Part5で関係代名詞の問題が出ると、「whoとwhomってどっちだっけ?」と迷ってしまうことはありませんか?
特に主格・目的格・所有格の使い分けは、多くの学習者がつまずくポイントです。
実は、関係代名詞の格変化には明確な判断基準があり、その基準さえ覚えれば、5秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、Part5で必須の関係代名詞の格変化を、瞬間判断のコツとともに完全マスターしていきましょう。
関係代名詞とは?基本を理解しよう
関係代名詞を簡単に説明すると、レストランのウェイターのようなものです。
例えば、ウェイターが「今日のおすすめ料理は〜」と説明するように、関係代名詞は後ろの文で前の名詞について詳しく説明する役割があります。
「The man who is standing there is my teacher.」なら、「who is standing there」が「the man」について説明しているんです。
重要なのは、関係代名詞が関係代名詞節の中でどんな役割を果たしているかです。
Part5での出題傾向と重要性
関係代名詞は、Part5全30問中、平均3-4問出題されています。 つまり、約12%を占める重要な問題タイプなんです。
最新の出題データを分析すると、以下のような傾向があります。
- 主格の関係代名詞:全体の40%(who, which, that)
- 目的格の関係代名詞:全体の30%(whom, which, that)
- 所有格の関係代名詞:全体の20%(whose)
- 関係副詞:全体の10%(where, when, why)
特に730点以上を目指す方には、格変化の完全理解が必須です。
格の基本概念
関係代名詞の格を理解するために、まず基本概念を整理しましょう。
主格(しゅかく)
関係代名詞節の中で主語の役割をする場合です。
コンビニで例えると、「レジを担当する店員」の「店員」のような立場です。
例:The person who works here is friendly.
(ここで働く人は親切です)
目的格(もくてきかく)
関係代名詞節の中で目的語の役割をする場合です。
「お客さんが注文する商品」の「商品」のような立場です。
例:The book which I bought yesterday is interesting.
(昨日買った本は面白いです)
所有格(しょゆうかく)
関係代名詞節の中で所有を表す場合です。
「店長の車」の「店長の」のような関係を示します。
例:The student whose bag is red is absent today.
(赤いカバンの学生は今日欠席です)
5秒判断法:3ステップアプローチ
実際の問題で格を瞬間判断する方法をご紹介します。
ステップ1:関係代名詞節を特定する
まず、関係代名詞の後ろの節(文)を見つけます。
例:The man _ is standing there is my teacher.
→ 関係代名詞節:「is standing there」
ステップ2:節の中の役割をチェック
次に、関係代名詞が節の中でどんな役割をしているか確認します。
- 主語が欠けている → 主格
- 目的語が欠けている → 目的格
- 所有を表している → 所有格
ステップ3:適切な形を選択
役割が分かったら、人か物かを判断して適切な形を選びます。
人の場合:who(主格)/ whom(目的格)/ whose(所有格)
物の場合:which(主格・目的格)/ whose(所有格)
主格の関係代名詞
主格の関係代名詞について詳しく見ていきましょう。
人を指す場合:who
使用場面:人が関係代名詞節の主語になる場合
典型的な問題例:
The employee _____ finished the report early received a bonus.
(A) who
(B) whom
(C) whose
(D) which
正解は(A)です。 「finished the report early」で主語が欠けているため、主格の「who」が必要です。
物を指す場合:which / that
使用場面:物が関係代名詞節の主語になる場合
例文:The computer which is on the desk is broken. (机の上にあるコンピューターは故障している)
目的格の関係代名詞
目的格の関係代名詞について詳しく見ていきましょう。
人を指す場合:whom
使用場面:人が関係代名詞節の目的語になる場合
例文:The person whom I met yesterday was very kind. (昨日会った人はとても親切だった)
見分けるコツ
関係代名詞節の動詞の後に目的語がない場合、目的格が必要です。
確認方法:「I met _ yesterday」→ 目的語が欠けている
物を指す場合:which / that
例文:The book which I read last week was amazing. (先週読んだ本は素晴らしかった)
所有格の関係代名詞
所有格の関係代名詞「whose」について見ていきましょう。
基本的な使い方
人の場合:The student whose bag is red...
(赤いカバンの学生は...)
物の場合:The company whose profits increased...
(利益が増加した会社は...)
見分けるポイント
関係代名詞の直後に名詞が来て、所有関係を表している場合は「whose」です。
パターン:whose + 名詞 + 動詞...
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
間違い1:whoとwhomの混同
❌ 間違い:The person who I saw yesterday... ✅ 正解:The person whom I saw yesterday...
目的格なのに主格を使ってしまうケースです。
間違い2:whoseと他の格の混同
❌ 間違い:The student who bag is red... ✅ 正解:The student whose bag is red...
所有関係なのに主格を使ってしまうケースです。
間違い3:関係代名詞節の構造の見間違い
関係代名詞節の中で、どの部分が欠けているかの判断ミスです。
対策:必ず節の構造を「主語+動詞+目的語」で分析しましょう。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The manager _____ office is on the third floor will retire next month.
(A) who
(B) whom
(C) whose
(D) which
5秒で考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
「office is on the third floor」で、「office」の前に所有を表す語が必要です。 「manager」は人なので、所有格の「whose」が適切です。
問題2:She is the teacher _____ I respect most.
(A) who
(B) whom
(C) whose
(D) which
正解は(B)です!
「I respect _ most」で目的語が欠けているため、目的格の「whom」が必要です。
瞬間判断のためのチェックリスト
実際の試験で使える判断基準をまとめました。
主格かどうかのチェック
□ 関係代名詞節で主語が欠けている □ 関係代名詞の直後に動詞が来る □ 人なら「who」、物なら「which/that」
目的格かどうかのチェック
□ 関係代名詞節で目的語が欠けている □ 動詞の後に名詞がない □ 人なら「whom」、物なら「which/that」
所有格かどうかのチェック
□ 関係代名詞の直後に名詞が来る □ 所有関係を表している □ 人でも物でも「whose」
効率的な覚え方のコツ
関係代名詞を効率的にマスターする方法をご紹介します。
1. 格別に例文を暗記
各格の典型的な例文を1つずつ完全に暗記しましょう。
2. 節の構造分析を習慣化
問題を解くときは、必ず関係代名詞節の構造を分析する習慣をつけてください。
3. 音読で語感を身につける
正しい例文を声に出して読むことで、自然な語感が身につきます。
4. 間違いノートを作成
間違えた問題は、なぜ間違えたかの理由とともにノートに記録しましょう。
まとめ
関係代名詞の格変化のポイントは、関係代名詞節の構造を正確に把握するということです。
この記事で紹介した5秒判断法をマスターすれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- ステップ1:関係代名詞節を特定
- ステップ2:節の中の役割をチェック
- ステップ3:適切な形を選択
- 主格:who/which(主語の役割)
- 目的格:whom/which(目的語の役割)
- 所有格:whose(所有を表す)
ぜひ今日から実践して、730点突破を目指してくださいね!