Part5の語彙問題で「over-やunder-がついた単語の使い分けがよくわからない」と悩んでいませんか?
「overworkとunderworkはどちらを使えばいいの?」「overestimateの反対語は何だっけ?」と迷ってしまうこと、ありますよね。
実は、程度接頭辞over-/under-は一定のルールさえ掴めば、確実に正解できるようになります。
今回は、Part5で年間約8問出題される程度接頭辞の攻略法を、分かりやすくお伝えします。
程度接頭辞over-/under-の基本を理解しよう
程度接頭辞を簡単に説明すると、温度調節のようなものです。
エアコンの設定を想像してみてください。 「設定温度より高すぎる=over」「設定温度より低すぎる=under」 このように、基準からの過不足を表現しているんです。
これと同じように、英語のover-/under-は**適切な程度を超えている(不足している)**という意味を持っています。
Part5での出題パターン
程度接頭辞は、Part5で年間約8問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:動詞の程度表現
働きすぎ・食べ過ぎなど、行動の程度を表す動詞の問題です。
例題:
The employees have been _____ recently due to the heavy workload.
(A) working
(B) overworking
(C) underworking
(D) reworking
正解は(B)です。 なぜなら「heavy workload(重い業務負荷)」から「働きすぎている」状況が推測できるからです。
パターン2:形容詞の程度表現
過大評価・過小評価など、判断や評価の程度を表す形容詞の問題です。
例題:
The project's budget was _____ by 20% from the initial estimate.
(A) estimated
(B) overestimated
(C) underestimated
(D) re-estimated
正解は(B)です。 「by 20% from the initial estimate」から当初の見積もりより高く算出されたことがわかります。
パターン3:文脈からの判断
前後の文脈から、過不足のどちらかを判断する問題です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 基準点の見落とし:何を基準にした「over/under」かを把握していない
- 文脈無視:単語の意味だけで判断し、文全体の流れを読まない
- 対義語の混同:overとunderが必ずしも対になっていない場合がある
特に文脈からの判断は、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:基準点を特定する
まず、何を基準にした程度なのかをチェックします。
「予算」「時間」「評価」「能力」など、基準となる要素を文中から見つけることで、over-/under-の判断材料が見えてきます。
ステップ2:文脈の方向性を判断する
次に、肯定的か否定的かを見ます。
「問題が発生した」「予算が足りない」などの否定的な文脈なら、多くの場合under-系の語彙が正解になります。
ステップ3:語彙の適切性を確認
最後に、選択肢の語彙が文法的に正しいか確認します。
動詞が必要な箇所に形容詞が来ていないか、時制は適切かなどをチェックしましょう。
頻出語彙一覧
Part5でよく出題される程度接頭辞語彙をまとめました。
over-系の重要語彙
- overwork:働きすぎる(動詞)/ 働きすぎ(名詞)
- overestimate:過大評価する
- overtime:残業時間
- overdue:期限切れの
- overcome:克服する
- overlook:見落とす
under-系の重要語彙
- underestimate:過小評価する
- undergo:経験する、受ける
- undertake:引き受ける
- underline:下線を引く、強調する
- understand:理解する
- underlying:根本的な
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The company's performance was _____ in the quarterly report.
(A) estimated
(B) overestimated
(C) underestimated
(D) re-estimated
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
「quarterly report(四半期報告書)」で業績について言及しており、一般的に「実際より低く評価された」という文脈で使われることが多いためです。
問題2:All employees must _____ safety training before starting work.
(A) take
(B) overtake
(C) undertake
(D) retake
正解は(C)です!
「undertake training」で「訓練を受ける」という意味になります。「overtake」は「追い越す」という意味で文脈に合いません。
まとめ
程度接頭辞over-/under-のポイントは、基準点を見つけて文脈の方向性を判断するということです。
この記事で紹介した3つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
特に「基準点の特定」と「文脈の方向性判断」を意識するだけで、解答速度も格段にアップします。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!