Part5の文法問題で時間が足りないと感じたことはありませんか?
「複雑な問題が出ると、どれも正解に見えて悩んでしまう」 「気づいたら1問に1分以上かけていた」
こんな経験をお持ちの方は多いはずです。
実は、Part5文法問題は3つの時間配分ルールを覚えるだけで、どんな複雑問題でも25秒以内に確実に解けるようになります。
今回は、600点から730点突破を目指す方に向けて、実際の試験で使える時間管理テクニックをお伝えします。
Part5で求められる理想的な時間配分
まず、Part5全体の時間戦略を確認しましょう。
Part5(30問)の理想的な解答時間は12分30秒です。 これは1問あたり25秒の計算になります。
なぜ25秒なのでしょうか?
- Part6・7で高得点を狙うには十分な時間が必要
- 見直し時間を確保できる
- 焦らずに確実な判断ができる
実際のテストでは、簡単な問題は15秒、難しい問題でも30秒以内に解くことで、全体のバランスを保てます。
25秒解答を実現する3段階システム
では、具体的にどのように25秒以内で解くのか見ていきましょう。
ステップ1:5秒で問題タイプを判定
問題文を読む前に、まず選択肢を5秒で確認します。
語彙問題の見分け方:
- 選択肢がすべて異なる単語
- 意味的に関連性がない
例:
(A) expensive
(B) develop
(C) although
(D) quickly
文法問題の見分け方:
- 選択肢が語形変化や品詞違い
- 似たような形の語が並んでいる
例:
(A) manage
(B) management
(C) manager
(D) managing
この判定で、解答アプローチが決まります。
ステップ2:15秒で核心部分を特定
問題タイプが分かったら、文の核心部分だけを読みます。
文法問題の場合:
空欄前後の3-4語に集中して読みます。
簡単に言うと、「空欄の周りだけ見て判断する」ということです。
例:
The new marketing _____ will be implemented next month.
この場合、「marketing」(形容詞)の後なので名詞が必要だと即座に判断できます。
語彙問題の場合:
文全体の文脈を素早く把握します。
ステップ3:5秒で最終確認
選んだ答えを文に当てはめて、5秒で違和感がないか確認します。
明らかにおかしい場合のみ再検討し、迷った場合は最初の判断を信じることが大切です。
複雑問題でも慌てない判断基準
Part5には、一見複雑に見える問題も出題されます。 そんなときに使える判断基準をご紹介します。
基準1:品詞を最優先で判断
文法問題では、品詞の判断が80%を占めます。
まず空欄に入るべき品詞を特定してから、選択肢を絞り込みます。
- 名詞の前→形容詞
- 動詞の後→副詞または目的語(名詞)
- 文の最初→主語(名詞)または副詞
基準2:迷ったら「文の完成度」で判断
2択まで絞れたら、どちらがより自然な英文になるかで決めます。
日常生活で例えると、「何か違和感がある」という感覚を大切にしてください。
基準3:時間切れ防止ルール
30秒経過したら、その時点での第一候補をマークして次に進みます。
完璧を求めすぎると、全体の時間配分が崩れてしまいます。
実践トレーニング方法
理論を理解したら、実際に練習してみましょう。
練習問題1(制限時間:25秒)
The marketing team is _____ responsible for developing new advertising campaigns.
(A) entire
(B) entirely
(C) entirety
(D) entires
どのステップで解けましたか?
正解は(B)です。 responsible(形容詞)を修飾する副詞が必要だからです。
練習問題2(制限時間:25秒)
All employees must submit their expense _____ by the end of the month.
(A) report
(B) reports
(C) reported
(D) reporting
正解は(B)です。 「their」が複数を示しているため、複数形の名詞が適切です。
時間短縮のための追加テクニック
さらに効率を上げるための方法をお伝えします。
テクニック1:頻出パターンを暗記
よく出る組み合わせは覚えてしまいましょう。
- be responsible for
- in charge of
- according to
- due to
これらが見えたら、即座に答えが分かります。
テクニック2:文頭・文末を活用
長い文では、文頭と文末だけ読んで文脈を把握します。
真ん中の詳細は、答えに直接関係ないことが多いんです。
テクニック3:「聞いたことがない」単語は除外
選択肢に明らかに聞いたことがない単語があれば、まず除外します。
TOEICは日常的なビジネス英語が中心だからです。
本番での時間管理実践法
実際のテストで25秒ルールを活用する手順です。
-
開始前に腕時計をセット
- Part5開始時刻を確認
- 12分30秒後の時刻を計算
-
10問ごとに時間チェック
- 10問目:約4分経過
- 20問目:約8分経過
- 30問目:約12分30秒
-
遅れた場合のリカバリー
- 残り問題の制限時間を再計算
- 難しい問題は20秒で切り上げ
時間に余裕ができると、Part6・7での正答率が格段に上がります。
まとめ
Part5文法問題の25秒ルールは、5秒判定→15秒解答→5秒確認という3段階システムです。
この方法を身につければ、
- 複雑問題でも慌てずに正解できる
- Part6・7に十分な時間を確保できる
- 全体のスコアが20-30点アップする
といった効果が期待できます。
まずは練習問題で25秒を意識してみてください。 慣れてくると、自然に時間内で解けるようになりますよ!