Part5で時制の一致問題が出ると、「どの時制を選べばいいか分からない」と悩んでしまうこと、ありますよね。
特に主節と従属節が複雑に絡み合った文では、「現在形?過去形?完了形?」と迷って時間をロスしてしまいます。
実は、時制の一致問題は3つの判断基準さえ身につければ、複雑な文でも確実に正解できるようになります。
今回は、Part5の時制問題で15秒以内に正答できるようになる方法を、分かりやすくお伝えします。
時制の一致の基本を理解しよう
時制の一致を簡単に説明すると、主節の時制に従属節の時制を合わせるというルールです。
例えば、友達との会話で「昨日映画を見に行ったとき、とても面白いと思った」と言いますよね。 「行った(過去)」に対して「思った(過去)」と、自然に時制を合わせています。
これと同じように、英語でも主節が過去時制なら、従属節も過去時制に合わせる必要があるんです。
基本的な時制の一致パターンを整理すると、以下のようになります。
- 主節が現在時制 → 従属節は自由(現在・過去・未来どれでもOK)
- 主節が過去時制 → 従属節も過去時制系に統一
Part5での出題パターン
時制の一致問題は、Part5で年間約4-6問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:基本的な一致問題
主節と従属節の時制を一致させる基本問題です。
例題:
She said that she _____ the report by Friday.
(A) finish
(B) finished
(C) would finish
(D) will finish
正解は(C)です。 主節のsaid(過去形)に合わせて、従属節もwould finish(過去未来形)にする必要があるからです。
パターン2:例外的な現在時制
一般的事実や習慣を表す場合は、主節が過去でも従属節は現在形のままです。
例題:
The teacher explained that water _____ at 100 degrees Celsius.
(A) boil
(B) boils
(C) boiled
(D) would boil
正解は(B)です。 「水が100度で沸騰する」は一般的事実なので、現在形のboilsを使います。
パターン3:完了形を含むパターン
主節が過去時制で、従属節でさらに過去の内容を表す場合は大過去(過去完了)を使います。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 例外を見落とす:一般的事実でも過去形にしてしまう
- 完了形の使い分けができない:単純過去と過去完了の区別が曖昧
- 時制の基準点を見誤る:どの動詞を基準にするか判断できない
特に複数の節が組み合わさった文では、どこを基準にすればいいか分からなくなることが多いです。
複雑な文でも迷わない3つの判断基準
では、実際の解き方を見ていきましょう。
基準1:主節の動詞を特定する
まず、文の中心となる主節の動詞を見つけます。
これが時制一致の基準点になります。 カンマやthatに惑わされず、文全体を支配している動詞を探すのがコツです。
主節が現在形なら制約なし、過去形なら従属節も過去系に統一と覚えておきましょう。
基準2:従属節の内容を分析する
次に、従属節が表している内容を確認します。
- 一般的事実・科学的真理 → 現在形のまま
- 過去の習慣・状態 → 過去形
- 主節より前の出来事 → 過去完了形
内容を理解することで、機械的に時制を合わせるだけでは解けない問題も正答できます。
基準3:時間の前後関係をチェック
最後に、主節と従属節の時間的な前後関係を整理します。
従属節の出来事が主節より前なのか、同時なのか、後なのかを判断することで、適切な時制が決まります。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The manager mentioned that the meeting _____ rescheduled.
(A) is
(B) was
(C) has been
(D) had been
3つの基準を使って考えてみてくださいね。
正解は(D)です!
主節のmentioned(過去形)に対して、会議の変更は「言及する前」の出来事なので、過去完了のhad beenが適切です。
問題2:She told us that the sun _____ in the east.
(A) rise
(B) rises
(C) rose
(D) would rise
正解は(B)です!
「太陽が東から昇る」は一般的事実なので、主節が過去形でも従属節は現在形のrisesを使います。
本番での時間短縮テクニック
時制問題をさらに効率的に解くコツがあります。
-
選択肢を先に確認 選択肢の時制パターンを見れば、どんな問題か予測できます
-
キーワードに注目
always、usually(習慣)、scientifically(事実)などの語があれば例外の可能性大 -
2択まで絞ったら基準で判断 迷ったら3つの基準に戻って、論理的に答えを導きます
まとめ
時制の一致問題のポイントは、主節を基準に、内容と時間関係を整理するということです。
この記事で紹介した3つの判断基準を意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 基準1:主節の動詞を特定
- 基準2:従属節の内容を分析
- 基準3:時間の前後関係をチェック
複雑な文でも慌てずに、順序立てて判断していけば必ず正解にたどり着けます。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!