Part5で関係代名詞が出ると、「whoかwhichか、それともthat?」と迷ってしまうことはありませんか?
「どれも正解に見えて、結局時間をかけすぎてしまう」という悩みをよく聞きます。
実は、関係代名詞の選択には明確な判断基準があり、それを知れば3秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で頻出する関係代名詞の使い分けを、瞬間判断できる方法をお伝えします。
関係代名詞の基本を3秒で理解しよう
関係代名詞を簡単に説明すると、2つの文をつなぐ橋のようなものです。
例えば、「写真を撮っている人がいます」と「その人は私の友達です」という2つの情報を、1つの文にまとめたいとき。
「写真を撮っている人は私の友達です」のように、whoを使って自然につなげることができるんです。
TOEIC Part5では、この「つなぐ橋」として何を選ぶかが問われます。
Part5での出題パターン
関係代名詞は、Part5で年間約4-5問出題される重要分野です。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:人を説明する関係代名詞
人について説明するときの関係代名詞選択が最も頻出します。
例題:
The employee _____ submitted the report yesterday will receive recognition.
(A) who
(B) which
(C) that
(D) whom
正解は(A) whoです。 なぜなら「report を提出した従業員」という意味で、人を説明しているからです。
パターン2:物・事を説明する関係代名詞
物や事柄について説明するときのパターンです。
例題:
The document _____ contains the budget information is confidential.
(A) who
(B) which
(C) whose
(D) where
正解は(B) whichです。 「予算情報が含まれている書類」という意味で、物を説明しているからです。
3秒で判断する決定的なコツ
関係代名詞の選択で迷わないための、3つのステップをお伝えします。
ステップ1:先行詞をチェック(1秒)
まず、関係代名詞の直前にある単語(先行詞)が人か物かを確認します。
- 人:manager, employee, customer, studentなど
- 物・事:document, report, meeting, projectなど
この判断だけで、選択肢を大幅に絞れます。
ステップ2:文の構造を確認(1秒)
関係代名詞の後ろに主語があるかどうかを見ます。
- 主語がない → 主格の関係代名詞が必要
- 主語がある → 目的格の関係代名詞が必要
ステップ3:答えを決定(1秒)
ステップ1・2の結果を組み合わせて即決します。
人 + 主格 → who 人 + 目的格 → whom(TOEICでは稀) 物 + 主格・目的格 → which 人・物 + 主格・目的格 → that(汎用)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- thatの万能性を知らない:thatは人にも物にも使える
- whichを人に使ってしまう:whichは物・事にのみ使用
- 関係代名詞の省略を見落とす:目的格は省略されることがある
特にthatの汎用性は、多くの人が見落としがちです。
迷ったときは、thatが選択肢にあれば有力候補として考えましょう。
実践的な判断フロー
実際の問題では、以下の手順で瞬間判断できます。
1. 先行詞を見る(人?物?)
↓
2. 人なら → who / that のどちらかを選ぶ
物なら → which / that のどちらかを選ぶ
↓
3. 迷ったらthatを選ぶ(汎用性が高いため)
この3ステップで、15秒以内に確実に正解できるようになります。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
練習問題1(制限時間:10秒)
The manager _____ announced the new policy will hold a meeting tomorrow.
(A) who
(B) which
(C) whose
(D) where
先行詞は「manager」で人ですね。 関係代名詞の後に動詞「announced」があるので、主格が必要です。
正解は(A) whoです!
練習問題2(制限時間:10秒)
The software _____ we purchased last month needs to be updated.
(A) who
(B) which
(C) whose
(D) when
先行詞は「software」で物です。 「we purchased」で主語がすでにあるので、目的格または省略可能な関係代名詞です。
正解は(B) whichです!
頻出パターンの暗記リスト
TOEIC Part5でよく出る関係代名詞のパターンを整理しました。
人を表す先行詞(who/that)
- employee(従業員)
- manager(管理者)
- customer(顧客)
- applicant(応募者)
- representative(代表者)
- specialist(専門家)
物・事を表す先行詞(which/that)
- document(書類)
- report(報告書)
- meeting(会議)
- project(プロジェクト)
- system(システム)
- information(情報)
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに効率を上げる方法があります。
-
選択肢を先読みする
- 関係代名詞の問題だと分かったら、判断基準を思い出す
-
先行詞だけをスキャン
- 問題文全体を読まず、空欄直前の単語だけ確認
-
2択まで絞ったら迷わない
- who/thatで迷ったら、より一般的なwhoを選択
まとめ
関係代名詞は、先行詞の確認と構造の理解さえできれば得点源になります。
今回紹介した3秒判断法を意識して問題を解けば、
- 解答時間が大幅に短縮される
- 正答率が確実に向上する
- Part5全体に余裕が生まれる
という効果が期待できます。
まずは練習問題で判断パターンを身につけて、本番で自信を持って解答できるようになりましょう!