Part5で「only to」「never to」が出てくると、どんな意味なのか迷ってしまいませんか?
「普通の不定詞との違いがよく分からない」という悩みを抱える学習者は本当に多いんです。
実は、結果を表す不定詞には特別なニュアンスがあり、それを知れば文の意味を正確に理解できるようになります。
今回は、730点レベルで頻出する結果不定詞の使い方を、実践的な解法と共にお伝えします。
結果不定詞がPart5で重要な理由
まず、なぜ結果不定詞の習得が重要なのかを確認しましょう。
結果不定詞は、Part5全30問中、年間約2-3問出題される重要な文法項目です。
特に730点以上のレベルでは、以下の特徴があります。
- 微妙なニュアンスを問う問題が多い
- 文脈理解が重要になる
- 高度な表現力を測る指標となる
つまり、この記事をマスターすれば、確実に2-3点アップが期待できるんです。
結果不定詞の基本概念
結果不定詞を簡単に説明すると、「その結果〜することになった」という意味を表す不定詞です。
日常生活で例えると、「一生懸命勉強した結果、合格することができた」のように、行動の結果を表すイメージですね。
特に重要なのは以下の2つの表現です。
only to:「結果的に〜しただけだった」(失望・意外性)
never to:「二度と〜することはなかった」(永続的な結果)
only to の詳細解説
「only to」は最も重要な結果不定詞の表現です。
only to の基本的な意味
「結果的に〜しただけだった」「〜という結果になってしまった」
この表現には、失望や意外性のニュアンスが含まれます。
only to の使用パターン
構造:動詞 + only to + 動詞の原形
努力や期待に反して、望ましくない結果になった場合によく使われます。
例文:
He worked overtime every day, only to be laid off at the end of the month.
(彼は毎日残業したが、結果的に月末に解雇されただけだった)
The company invested millions in the project, only to see it fail completely.
(会社はそのプロジェクトに数百万を投資したが、完全に失敗するという結果になった)
only to が表すニュアンス
- 期待と現実のギャップ
- 皮肉や失望
- 予想外の悪い結果
never to の詳細解説
「never to」は永続的な結果を表す表現です。
never to の基本的な意味
「二度と〜することはなかった」「永久に〜しない結果となった」
この表現は、永続的な別れや終了を表します。
never to の使用パターン
構造:動詞 + never to + 動詞の原形
何かが永久に終わってしまった場合に使われます。
例文:
She left the company, never to return.
(彼女は会社を去り、二度と戻ることはなかった)
The old factory closed down, never to reopen again.
(古い工場は閉鎖され、二度と再開されることはなかった)
never to が表すニュアンス
- 永続的な終了
- 二度と戻らない状況
- 最終的な別れ
その他の結果不定詞
only to、never to以外にも重要な結果不定詞があります。
そのまま「to + 動詞」での結果表現
特別な語句がなくても、文脈で結果を表すことがあります。
例文:
He grew up to become a successful entrepreneur.
(彼は成長して、成功した起業家になった)
The small startup expanded to employ over 1,000 people.
(その小さなスタートアップは拡大して、1,000人以上を雇用するようになった)
so as to / in order to との違い
結果不定詞と目的不定詞を混同しやすいので注意が必要です。
目的不定詞(so as to / in order to):
「〜するために」
結果不定詞:
「結果として〜した」
Part5での頻出パターン4選
結果不定詞は、Part5で主に以下の4つのパターンで出題されます。
パターン1:only to の選択
最も頻出するのが、only to を選ぶ問題です。
例題:
The team worked tirelessly on the proposal, _____ it rejected by the board.
(A) only to have
(B) in order to have
(C) so as to have
(D) never to have
正解は(A)です。 努力したが拒否されたという失望的な結果なので、「only to」が適切です。
パターン2:never to の判断
永続的な結果を表す問題です。
例題:
The legendary CEO retired from the industry, _____ active in business again.
(A) only to be
(B) never to be
(C) in order to be
(D) so as to be
正解は(B)です。 引退して二度とビジネスに戻らないという永続的な結果を表します。
パターン3:文脈による判断
文脈からニュアンスを判断する問題です。
例題:
She applied to dozens of universities, _____ accepted by her first choice.
(A) only to be
(B) never to be
(C) finally to be
(D) hoping to be
正解は(A)です。 多くの大学に申し込んだが、第一志望に受かっただけという意外性を表します。
パターン4:結果と目的の区別
結果不定詞と目的不定詞を区別する問題です。
例題:
The company restructured its operations _____ more efficient.
(A) only to become
(B) to become
(C) never to become
(D) in order to become
正解は(D)です。 これは目的を表しているので、「in order to」が適切です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 目的と結果の混同:「〜するために」と「結果として〜した」の区別
- ニュアンスの判断ミス:失望や意外性を読み取れない
- 時制の理解不足:結果不定詞の時間的関係
特に目的と結果の区別は、多くの人が迷うポイントです。 行動の前にあるのが目的、行動の後にあるのが結果と覚えておきましょう。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:文脈の感情分析
まず、文全体の感情やニュアンスを確認します。
- 失望・皮肉 → only to
- 永続的終了 → never to
- 単純な結果 → to
ステップ2:時間的関係の確認
行動と結果の時間的関係を確認します。
- 行動の後の結果 → 結果不定詞
- 行動の前の目的 → 目的不定詞
ステップ3:選択肢の絞り込み
ニュアンスに合った選択肢を選びます。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The startup raised millions in funding, _____ bankrupt within two years.
(A) only to go
(B) in order to go
(C) never to go
(D) so as to go
まず文脈のニュアンスを分析してみてください。
正解は(A)です!
資金調達をしたのに破産したという失望的な結果なので、「only to」が適切です。 期待と現実のギャップを表現しています。
問題2:She moved to Paris for her art career, _____ her hometown again.
(A) only to see
(B) never to see
(C) finally to see
(D) hoping to see
正解は(B)です!
芸術のキャリアのためにパリに移住し、故郷を二度と見ることがなかったという永続的な結果を表します。
730点突破のための応用テクニック
730点レベルでは、より複雑な結果不定詞も出題されます。
応用パターン1:複合的な結果表現
The ambitious project was launched with great fanfare, only _____ and disappoint investors.
(A) to fail miserably
(B) failing miserably
(C) to have failed miserably
(D) having failed miserably
正解は(A)です。 「only to + 動詞の原形」の基本形を使います。
応用パターン2:感情を込めた表現
He dedicated his entire life to the research, _____ the breakthrough he had hoped for.
(A) only to achieve
(B) never to achieve
(C) finally to achieve
(D) hoping to achieve
正解は(B)です。 一生を捧げたが望んだ突破口を見つけられなかったという悲劇的な結果です。
実践での時間短縮テクニック
結果不定詞問題を素早く解くコツがあります。
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感情キーワードスキャン
- disappointment, failure等があれば「only to」を検討
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永続性の確認
- forever, permanently, final等があれば「never to」を検討
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目的語との区別
- 「〜するために」なら目的不定詞を選択
これらのテクニックを使えば、10秒以内での解答も可能になります。
まとめ
結果不定詞のポイントは、ニュアンスの正確な理解ということです。
この記事で紹介したonly toの失望感とnever toの永続性を理解すれば、結果不定詞の問題が確実に解けるようになります。
特に文脈から感情を読み取る力は、730点レベルで重要なスキルです。 ぜひ今日から実践して、結果不定詞を得点源にしてくださいね!