Part5で「by」「with」「in」のどれを選ぶべきか迷ったことはありませんか?
「どれも手段を表すのに、なぜ使い分けが必要なの?」という疑問を持つ学習者は本当に多いんです。
実は、手段を表す前置詞には明確な使い分けルールがあり、それを知れば5秒以内で確実に正解を選べるようになります。
今回は、600点レベルで頻出する手段前置詞の違いを、瞬間判別のテクニックと共にお伝えします。
手段前置詞がPart5で重要な理由
まず、なぜ手段前置詞の習得が重要なのかを確認しましょう。
手段を表す前置詞は、Part5全30問中、年間約3-4問出題される重要な文法項目です。
特に600点レベルでは、以下の特徴があります。
- 基本的なルールで対策しやすい
- ビジネス文脈で頻繁に使用される
- 瞬間判別が可能になる
つまり、この記事をマスターすれば、確実に3-4点アップが期待できるんです。
手段前置詞の基本概念
手段を表す前置詞について、基本的な概念を確認しましょう。
手段前置詞の役割
手段前置詞は「どのようにして」「何を使って」という方法や手段を表します。
日常生活で例えると、「車で行く」「ペンで書く」「英語で話す」のように、何かを行う手段を示すイメージですね。
主要な3つの前置詞
By:交通手段・方法 With:道具・器具 In:言語・手法
5秒で判断する瞬間判別法
手段前置詞を素早く選ぶためのテクニックがあります。
判別ルール:「移動・道具・言語」チェック
ステップ1:後続する名詞を確認(2秒)
- 交通手段・方法 → by
- 道具・器具 → with
- 言語・材料 → in
判別ルール詳細
By を使う場合:
- 交通手段:car, train, bus, plane
- 方法・手段:email, phone, credit card
- 行為者:someone, experts
With を使う場合:
- 道具:pen, computer, knife, hammer
- 器具:equipment, tools, instruments
- 身体部位:hands, eyes
In を使う場合:
- 言語:English, Japanese, Spanish
- 材料:ink, pencil, oil
- 手法:cash, installments
By の詳細解説
「by」の使い方を詳しく見ていきましょう。
By の基本的な意味
「〜によって」「〜で」(交通手段・方法)
byは移動手段や方法・手続きを表します。
By の使用パターン
交通手段:
✅ I go to work by car.(車で通勤します)
✅ She traveled by train.(彼女は電車で旅行した)
✅ We sent the package by air.(航空便で荷物を送った)
連絡手段:
✅ Please contact me by email.(メールで連絡してください)
✅ The news was announced by phone.(電話でニュースが発表された)
✅ Payment can be made by credit card.(クレジットカードで支払い可能)
方法・手続き:
✅ The project was completed by teamwork.(チームワークでプロジェクトが完了した)
✅ Problems are solved by discussion.(話し合いで問題を解決する)
ビジネス文脈での使用例
✅ The report was submitted by the deadline.
(レポートは締切までに提出された)
✅ All payments must be made by bank transfer.
(すべての支払いは銀行振込で行う必要がある)
With の詳細解説
「with」の使い方を詳しく見ていきましょう。
With の基本的な意味
「〜を使って」「〜で」(道具・器具)
withは具体的な道具や器具を使うことを表します。
With の使用パターン
道具・器具:
✅ I wrote the letter with a pen.(ペンで手紙を書いた)
✅ She cut the paper with scissors.(はさみで紙を切った)
✅ The data was analyzed with software.(ソフトウェアでデータを分析した)
身体部位:
✅ He pointed with his finger.(指で指した)
✅ She gestured with her hands.(手でジェスチャーした)
設備・機器:
✅ The presentation was made with a projector.(プロジェクターでプレゼンテーションを行った)
✅ Photos were taken with a digital camera.(デジタルカメラで写真を撮った)
ビジネス文脈での使用例
✅ The contract was signed with an electronic signature.
(電子署名で契約書が署名された)
✅ Customer service is provided with advanced technology.
(最新技術を使って顧客サービスが提供される)
In の詳細解説
「in」の使い方を詳しく見ていきましょう。
In の基本的な意味
「〜で」「〜によって」(言語・材料・手法)
inは言語や材料、特定の手法を表します。
In の使用パターン
言語:
✅ The meeting was conducted in English.(会議は英語で行われた)
✅ Please write your name in Japanese.(日本語で名前を書いてください)
✅ The manual is available in Spanish.(マニュアルはスペイン語で利用可能)
材料・媒体:
✅ The document was written in ink.(書類はインクで書かれた)
✅ The message was written in pencil.(メッセージは鉛筆で書かれた)
手法・方式:
✅ Payment should be made in cash.(現金で支払うべきです)
✅ The amount can be paid in installments.(分割払いが可能です)
ビジネス文脈での使用例
✅ All international calls are conducted in English.
