Part5の品詞問題で「-ist」の単語を見て迷ったことはありませんか?
「specialist、scientist、artist...どれも専門家っぽいけど、文章のどこに入れたらいいの?」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、-ist接尾辞は明確なルールがあり、そのパターンさえ掴めば迷うことなく正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約8問出題される-ist語彙の攻略法を、分かりやすくお伝えします。
-ist接尾辞の基本を理解しよう
-istを簡単に説明すると、「〜をする人・専門家」という意味の接尾辞です。
例えば、コンビニで働く人を「店員」と呼ぶように、英語では特定の分野で活動する人を「-ist」で表現するんです。
日常生活でも「ピアニスト」「アーティスト」といった言葉をよく使いますよね。 これと同じように、英語の-istは「その道のプロ・専門家」を表す便利な語尾なんです。
TOEICでは、この-istが名詞としてどこに配置されるかを問う問題が頻出します。
Part5での出題パターン
-ist語彙は、Part5で年間約8問出題される重要な問題タイプです。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:主語の位置
最も頻出するのが、文の主語に-ist語彙が入るパターンです。
例題:
The marketing _____ presented a comprehensive analysis of consumer behavior.
(A) special
(B) specialist
(C) specialize
(D) specially
正解は(B)です。 なぜなら「The marketing」の後には名詞が必要で、-istで終わる「specialist(専門家)」が文法的に正しいからです。
パターン2:目的語の位置
動詞の直後に来る目的語として-ist語彙が問われることもあります。
例題:
The company hired a data _____ to improve their analytics system.
(A) science
(B) scientific
(C) scientist
(D) scientifically
正解は(C)です。 「hired(雇った)」の目的語として「scientist(科学者)」が適切ですね。
パターン3:前置詞の後
前置詞の後に来る名詞として-ist語彙が選ばれる問題も出題されます。
TOEIC頻出の-ist語彙一覧
Part5でよく出る-ist語彙を整理しました。
最重要語彙(年3-4回出題)
specialist
- 意味:専門家
- 使用例:「marketing specialist(マーケティング専門家)」
scientist
- 意味:科学者
- 使用例:「research scientist(研究科学者)」
economist
- 意味:経済学者
- 使用例:「chief economist(主任エコノミスト)」
重要語彙(年1-2回出題)
artist
- 意味:芸術家
- 使用例:「graphic artist(グラフィックアーティスト)」
journalist
- 意味:ジャーナリスト
- 使用例:「business journalist(ビジネス記者)」
therapist
- 意味:セラピスト
- 使用例:「physical therapist(理学療法士)」
analyst
- 意味:分析者
- 使用例:「financial analyst(金融アナリスト)」
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 語尾の混同:-istと-ism(主義)を混同してしまう
- 品詞の判断ミス:-istは必ず名詞だが、形容詞と勘違いする
- 文脈の読み間違い:職業・専門分野の文脈を見落とす
特に「specialist」と「special」の使い分けは、多くの人が見落としがちです。
-istは「人」を表すので、「a specialist」のように冠詞がつくことを覚えておきましょう。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:語尾をチェック
まず、選択肢に-istがあるかをチェックします。
-istがある場合は「人・専門家」を表す名詞だと判断できます。
ステップ2:空欄の位置を確認
次に、空欄がどこにあるかを見ます。
- 主語の位置 → 名詞が必要
- 動詞の後 → 目的語(名詞)が必要
- 前置詞の後 → 名詞が必要
ステップ3:文脈との適合性を確認
最後に、「専門家・その道のプロ」という意味が文脈に合うか確認します。
ビジネス、研究、医療などの文脈では-ist語彙が適切な場合が多いです。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:Our team consulted with a financial _____ before making the investment decision.
(A) analyze
(B) analysis
(C) analyst
(D) analytical
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
「consulted with(相談した)」の後には人を表す名詞が必要で、「analyst(分析者)」が最適です。 「financial analyst」で「金融アナリスト」という意味になります。
問題2:The marketing _____ developed an innovative campaign strategy.
(A) special
(B) specially
(C) specialize
(D) specialist
正解は(D)です!
主語の位置に「specialist(専門家)」が入り、「The marketing specialist(マーケティング専門家)」として文が成立します。
実戦での時短テクニック
-ist問題を素早く解くコツがあります。
テクニック1:職業・専門分野キーワードを探す
「marketing」「financial」「research」などの修飾語が見えたら、-ist語彙の可能性大です。
テクニック2:冠詞に注目
「a」「the」の後に来る場合、-ist(名詞)が適切な選択肢になることが多いです。
テクニック3:2択になったら文脈優先
他の名詞と迷った場合は、「専門家」という意味が文脈に合うかで判断しましょう。
まとめ
-ist接尾辞のポイントは、「専門家を表す名詞」ということです。
この記事で紹介した3つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 語尾-istをチェック
- 空欄の位置を確認
- 文脈との適合性を判断
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!