Part5で「if」「unless」「provided that」が選択肢にあると、どれを選ぶか迷ってしまいませんか?
「どれも条件を表すのに、なぜ使い分けが必要なの?」という疑問を持つ学習者は本当に多いんです。
実は、これらの条件表現には明確な使い分けのルールがあり、それを知れば5秒以内で確実に正解を選べるようになります。
今回は、730点レベルで頻出する条件表現の違いを、瞬間判断のテクニックと共にお伝えします。
条件表現がPart5で重要な理由
まず、なぜ条件表現の習得が重要なのかを確認しましょう。
条件表現は、Part5全30問中、年間約4-5問出題される頻出文法項目です。
特に730点以上のレベルでは、以下の特徴があります。
- 微妙な意味の違いを問う問題が多い
- ビジネス文脈での使い分けが重要
- 時制との組み合わせで複雑化する
つまり、この記事をマスターすれば、確実に4-5点アップが期待できるんです。
条件表現の基本概念
条件表現を簡単に説明すると、「もし〜なら」という仮定の関係を表す表現です。
日常生活で例えると、「雨が降ったら傘を持参する」のように、ある条件が満たされた場合の結果を表すイメージですね。
英語では主に以下の3つが使われます。
If:一般的な条件(肯定的)
Unless:否定的条件(〜でない限り)
Provided that:厳格な条件(〜という条件で)
if/unless/provided thatの詳細比較
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
If:最も基本的な条件表現
特徴:
- 最も一般的な条件表現
- 肯定・否定どちらでも使用可能
- あらゆる場面で使える万能表現
使用場面:
- 日常的な条件
- ビジネスの一般的な条件
- 仮定の話
例文:
If the weather is good, we will have the meeting outdoors.
(天気が良ければ、屋外で会議を行います)
If you don't submit the report by Friday, you will miss the deadline.
(金曜日までにレポートを提出しなければ、締切に間に合いません)
Unless:否定的な条件の強調
特徴:
- **「〜でない限り」**という意味
- if notと同じ意味だが、より強い表現
- 警告や注意のニュアンスを含む
使用場面:
- 警告を表現する場合
- 必要条件を強調する場合
- 否定的な結果を避けるための条件
例文:
Unless you improve your performance, your contract will not be renewed.
(成績を改善しない限り、契約は更新されません)
The project will fail unless we receive additional funding.
(追加資金を得られない限り、プロジェクトは失敗するでしょう)
Provided that:厳格な条件設定
特徴:
- **「〜という条件で」**という意味
- 正式で厳格な条件を表現
- 契約書や法的文書でよく使用
使用場面:
- 正式な契約条件
- 法的な取り決め
- 厳密な条件設定
例文:
You may work from home provided that you maintain regular communication with the team.
(チームとの定期的な連絡を維持するという条件で、在宅勤務が可能です)
The discount applies provided that the order exceeds $500.
(注文が500ドルを超えるという条件で、割引が適用されます)
5秒で判断する瞬間判別法
条件表現を素早く選ぶためのテクニックがあります。
判別ステップ1:否定要素のチェック(2秒)
文中に否定的な要素や警告のニュアンスがあるかを確認します。
- 警告・注意 → Unless を検討
- 一般的な条件 → If を検討
- 正式な取り決め → Provided that を検討
判別ステップ2:文脈の格式度判断(2秒)
文書の種類やトーンを確認します。
- 契約書・正式文書 → Provided that
- ビジネス一般 → If または Unless
- 日常的な文章 → If
判別ステップ3:意味の最終確認(1秒)
選択した表現で文意が自然かを確認します。
Part5での頻出パターン4選
条件表現は、Part5で主に以下の4つのパターンで出題されます。
パターン1:否定的条件の判断
最も頻出するのが、否定的なニュアンスを問う問題です。
例題:
_____ the sales team meets the quarterly target, bonuses will be reduced.
(A) If
(B) Unless
(C) Provided that
(D) Although
正解は(B)です。 「目標を達成しない限り」という否定的条件なので、「Unless」が適切です。
パターン2:契約・取り決めの条件
正式な条件設定を問う問題です。
例題:
Employees may take additional vacation days _____ they complete all assigned projects.
