Part5で比較級・最上級の問題が出ると、「どの形を選べばいいの?」と迷ってしまうこと、ありますよね。
原級・比較級・最上級の使い分けで時間をかけすぎて、他の問題に影響が出てしまった経験はありませんか?
実は、比較表現は7つの鉄則さえ覚えれば、15秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間8問以上出題される比較表現を瞬殺する方法をお伝えします。
比較表現の基本パターンを整理しよう
まず、比較表現の3つの基本形を確認しましょう。
コンビニで商品を選ぶときのことを想像してみてください。 「このパンは美味しい」「あのパンの方が美味しい」「一番美味しいパンはこれ」という感じで、日常的に比較表現を使っていますよね。
英語でも同じように、状況に応じて3つの形を使い分けるんです。
3つの基本形:
- 原級:as + 形容詞 + as(〜と同じくらい)
- 比較級:形容詞-er + than(〜より)
- 最上級:the + 形容詞-est(最も〜)
Part5での出題頻度と重要度
比較表現は、Part5で非常に重要な問題タイプです。
最新の出題データを見ると、比較表現は全30問中平均2-3問出題されています。 つまり、約10%を占める頻出分野なんです。
出題される文脈も決まっていて、主に以下のような場面で登場します。
- ビジネス場面:全体の60%(売上、業績、効率性の比較)
- 製品・サービス比較:全体の25%(品質、価格、機能の比較)
- 数量・統計データ:全体の15%(増減、割合の比較)
これらの場面で確実に得点できれば、Part5全体のスコアが大幅にアップします。
7つの鉄則:瞬間判断の決定版
では、実際の判断方法を7つの鉄則として整理しました。
鉄則1:「than」があったら比較級確定
文中に「than」を見つけたら、即座に比較級を選びます。
例題:
This quarter's sales were _____ than last quarter's.
(A) high
(B) higher
(C) highest
(D) as high
「than」があるので、正解は**(B) higher**です。
鉄則2:「the」+「最上級の語尾」なら最上級
「the」の後に「-est」や「most」が続く形を探します。
例題:
This is _____ efficient method we've ever used.
(A) more
(B) most
(C) the most
(D) as most
「the」があり、効率性を最大限に表現する文脈なので、正解は**(C) the most**です。
鉄則3:「as ... as」なら原級
「as」が2つ使われているパターンを見つけたら原級です。
鉄則4:「比較の対象」が3つ以上なら最上級
「among」「of all」などの表現があったら最上級を選びます。
鉄則5:「-er」「-est」か「more」「most」かは語の長さで判断
- 1音節語:-er, -est(tall → taller → tallest)
- 2音節以上:more, most(efficient → more efficient → most efficient)
鉄則6:不規則変化の頻出語は丸暗記
Part5でよく出る不規則変化を覚えておきます。
- good → better → best
- bad → worse → worst
- far → further/farther → furthest/farthest
鉄則7:文脈で「程度」を判断
明確な比較対象がない場合は、文脈から程度を読み取ります。
間違えやすいポイントと対策
日本人学習者が特に間違えやすいポイントを整理しました。
よくある間違い1:「the」の有無
最上級では「the」が必要ですが、比較級では不要です。
間違い例:
The more efficient(× 比較級にtheは不要)
正解例:
More efficient(○)、The most efficient(○ 最上級)
よくある間違い2:「than」なしの比較級
「than」がない文でも比較級が正解の場合があります。
例:
Our new system is more reliable.(以前のシステムとの暗黙の比較)
よくある間違い3:「同等比較」の見落とし
「as ... as」構文を見落として比較級を選んでしまうミスです。
実践練習:制限時間15秒
理解度を確認するために、実際の問題を解いてみましょう。
練習問題1
The new software is _____ user-friendly than the previous version.
(A) more
(B) most
(C) much
(D) many
「than」があるので比較級確定。「user-friendly」は2音節以上なので「more」を使います。
正解は(A)です!
練習問題2
This is _____ comprehensive report I've ever seen.
(A) more
(B) most
(C) the more
(D) the most
「I've ever seen」は最上級の典型的な文脈です。
正解は(D)です!
練習問題3
Our product is _____ reliable as our competitor's.
(A) as
(B) so
(C) more
(D) most
「as ... as」構文の原級比較です。
正解は(A)です!
時短テクニック:5秒判定法
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮できます。
5秒判定のステップ:
-
キーワードスキャン(2秒)
- 「than」「the」「as」を探す
-
文脈判断(2秒)
- 比較対象の数を確認
-
選択肢絞り込み(1秒)
- 明らかに違う選択肢を除外
この方法で、Part5全体の時間配分が劇的に改善します。
頻出語彙もセットで覚えよう
比較表現とよく一緒に出る語彙も押さえておきましょう。
よく出る比較語彙:
- efficient(効率的な)
- reliable(信頼できる)
- competitive(競争力のある)
- profitable(利益の上がる)
- convenient(便利な)
これらの語彙と比較表現をセットで覚えると、さらに解答速度がアップします。
まとめ
比較級・最上級の瞬殺法は、7つの鉄則を瞬時に適用することです。
特に重要なのは:
- 「than」→ 比較級
- 「the + 最上級」→ 最上級
- 「as ... as」→ 原級
この3つの基本パターンだけでも、Part5の比較問題の80%以上は解けるようになります。
今日から実践して、15秒以内での正解を目指してくださいね!