Part5の語彙問題で「-enがついた単語の使い分けがわからない」と悩んでいませんか?
「strengthenは動詞だけど、goldenは形容詞?」「どちらも-enで終わるのに品詞が違うのはなぜ?」と混乱してしまうこと、ありますよね。
実は、接尾辞-enには2つの明確な用法パターンがあり、そのルールを知れば確実に正解できるようになります。
今回は、Part5で年間約10問出題される接尾辞-enの攻略法を、分かりやすくお伝えします。
接尾辞-enの基本を理解しよう
接尾辞-enを簡単に説明すると、変化の魔法のようなものです。
料理の調味料を想像してみてください。 「塩を加える=塩っぽくする」「甘くする=sweetからsweeten」 このように、基本的な性質を強化したり変化させたりする役割があるんです。
これと同じように、英語の-enは元の語に変化や強化の意味を加えるという働きを持っています。
接尾辞-enの2つの用法パターン
接尾辞-enには、以下の2つの用法があります。
用法1:動詞を作る-en(~にする・~になる)
名詞や形容詞に-enを付けて動詞を作るパターンです。
基本的な変化パターン:
-
形容詞 + -en → 動詞
- weak(弱い)→ weaken(弱くする・弱くなる)
- broad(広い)→ broaden(広げる・広がる)
- short(短い)→ shorten(短くする・短くなる)
-
名詞 + -en → 動詞
- strength(力)→ strengthen(強化する)
- length(長さ)→ lengthen(長くする)
- threat(脅威)→ threaten(脅す)
用法2:形容詞を作る-en(~でできた・~の性質を持つ)
名詞に-enを付けて形容詞を作るパターンです。
基本的な変化パターン:
-
材質を表す形容詞
- wood(木)→ wooden(木製の)
- gold(金)→ golden(金の・金色の)
- wool(毛)→ woolen(毛織の)
-
時期や状況を表す形容詞
- break(壊れること)→ broken(壊れた)
- write(書くこと)→ written(書かれた)
- choose(選ぶこと)→ chosen(選ばれた)
Part5での出題パターン
接尾辞-enは、Part5で年間約10問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:動詞形成の判断
文中で動詞が必要な位置に-en語彙を選ぶ問題です。
例題:
The new policy will _____ our company's market position.
(A) strong
(B) strength
(C) strengthen
(D) strongly
正解は(C)です。 「will」の後には動詞の原形が必要で、「市場での地位を強化する」という意味になります。
パターン2:形容詞形成の判断
名詞を修飾する形容詞が必要な位置に-en語彙を選ぶ問題です。
例題:
The conference room has a large _____ table.
(A) wood
(B) wooden
(C) woods
(D) wooded
正解は(B)です。 「table」を修飾する形容詞が必要で、「木製のテーブル」という意味になります。
パターン3:文脈からの品詞判断
前後の文脈から、動詞・形容詞のどちらが適切かを判断する問題です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 品詞の判断ミス:文中での役割を把握せず、単語の意味だけで選んでしまう
- 語形変化の混同:過去分詞の-enと接尾辞の-enを区別できない
- 自動詞・他動詞の理解不足:「~する」と「~になる」の違いを理解していない
特に過去分詞との区別は、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:必要な品詞を特定する
まず、空欄にどの品詞が入るかをチェックします。
動詞が必要なら動詞形成の-en、形容詞が必要なら形容詞形成の-enを選びます。
ステップ2:語の意味と用法を確認する
次に、文脈に合った意味になるかを確認します。
「強化する」「木製の」など、具体的な意味が文脈に適しているかを判断しましょう。
ステップ3:文法的正確性をチェック
最後に、語形変化が正しいか確認します。
時制や語順、修飾関係などが適切かをチェックしましょう。
頻出語彙一覧
Part5でよく出題される-en語彙をまとめました。
動詞を作る-en
- strengthen:強化する
- weaken:弱くする・弱くなる
- broaden:広げる・広がる
- shorten:短くする・短くなる
- lengthen:長くする・長くなる
- deepen:深くする・深くなる
- brighten:明るくする・明るくなる
- tighten:きつくする・きつくなる
- loosen:緩める・緩くなる
- threaten:脅す
形容詞を作る-en
- wooden:木製の
- golden:金の・金色の
- woolen:毛織の
- broken:壊れた
- written:書かれた
- chosen:選ばれた
- stolen:盗まれた
- frozen:凍った
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The security measures have been _____ after the incident.
(A) strength
(B) strengthen
(C) strengthened
(D) strengthening
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
「have been + 過去分詞」の受動態の形で、「事件の後でセキュリティ対策が強化された」という意味になります。
問題2:The company received a _____ award for its innovation.
(A) gold
(B) golden
(C) golds
(D) gilded
正解は(B)です!
「award」を修飾する形容詞が必要で、「golden award(金賞)」という意味になります。
自動詞・他動詞の使い分け
動詞を作る-enの多くは、自動詞・他動詞両方で使えます。
他動詞として使う場合
- We need to strengthen our security system.(セキュリティシステムを強化する必要がある)
- The company shortened the meeting time.(会社は会議時間を短縮した)
自動詞として使う場合
- The relationship strengthened over time.(関係は時間とともに強化された)
- The days shortened in winter.(冬には日が短くなった)
まとめ
接尾辞-enのポイントは、動詞を作る用法と形容詞を作る用法の2パターンを理解するということです。
この記事で紹介した3つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
特に「品詞の特定」と「文脈との適合性確認」を意識するだけで、解答速度も格段にアップします。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!