前置詞の問題で「どれも正しく見える...」と悩んだことはありませんか?
Part5で前置詞 in / on / at が出ると、「日本語だと全部『〜で』になってしまう」と混乱してしまうこと、ありますよね。
実は、これらの前置詞はイメージで覚えれば、わずか3秒で正解を判別できるようになります。
今回は、日本人の8割が間違える前置詞問題の攻略法を、視覚的に分かりやすくお伝えします。
なぜ日本人は前置詞で間違えるのか?
まず、なぜ日本人学習者が前置詞で苦労するのかを理解しましょう。
日本語との違いが原因
日本語では「駅で待つ」「家で勉強する」「会議で発表する」と、すべて「で」で表現できます。
しかし英語では、それぞれ異なる前置詞を使い分ける必要があります。
- wait at the station(駅で待つ)
- study at home(家で勉強する)
- present at the meeting(会議で発表する)
この微妙な違いが、多くの日本人学習者を悩ませているんです。
TOEICでの出題頻度
前置詞問題は、Part5全30問中、平均3-4問出題されます。 つまり、全体の約13%を占める重要な問題タイプなんです。
特に in / on / at の3つは、年間を通じて最も頻出する前置詞です。
前置詞の基本イメージを理解しよう
前置詞を暗記ではなく、イメージで捉えることが攻略の鍵です。
in のイメージ:「箱の中」
in は「3次元の空間の中に入っている」イメージです。
日常生活で例えると、スマホをポケットの中に入れるような感覚です。
周りを囲まれている状態を表現します。
よく出る表現:
- in the office(オフィスの中で)
- in Japan(日本という国の中で)
- in the morning(午前という時間帯の中で)
on のイメージ:「表面に接触」
on は「平面の上に接触している」イメージです。
テーブルの上にコップを置くような、接触している状態を表します。
よく出る表現:
- on the desk(机の上で)
- on Monday(月曜日という特定の日に)
- on the second floor(2階という特定の階で)
at のイメージ:「点・地点」
at は「ピンポイントの地点」のイメージです。
矢印で「ここ!」と指すような、具体的な地点や時刻を表します。
よく出る表現:
- at the station(駅という地点で)
- at 3 PM(3時という時刻に)
- at the meeting(会議という場面で)
Part5での出題パターン
前置詞は、Part5で主に以下の3つのパターンで出題されます。
パターン1:場所を表す前置詞
例題:
The meeting will be held _____ the conference room.
(A) in
(B) on
(C) at
(D) by
正解は(A)です。 conference room は「部屋」という3次元空間なので、in を使います。
パターン2:時間を表す前置詞
時間表現では、範囲の広さによって前置詞が変わります。
- in: 月、年、午前/午後など(範囲が広い)
- on: 曜日、日付など(特定の日)
- at: 時刻など(ピンポイント)
パターン3:慣用表現での前置詞
一部の表現では、固定的に使われる前置詞があります。
覚えておきたい慣用表現:
- at the beginning(最初に)
- on time(時間通りに)
- in advance(事前に)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
間違いポイント1:家での前置詞
- ❌ in home → ⭕ at home
「家で」は日本語だと「家の中で」と考えがちですが、英語では「家という地点で」と捉えるため at を使います。
間違いポイント2:交通手段の前置詞
- ❌ in the bus → ⭕ on the bus
- ❌ at the car → ⭕ in the car
大型の乗り物(電車、バス、飛行機)は on、 小型の乗り物(車、タクシー)は in を使います。
間違いポイント3:時間表現の混同
- ❌ on the morning → ⭕ in the morning
- ❌ in Monday → ⭕ on Monday
「午前中」は時間帯の幅があるので in、 「月曜日」は特定の日なので on を使います。
確実に正解するための3秒判別法
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:空間か時間か判断(1秒)
まず、前置詞の後に来る語が場所なのか時間なのかを確認します。
場所なら → 3次元空間かどうかを判断 時間なら → 範囲の広さを判断
ステップ2:イメージで判別(1秒)
場所の場合:
- 箱の中 → in
- 表面接触 → on
- 地点 → at
時間の場合:
- 幅がある → in
- 特定の日 → on
- ピンポイント → at
ステップ3:慣用表現チェック(1秒)
最後に、固定表現かどうかを確認します。
迷ったら、よく使われる組み合わせを思い出してください。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The presentation will start _____ exactly 2 PM.
(A) in
(B) on
(C) at
(D) during
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
「2時ちょうど」は具体的な時刻なので、ピンポイントを表す at を使います。
問題2:Please put the documents _____ my desk.
(A) in
(B) on
(C) at
(D) over
正解は(B)です!
机の「表面に」置くので、接触を表す on が正解です。
問題3:We had a productive discussion _____ the meeting.
(A) in
(B) on
(C) at
(D) for
正解は(C)です!
「会議で」は「会議という場面・地点で」という意味なので at を使います。
実践的な覚え方
前置詞を効率的に覚える方法をご紹介します。
視覚的記憶法を活用
- in の覚え方: スマホをポケットに入れる動作をイメージ
- on の覚え方: 本を机の上に置く動作をイメージ
- at の覚え方: 地図上の一点を指差すイメージ
音読での定着
正しい組み合わせを声に出して読むことで、自然に身につきます。
毎日5分の音読メニュー:
- in the morning / in Japan / in the office
- on Monday / on the desk / on the second floor
- at 3 PM / at home / at the station
間違いノートの作成
自分が間違えた前置詞をメモして、正しい組み合わせと一緒に覚えましょう。
間違いやすいパターンを意識することで、同じミスを防げます。
本番での時間短縮テクニック
前置詞問題で時間を節約するコツがあります。
テクニック1:選択肢を先に確認
問題文を読む前に、選択肢をさっと見てください。 前置詞問題だと分かれば、場所・時間・慣用表現のどれかに注目して読めます。
テクニック2:キーワードをスキャン
前置詞の直後の語(名詞)だけに注目します。 building → in、desk → on、home → at のように、瞬間的に判断できます。
テクニック3:迷ったら文脈重視
2択まで絞れたら、文全体の意味を考えて選択しましょう。 深く考えすぎず、自然な組み合わせを選ぶのがコツです。
よくある質問と回答
Q1: at home と in the house の違いは?
A1: at home は「家で」という慣用表現で、リラックスした状態を表します。 in the house は「家の建物の中で」という物理的な位置を表します。
Q2: in time と on time の違いは?
A2:
- in time: 間に合う(余裕を持って)
- on time: 時間通り(ぴったり)
例:I arrived in time for the meeting.(会議に間に合った) I arrived on time.(時間通りに到着した)
Q3: 国名にはなぜ in を使うの?
A3: 国は境界線で囲まれた「領域」として捉えるため、3次元空間のイメージで in を使います。 都市名でも大きな都市は in、小さな町は at を使うことがあります。
まとめ
前置詞 in / on / at の攻略ポイントは、イメージで覚えるということです。
この記事で紹介した3秒判別法を使えば:
- 解答時間が半分以下になる
- 正答率が20%以上アップする
- Part5全体に余裕ができる
という効果が期待できます。
明日からの学習で、ぜひこのイメージ法を試してみてください。 前置詞問題が得点源に変わりますよ!
前置詞をマスターして、Part5で確実に得点を重ねていきましょう。