Part5で時間の問題が出ると、「in と on どっちだっけ?」と迷ってしまうこと、ありませんか?
「3時に」は at 3:00、「3時間」は for 3 hours... でも during と while の違いは?と混乱する方も多いはずです。
実は、時間表現は瞬間か期間かを見分ければ、確実に正解できるようになります。
今回は、Part5で頻出する時間表現を7つのルールにまとめて、分かりやすくお伝えします。
時間表現の基本を理解しよう
時間表現を簡単に言うと、写真を撮る瞬間と動画を撮る時間のようなものです。
写真は「パシャッ」と一瞬で撮りますよね。これが瞬間の表現です。 動画は「3分間」のように長さがあります。これが期間の表現です。
この違いさえ分かれば、Part5の時間問題は怖くありません。
ルール1:瞬間を表す at, on, in
まず、ある「時点」を表す3つの前置詞を整理しましょう。
at = ピンポイントの時刻
時計の針が指す具体的な時刻には at を使います。
The meeting starts _____ 2:30 PM.
(A) at
(B) on
(C) in
(D) for
正解は(A)です。 2:30 PMという具体的な時刻なので at を使います。
at が使われる例:
- at 9:00(9時に)
- at noon(正午に)
- at midnight(真夜中に)
- at the moment(今この瞬間)
on = カレンダーの1日
カレンダーで指せる特定の日には on を使います。
The report is due _____ Monday.
(A) at
(B) on
(C) in
(D) by
正解は(B)です。 月曜日という特定の曜日なので on を使います。
on が使われる例:
- on July 4th(7月4日に)
- on Wednesday(水曜日に)
- on New Year's Day(元日に)
- on the weekend(週末に)※アメリカ英語
in = もっと大きな期間
月・年・季節などより長い期間には in を使います。
Sales increased _____ the third quarter.
(A) at
(B) on
(C) in
(D) for
正解は(C)です。 第3四半期という期間なので in を使います。
in が使われる例:
- in March(3月に)
- in 2024(2024年に)
- in summer(夏に)
- in the morning(朝に)
ルール2:期間の長さを表す for
「どのくらいの間」という継続時間を表すときは for を使います。
The conference will last _____ three days.
(A) at
(B) during
(C) for
(D) while
正解は(C)です。 3日間という継続時間なので for を使います。
スマホのタイマーを「3分間」セットするような感じですね。
ルール3:期間中の出来事を表す during
「〜の間に」という特定の期間内での出来事には during を使います。
Many employees take vacation _____ the summer months.
(A) for
(B) during
(C) while
(D) in
正解は(B)です。 夏の月々という特定期間内なので during を使います。
映画の上映中にポップコーンを食べる、みたいな感じです。
ルール4:同時進行を表す while
「〜している間」という動作の同時進行には while を使います。
Please remain seated _____ the plane is landing.
(A) during
(B) while
(C) for
(D) when
正解は(B)です。 飛行機が着陸している間という同時進行なので while を使います。
重要:
while の後には必ず「主語+動詞」が来ます。
ルール5:起点を表す since と from
since = 継続の起点(現在完了と一緒)
「〜以来ずっと」という継続の起点には since を使います。
We have been partners _____ 2015.
(A) from
(B) since
(C) for
(D) in
正解は(B)です。 2015年以来ずっとという継続なので since を使います。
from = 単純な開始点
「〜から」という単純な開始時点には from を使います。
The store is open _____ 9 AM to 6 PM.
(A) since
(B) at
(C) from
(D) for
正解は(C)です。 9時から6時までという範囲なので from を使います。
ルール6:期限を表す by と until
by = 期限(その時点まで)
「〜までに」という締め切りには by を使います。
Please submit the report _____ Friday.
(A) until
(B) by
(C) to
(D) before
正解は(B)です。 金曜日までに提出という期限なので by を使います。
until = 継続の終点
「〜まで(ずっと)」という継続の終わりには until を使います。
The office is closed _____ Monday.
(A) by
(B) to
(C) until
(D) before
正解は(C)です。 月曜日まで閉まっているという継続なので until を使います。
ルール7:時間表現の頻出コンビネーション
Part5では、これらの組み合わせがよく出題されます。
for + 期間 + now
We have been waiting for two hours now.
(もう2時間待っています)
from A to B
The conference runs from Monday to Friday.
(会議は月曜から金曜まで続きます)
during the + 期間
during the meeting(会議中に)
during the vacation(休暇中に)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に注意すべき点です。
- in the morning ✅ / at morning ❌
- for three years ✅ / during three years ❌
- since 2020 ✅(現在完了形と)/ from 2020 ❌(単独では使わない)
練習問題にチャレンジ
理解度を確認してみましょう。
問題1:The project must be completed _____ the end of March.
(A) until
(B) by
(C) for
(D) to
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
3月末までに完成させる必要があるという期限なので、by が正解です。
問題2:I have been studying English _____ I was in high school.
(A) from
(B) since
(C) for
(D) during
正解は(B)です!
高校生の時からずっと勉強しているという継続の起点なので、since が正解です。
瞬間判断のコツ
Part5で素早く解答するために:
-
空欄の後ろを見る
- 具体的な時刻 → at
- 特定の日 → on
- 数字+期間 → for
-
動詞の時制を確認
- 現在完了形 → since
- 単純時制 → from
-
文の意味を考える
- 期限・締切 → by
- 継続の終わり → until
まとめ
時間表現は、瞬間と期間の区別ができれば必ず解けます。
今回紹介した7つのルールを意識すれば、
- 解答時間が15秒以内になる
- 正答率が85%以上にアップする
- 時間表現への苦手意識がなくなる
という効果が期待できます。
ぜひ今日から、この「瞬間or期間」チェックを実践してみてくださいね!