
- promptly at 2:00 PM (2時きっかりに)
- no later than 5:00 PM (遅くとも5時までに)
時刻の幅を表す表現
- between 10:00 AM and 11:00 AM (10時から11時の間)
- from 2:00 PM to 4:00 PM (2時から4時まで)
- around 3:00 PM (3時頃)
まとめ
時刻表現をマスターするポイントは、使用場面に応じた適切な方式選択です。
重要なルール:
- TOEICでは12時間制(AM/PM)が基本
- 正午は12:00 PM、真夜中は12:00 AM
- 具体的時刻には前置詞**「at」**を使用
- 24時間制にはAM/PMをつけない
これらのルールを正確に理解すれば、Part5での時刻問題で確実に得点できるようになります。
ぜひ今日から正しい時刻表現を意識して、ビジネス英語のスキルアップを目指してくださいね!