Part5でto/forの選択肢が出ると、「どっちも正解に見える...」と迷ってしまいませんか?
実は、この2つの前置詞には明確な使い分けのルールがあり、それを知れば3秒以内に正解を選べるようになります。
今回は、目的と手段という観点から、to/forを瞬時に判断する技をマスターしていきましょう。
to/forの基本的な違いを理解しよう
to/forの違いを簡単に言うと、「行き先」と「理由」の違いです。
例えば、友達の誕生日パーティーに行く場面を想像してください。 「パーティー会場に向かう」のがto、「友達のために行く」のがforです。
英語では以下のようになります。
- I went to the party. (パーティーへ行った)
- I went for my friend. (友達のために行った)
Part5での頻出パターン
to/forの選択問題は、Part5で年間約4-5問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:目的を表す不定詞
最も頻出するのが、「〜するために」という目的を表す場合です。
例題:
She went to the store _____ buy some groceries.
(A) to
(B) for
(C) by
(D) with
正解は(A)です。 動詞の原形(buy)の前には必ずtoが来るからです。
パターン2:利益・恩恵を表すfor
誰かのために何かをする場合は、forを使います。
例題:
This report was prepared _____ the board of directors.
(A) to
(B) for
(C) by
(D) from
正解は(B)です。 「取締役会のために」という利益の対象を示しているからです。
パターン3:方向・到達点を表すto
物理的・抽象的な移動の到達点にはtoを使います。
例題:
Please send the documents _____ the head office.
(A) to
(B) for
(C) at
(D) in
正解は(A)です。 書類が「本社へ」送られるという方向を示しているからです。
3秒で判断するための決定的なポイント
実は、to/forを瞬時に判断する秘訣があります。
ステップ1:直後の単語をチェック
まず、空欄の直後に何があるかを見ます。
- 動詞の原形がある → toを選択
- **名詞(人・組織)**がある → 文脈を確認
ステップ2:動作の性質を判断
次に、その動作が何を表しているかを考えます。
- 移動・変化を表す → toを選択
- 利益・目的を表す → forを選択
ステップ3:言い換えテスト
最後に、以下の言い換えができるか確認します。
- 「〜に向かって」と言える → to
- 「〜のために」と言える → for
よく間違えやすいケース
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 「〜のために」=必ずforという思い込み
- 目的の不定詞でforを選んでしまう
- 期間を表すforとの混同
特に「study to pass the exam」(試験に合格するために勉強する)のような場合、forを選びがちですが、正解はtoです。
実践練習問題
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The manager flew to Tokyo _____ attend the conference.
(A) to
(B) for
(C) by
(D) in
考えてみてくださいね。
正解は(A)です!
「会議に出席するために」という目的を表し、attendという動詞の原形が続いているので、toが正解です。
問題2:This software was developed _____ small businesses.
(A) to
(B) for
(C) by
(D) with
正解は(B)です!
「小規模事業者のために」という利益の対象を示しているので、forが適切です。
まとめ
to/forの使い分けのポイントは、「方向・目的のto」と「利益・理由のfor」という基本を押さえることです。
この記事で紹介した3秒判断法を使えば、Part5での正答率が確実に上がります。
次のTOEICでは、to/forが出てきたら自信を持って解答してくださいね!