Part5の時制問題で時間をロスしていませんか?
「現在完了か過去形か、どちらが正解なのか迷ってしまう」という悩みをよく聞きます。
実は、時制問題には明確な判別パターンがあり、そのポイントを知れば10秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、現在完了と過去形を瞬時に判別する3つのテクニックをマスターしていきましょう。
時制問題の出題傾向
まず、最新の出題データを見てみましょう。
時制問題は、Part5全30問中、平均3-4問出題されています。 つまり、約12%を占める重要な問題タイプなんです。
出題される時制の組み合わせも決まっていて、主に以下のパターンで登場します。
- 現在完了 vs 過去形:全体の45%
- 現在形 vs 現在進行形:全体の25%
- 過去形 vs 過去進行形:全体の20%
- その他の時制:全体の10%
今回は最頻出の「現在完了 vs 過去形」に焦点を当てて解説します。
現在完了と過去形の基本的な違い
現在完了と過去形の違いを簡単に説明すると、時間軸の捉え方が全く異なります。
例えば、友達との約束を想像してみてください。 「昨日映画を見た」(過去形)と「映画を見たことがある」(現在完了)では、伝えたいニュアンスが違いますよね。
これと同じように、英語でも:
- 過去形:「いつ」が明確な過去の一点での出来事
- 現在完了:過去から現在までの継続や経験、現在への影響
この違いを理解すれば、文脈から正解を瞬時に判断できるようになります。
瞬間判別の3つのポイント
では、実際の判別方法を見ていきましょう。
ポイント1:時の副詞句をチェック
まず、時の副詞句を探します。
これらのキーワードが見つかったら、迷わず過去形を選択:
- yesterday, last week, in 2020, ago, when I was...
- 「明確な過去の時点」を示す表現
一方、これらが見つかったら現在完了を選択:
- recently, already, yet, since, for, so far
- 「過去から現在までの継続」を示す表現
ポイント2:文脈の「つながり」を確認
次に、文脈の流れを見ます。
現在完了を選ぶべき場面:
- 現在の状況に影響を与える過去の出来事
- 「結果として今どうなっているか」が重要
過去形を選ぶべき場面:
- 過去の特定の時点での出来事
- 「いつ起こったか」が重要
ポイント3:選択肢の形を瞬時に識別
最後に、選択肢の形で最終確認します。
現在完了の形:have/has + 過去分詞 過去形の形:動詞の過去形
この判別は1秒でできるので、迷った時の最終チェックに使えます。
実践問題で確認
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The company _____ its annual report last month.
(A) has published
(B) published
(C) publishes
(D) will publish
どのポイントで判別できましたか?
正解は(B) published です!
「last month」という明確な過去の時点を示すキーワードがあるので、過去形が正解です。 ポイント1で瞬時に判別できましたね。
問題2:We _____ three new employees since January.
(A) hired
(B) have hired
(C) are hiring
(D) will hire
正解は(B) have hired です!
「since January」という継続を示すキーワードがあるので、現在完了が正解です。 1月から現在までの期間に3人雇ったという意味になります。
よくある間違いパターン
日本人学習者が特に間違えやすいポイントを見てみましょう。
間違いパターン1:「今日」の表現に惑わされる
「today」「this week」「this month」が出てきた時、過去形を選んでしまう人が多いです。
実は、これらは現在完了でも過去形でも使えるんです。 文脈によって判断する必要があります。
間違いパターン2:経験を表す現在完了を見落とす
「I have been to Tokyo」のような経験を表す現在完了を、過去形と混同してしまうケースです。
「行ったことがある」という経験は、現在完了で表現することを覚えておきましょう。
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
-
時の副詞句を最初にスキャン
- 問題文を読む前に、時を示すキーワードを探す
- 見つかったら即座に時制を判断
-
選択肢から時制を絞り込む
- 現在完了の選択肢があるかチェック
- なければ過去形を選ぶ可能性大
-
文脈は最後の確認程度
- キーワードで判断がつかない時のみ文脈を読む
- 9割はキーワードで判別可能
まとめ
時制問題は、3つのポイントを意識すれば確実に正解できます。
今回紹介したテクニックを使えば:
- 解答時間が10秒以内になる
- 正答率が90%以上になる
- Part5全体の時間に余裕ができる
という効果が期待できます。
ぜひ次の模試で試してみてくださいね!