(すべての国際電話は英語で行われる)
✅ The invoice must be paid in full within 30 days.
(請求書は30日以内に全額支払う必要がある)
Part5での頻出パターン4選
手段前置詞は、Part5で主に以下の4つのパターンで出題されます。
パターン1:交通手段の判断
最も頻出するのが、交通手段での前置詞選択です。
例題:
Most employees commute to the office _____ public transportation.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) on
正解は(A)です。 交通手段「public transportation」には「by」を使います。
パターン2:道具・器具の判断
道具や器具を使う場面での前置詞選択です。
例題:
The presentation was created _____ advanced software.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) through
正解は(B)です。 道具「software」を使うので、「with」が適切です。
パターン3:言語の判断
言語を使う場面での前置詞選択です。
例題:
The international conference will be conducted _____ English.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) on
正解は(C)です。 言語「English」には「in」を使います。
パターン4:支払い方法の判断
支払い手段での前置詞選択です。
例題:
All purchases can be made _____ credit card or cash.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) through
正解は(A)です。 支払い手段「credit card」には「by」を使います。
瞬間判別のコツ
3つの前置詞を素早く判別するコツがあります。
判別コツ1:キーワードスキャン
交通系キーワード → by
- car, train, bus, plane, ship, subway
道具系キーワード → with
- pen, computer, scissors, hammer, software
言語系キーワード → in
- English, Japanese, Spanish, French
判別コツ2:文脈パターン認識
「移動・連絡・支払い」 → by 「作業・操作・使用」 → with 「言語・材料・方式」 → in
判別コツ3:イメージ連想
By → 「手段・方法」(どうやって) With → 「道具・器具」(何を使って) In → 「言語・材料」(何の中で)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 交通手段での混同:byとwithを混同してしまう
- 道具と方法の区別:具体的な道具か抽象的な方法かの判断
- 言語表現の見落とし:inを使う言語表現を忘れる
特に交通手段と道具の区別は、多くの人が迷うポイントです。 「car」は交通手段なのでby、「hammer」は道具なのでwithと覚えましょう。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:後続名詞の確認
まず、前置詞の後に続く名詞を確認します。
- 交通手段か
- 道具・器具か
- 言語・材料か
ステップ2:カテゴリー判定
次に、名詞のカテゴリーを判定します。
- 移動・連絡系 → by
- 道具・器具系 → with
- 言語・材料系 → in
ステップ3:文脈での最終確認
最後に、選択した前置詞で文意が自然かを確認します。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The document was signed _____ electronic signature.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) through
まず5秒判別法を適用してみてください。
正解は(B)です!
「electronic signature」(電子署名)は署名を行うための具体的な道具・手段なので、「with」が適切です。 「道具を使って署名した」という意味になります。
問題2:The meeting will be held _____ video conference.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) on
正解は(A)です!
「video conference」(ビデオ会議)は会議を行う方法・手段なので、「by」が適切です。 「ビデオ会議という方法で開催される」という意味です。
600点突破のための応用テクニック
600点レベルでは、より複雑な手段表現も出題されます。
応用パターン1:複合的な手段表現
The project was completed _____ collaboration between departments.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) through
正解は(A)です。 「collaboration」(協力)は方法・手段を表すので、「by」が適切です。
応用パターン2:抽象的な手段
The problem was resolved _____ careful analysis of the data.
(A) by
(B) with
(C) in
(D) through
正解は(A)です。 「careful analysis」(慎重な分析)は解決の方法なので、「by」を使います。
実践での時間短縮テクニック
手段前置詞問題を素早く解くコツがあります。
-
名詞カテゴリースキャン
- 交通手段語彙なら即座に「by」選択
-
道具語彙チェック
- 具体的な道具・機器なら「with」選択
-
言語語彙確認
- English, Japanese等なら「in」選択
これらのテクニックを使えば、3秒以内での解答も可能になります。
まとめ
手段前置詞のポイントは、名詞のカテゴリーによる使い分けということです。
この記事で紹介した「移動・道具・言語」の判別法を使えば、by/with/inの使い分けが確実にできるようになります。
特に交通手段での by使用と道具での with使用は、600点レベルで頻出する重要なポイントです。 ぜひ今日から実践して、手段前置詞を得点源にしてくださいね!