(A) if
(B) unless
(C) provided that
(D) while
正解は(C)です。 正式な就業規則の条件なので、「provided that」が最適です。
パターン3:一般的な条件判断
日常的な条件を表現する問題です。
例題:
_____ it rains tomorrow, the outdoor event will be moved indoors.
(A) If
(B) Unless
(C) Provided that
(D) Since
正解は(A)です。 一般的な条件なので、基本的な「If」が適切です。
パターン4:時制との組み合わせ
条件表現と時制を同時に問う問題です。
例題:
_____ the budget is approved by next week, we _____ the project immediately.
(A) If / will start
(B) Unless / start
(C) Provided that / started
(D) If / would start
正解は(A)です。 基本的な条件文の時制ルール(現在形 + 未来形)が適用されます。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- Unlessの意味理解不足:「if not」と同じ意味だと理解していない
- Provided thatの格式度:カジュアルな文脈で使ってしまう
- 否定的ニュアンスの判断ミス:文脈の警告性を見落とす
特にUnlessの否定的意味は、多くの人が混乱するポイントです。 「Unless you study = If you don't study」という関係を覚えておきましょう。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:文脈の性質判断
まず、以下を確認します。
- 警告・注意のニュアンス → Unless
- 正式な取り決め → Provided that
- 一般的な条件 → If
ステップ2:否定要素の確認
文中の否定的要素をチェックします。
- 否定的結果を避ける条件 → Unless
- 肯定的結果を得る条件 → If/Provided that
ステップ3:格式度の最終判断
文書の種類に応じて最終選択をします。
- 契約書・規則 → Provided that
- ビジネス一般 → If/Unless
- 日常会話 → If
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The system will automatically log you out _____ you remain inactive for 30 minutes.
(A) if
(B) unless
(C) provided that
(D) while
まず5秒判別法を適用してみてください。
正解は(A)です!
「30分間非アクティブな状態が続いたら」という一般的な条件なので、基本的な「if」が適切です。 自動ログアウトは警告というより、システムの正常な動作です。
問題2:_____ you provide proper documentation, your request cannot be processed.
(A) If
(B) Unless
(C) Provided that
(D) When
正解は(B)です!
「適切な書類を提供しない限り、処理できない」という否定的条件なので、「Unless」が正解です。
730点突破のための応用テクニック
730点レベルでは、より複雑な条件表現も出題されます。
応用パターン1:複合条件文
The merger will proceed _____ both companies agree to the terms and _____ regulatory approval is obtained.
(A) if / provided that
(B) unless / if
(C) provided that / unless
(D) if / unless
正解は(A)です。 一般的な条件(if)と厳格な条件(provided that)の組み合わせです。
応用パターン2:否定形との組み合わせ
_____ the market conditions don't improve, we will have to reconsider our expansion plans.
(A) If
(B) Unless
(C) Provided that
(D) Although
正解は(A)です。 「don't improve」という否定形があるので、「if」が適切です。「Unless」を使うと二重否定になってしまいます。
実践での時間短縮テクニック
判断を素早く行うコツがあります。
-
否定語スキャン
- not, fail, miss等があれば Unless を検討
-
文書タイプ判断
- contract, agreement, policy等があれば Provided that を検討
-
警告ワード確認
- warning, caution, must等があれば Unless を検討
これらのテクニックを使えば、3秒以内での解答も可能になります。
まとめ
条件表現のポイントは、否定性と格式度の正確な判断ということです。
この記事で紹介した5秒判別法を使えば、if/unless/provided thatの使い分けが確実にできるようになります。
特にUnlessの否定的意味とProvided thatの正式性は、730点レベルで頻出する重要なポイントです。 ぜひ今日から実践して、条件表現を得点源にしてくださいね!