Part5で継起を表す接続詞の時制問題に戸惑っていませんか?
「afterやbeforeの文で、どちらを過去形にすればいいか分からない」と感じること、ありますよね。
実は、継起を表す接続詞には明確な時制ルールがあり、そのパターンを覚えれば10秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約15問出題される継起接続詞の時制ルールを、分かりやすく解説します。
継起を表す接続詞とは何か
継起を表す接続詞を簡単に説明すると、時間の前後関係を示す道しるべのようなものです。
例えば、電車の乗り継ぎを想像してみてください。 「新宿駅に着いてから渋谷駅に向かう」という流れがありますね。
これと同じように、英語の継起接続詞は「何かが起こった後で」「何かが起こる前に」といった時間の順序を表現するんです。
Part5での出題パターン
継起を表す接続詞は、Part5で年間約15問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:時制選択問題
最も頻出するのが、動詞の時制を選ぶ問題です。
例題:
After the meeting _____, we will discuss the budget.
(A) ends
(B) ended
(C) will end
(D) has ended
正解は(A)です。 afterの節では現在形を使うのがルールだからです。
パターン2:接続詞選択問題
継起接続詞そのものを選ぶ問題も頻出です。
パターン3:語順・構造問題
接続詞を含む文の語順を問う問題もあります。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 未来の話でも節内は現在形:「〜してから」を「〜した後で」と訳してしまう
- 主節との時制混同:主節が未来形だから節も未来形と思い込む
- 完了形の使い分け:現在完了と過去完了の使い分けが不明確
特に時制の一致の例外は、多くの人が見落としがちです。
after/before/untilの時制ルール完全版
では、実際の時制ルールを見ていきましょう。
ルール1:未来の内容でも節内は現在形
基本パターン:
- 主節が未来形でも、after/before/until節は現在形
I will call you after I arrive home.
(家に着いたら電話します)
× I will call you after I will arrive home.
ルール2:過去の継起なら両方過去形
過去の継起パターン:
- 両方の動作が過去なら、両節とも過去形
I called her after I arrived home.
(家に着いてから彼女に電話した)
ルール3:完了形で時間的前後を強調
完了形強調パターン:
- 時間的前後関係を明確にするときは完了形
After I had finished work, I went shopping.
(仕事を終えてから買い物に行った)
ルール4:現在の習慣なら現在形
習慣パターン:
- 習慣的な行動は両節とも現在形
I always wash my hands before I eat.
(食事前には必ず手を洗います)
3つの接続詞の微妙な違い
after(〜した後で)
- 時間的関係:前の動作完了→後の動作開始
- ポイント:動作の完了を前提とする
After the rain stops, we will go out.
(雨が止んだら外出します)
before(〜する前に)
- 時間的関係:前の動作→後の動作(前の動作が先)
- ポイント:予定や準備を表すことが多い
Please call me before you leave.
(出発前に電話してください)
until(〜まで)
- 時間的関係:継続→終了点
- ポイント:否定文でよく使われる
I won't leave until you come back.
(あなたが戻るまで待ちます)
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:I will start cooking after she _____ home.
(A) comes
(B) will come
(C) came
(D) has come
正解は(A)です!
未来の内容でも、after節では現在形を使うのがルールですね。
問題2:We had already left _____ the meeting started.
(A) after
(B) before
(C) until
(D) when
正解は(B)です!
「会議が始まる前に既に出発していた」という時間的前後関係を表すにはbeforeが適切です。
本番での瞬間判別テクニック
時制問題を素早く解くコツをお教えします。
テクニック1:主節の時制をチェック
- 主節が未来形→節は現在形
- 主節が過去形→節も過去形(または過去完了)
- 主節が現在形→節も現在形
テクニック2:キーワードスキャン
- already, just, yet→完了形の可能性大
- always, usually→習慣(現在形)
- yesterday, last→過去確定
テクニック3:否定文はuntilを疑う
I won't _____ until you call me.
このパターンではuntilが正解になることが多いです。
まとめ
継起を表す接続詞の時制ルールは、主節の時制と意味に応じた使い分けがポイントです。
今回紹介した4つの基本ルールを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 未来の内容でも節内は現在形
- 過去の継起なら両方過去形
- 完了形で時間的前後を強調
- 習慣なら両節とも現在形
ぜひ今日から実践して、時制問題を得点源にしてくださいね!