Part5で「It is...that」の文を見ると混乱してしまいませんか?
「強調構文なのか、それとも別の文法なのか判断できない」という悩みは、多くの学習者が抱えています。
実は、強調構文には明確な見分け方があり、それを知れば3秒以内で瞬間判別できるようになります。
今回は、Part5で確実に得点するための強調構文の瞬間判別法を、実践的なテクニックと共にお伝えします。
強調構文がPart5で狙われる理由
まず、なぜ強調構文の習得が重要なのかを確認しましょう。
強調構文は、Part5全30問中、年間約2-3問出題される重要な文法項目です。
特に730点以上のレベルでは、以下の特徴があります。
- 見た目が複雑で時間をロスしやすい
- 判別テクニックを知らないと混乱する
- パターンが限定的で対策すれば確実に得点できる
つまり、この記事をマスターすれば、確実に2-3点アップが期待できるんです。
強調構文の基本構造
強調構文を簡単に説明すると、「特定の部分を強調したい」ときに使う表現です。
日常生活で例えると、「昨日会ったのは田中さんだった」のように、特定の情報を強調するイメージですね。
英語では以下の形で表現されます。
It is/was + 強調したい部分 + that + 残りの部分
例:It was John that called you yesterday. (昨日あなたに電話したのはジョンだった)
3秒で見抜く瞬間判別法
強調構文かどうかを瞬間で判別する方法があります。
判別テクニック:「取り除きテスト」
Step 1: 「It is/was」と「that」を取り除く Step 2: 残った部分が完全な文になるかチェック
例文で確認してみましょう。
It was in Tokyo that I met her.
↓ 「It was」と「that」を取り除く
In Tokyo I met her. → I met her in Tokyo.(完全な文)
これが強調構文です!
一方、強調構文でない例も見てみましょう。
It is important that you study hard.
↓ 「It is」と「that」を取り除く
Important you study hard.(不完全)
これは強調構文ではありません。
Part5での頻出パターン4選
強調構文は、Part5で主に以下の4つのパターンで出題されます。
パターン1:主語の強調
最も頻出するのが、主語を強調するパターンです。
例題:
_____ was the marketing team that developed this campaign.
(A) It
(B) That
(C) What
(D) There
正解は(A)です。 強調構文の基本形「It was...that」だからです。
パターン2:場所・時間の強調
場所や時間を強調する問題もよく出題されます。
例題:
It was at the conference _____ I first heard about this technology.
(A) where
(B) when
(C) that
(D) which
正解は(C)です。 強調構文では、強調する部分に関係なくthatを使います。
パターン3:時制の判断
過去か現在かの時制判断も重要なポイントです。
例題:
It _____ yesterday that the proposal was submitted.
(A) is
(B) was
(C) will be
(D) has been
正解は(B)です。 「yesterday」があるので過去時制のwasが適切です。
パターン4:否定の強調
否定文の強調構文も出題されます。
例題:
It was not until last week _____ the results were announced.
(A) when
(B) that
(C) which
(D) where
正解は(B)です。 「not until」の強調構文でもthatを使います。
よくある間違いパターン
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 関係代名詞との混同:whereやwhichを選んでしまう
- 時制の判断ミス:文中の時間表現を見落とす
- 取り除きテストを忘れる:強調構文かどうか確認しない
特に関係代名詞との混同は、多くの人が陥りがちな落とし穴です。 強調構文では、強調する部分が場所でも時間でも、必ずthatを使うことを覚えておきましょう。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:強調構文の判別
まず、「It is/was...that」の形があるかを確認します。
この段階で強調構文の可能性を判断し、取り除きテストの準備をします。
ステップ2:取り除きテスト実行
「It is/was」と「that」を取り除いて、完全な文になるかチェックします。
完全な文になれば強調構文確定です。
ステップ3:適切な語句の選択
強調構文と確認できたら、以下を選びます。
- 文頭なら「It」
- 強調部分の後なら「that」
- 時制は文中の時間表現に合わせる
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:_____ in the library that she found the rare book.
(A) It was
(B) That was
(C) There was
(D) What was
まず取り除きテストをしてみてください。
正解は(A)です!
「It was」と「that」を取り除くと「In the library she found the rare book.」となり、完全な文になります。 これは強調構文なので、答えは(A)「It was」です。
問題2:It was not the manager _____ made the final decision.
(A) who
(B) whom
(C) that
(D) which
正解は(C)です!
強調構文では、人を強調する場合でもthatを使います。 関係代名詞のwhoではないので注意しましょう。
時間短縮の実践テクニック
瞬間判別をマスターしたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
-
キーワードスキャン
- 「It」で始まる文を見つけたら強調構文を疑う
-
選択肢の事前チェック
- It/That/What/Thereがあれば強調構文の可能性大
-
取り除きテストの高速化
- 頭の中で瞬間的に文の構造をチェック
これらのテクニックを使えば、5秒以内での解答も可能になります。
730点突破のための応用パターン
730点レベルでは、より複雑な強調構文も出題されます。
応用パターン1:疑問詞との組み合わせ
When was it _____ you first visited Japan?
(A) when
(B) that
(C) which
(D) where
正解は(B)です。 疑問文の強調構文でもthatを使います。
応用パターン2:複合的な強調
It was both the price and the quality _____ attracted customers.
(A) that
(B) which
(C) what
(D) who
正解は(A)です。 複数の要素を強調する場合でもthatを使います。
まとめ
強調構文のポイントは、瞬間判別テクニックの習得ということです。
この記事で紹介した「取り除きテスト」を使えば、3秒以内で強調構文を見抜けるようになります。
特に「It is/was...that」のパターンは、730点レベルで頻出する重要なポイントです。 ぜひ今日から実践して、確実にスコアアップを目指してくださいね!