Part5の代名詞問題で時間をロスしていませんか?
「I、me、my、mineのどれを選べばいいか分からない」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、代名詞問題には明確な判別パターンがあり、そのコツさえ掴めば3秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、730点突破に必須の代名詞3秒判別テクニックを、分かりやすくお伝えします。
代名詞問題の出題傾向
まず、最新の出題データを見てみましょう。
代名詞問題は、Part5全30問中、平均2-3問出題されています。 つまり、**約8-10%**を占める重要な問題タイプなんです。
出題される文脈も決まっていて、主に以下のような場面で登場します。
- ビジネスメール:全体の40%
- 会議・打ち合わせ:全体の30%
- 報告書・レポート:全体の20%
- その他の状況:全体の10%
代名詞の基本を理解しよう
代名詞を簡単に説明すると、人の名前の代わりのようなものです。
例えば、コンビニで友達と買い物をする場面を想像してみてください。 「田中さんがお弁当を買って、田中さんが田中さんのお財布から代金を払った」 これでは不自然ですよね。
実際には「田中さんがお弁当を買って、彼が、彼のお財布から代金を払った」と言います。
これと同じように、英語の代名詞は名前の繰り返しを避けて、文を自然にするという役割があるんです。
3秒判別の核心:位置で見分ける
代名詞選択で迷わないための最重要ポイントは、文中の位置を見ることです。
ステップ1:動詞の前後をチェック
まず、動詞がどこにあるかを確認します。
- 動詞の前→ 主格(I, he, she, they)
- 動詞の後→ 目的格(me, him, her, them)
ステップ2:名詞との関係を見る
次に、名詞が続くかどうかを見ます。
- 代名詞の後に名詞→ 所有格(my, his, her, their)
- 代名詞の後に名詞なし→ 所有代名詞(mine, his, hers, theirs)
パターン1:主格の判別法
最も頻出するパターンから見ていきましょう。
このパターンの特徴
主格は動作をする人を表し、必ず動詞の直前に置かれます。
文の主語として機能するため、「〜が、〜は」という意味になります。
典型的な問題例:
_____ will attend the meeting tomorrow.
(A) I
(B) Me
(C) My
(D) Mine
瞬間判断のポイント
このパターンでは、will attendという動詞を見つけたら即座に答えが分かります。
動詞の前に来るのは必ず主格なので、(A) I が正解です。 「私が明日の会議に出席する」という意味になりますね。
パターン2:目的格の判別法
次によく出るのがこのパターンです。
このパターンの特徴
目的格は動作を受ける人を表し、動詞の後や前置詞の後に置かれます。
「〜を、〜に」という意味で使われることが多いです。
典型的な問題例:
The manager asked _____ to finish the report.
(A) I
(B) me
(C) my
(D) mine
間違えやすい理由
このパターンで多くの人が間違える理由は、asked の後という位置を見落とすことです。 動詞の後に来る代名詞は目的格を選ぶのが鉄則なんです。
正解は(B) me です。
パターン3:所有格の判別法
所有関係を表すパターンも頻出です。
このパターンの特徴
所有格は誰のものかを表し、必ず名詞の前に置かれます。
「〜の」という意味で、後ろに必ず名詞が続くのが特徴です。
典型的な問題例:
Please submit _____ application by Friday.
(A) you
(B) your
(C) yours
(D) yourself
瞬間判断のポイント
applicationという名詞が後ろにあることを確認すれば、即座に所有格だと分かります。 正解は(B) your です。
実践トレーニング
パターンを理解したら、実際の問題で練習してみましょう。
練習問題1(制限時間:3秒)
The director congratulated _____ on the successful project.
(A) we
(B) us
(C) our
(D) ours
どのパターンか分かりましたか?
正解は(B) us - congratulated の後なので目的格でしたね!
練習問題2(制限時間:3秒)
_____ presentation impressed all the clients.
(A) She
(B) Her
(C) Hers
(D) Herself
presentation という名詞があることがポイントです。
正解は(B) Her - 名詞の前なので所有格ですね!
間違えやすいポイントと対策
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 所有代名詞との混同:my と mine の使い分けを間違える
- 前置詞の後の判断:前置詞 + 目的格のパターンを見落とす
- 複合主語での迷い:John and I か John and me かで悩む
特に前置詞の後は必ず目的格というルールは、多くの人が見落としがちです。
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
-
選択肢を先に見る
- 代名詞問題だと分かれば、文中の位置関係に集中できます
-
動詞と名詞だけをスキャン
- 他の単語は無視して、構造だけを把握しましょう
-
迷ったら文を完成させてみる
- 自然に読める選択肢が正解の可能性が高いです
確実に正解するための3ステップ
実際の解き方をまとめると、以下の手順になります。
ステップ1:選択肢を確認
代名詞問題かどうかを瞬時に判断します。 主格・目的格・所有格・所有代名詞が混在していれば代名詞問題です。
ステップ2:空欄の位置をチェック
- 動詞の前 → 主格
- 動詞の後 → 目的格
- 名詞の前 → 所有格
- 単独使用 → 所有代名詞
ステップ3:文法的に自然かを確認
選んだ代名詞で文を読み返し、自然に聞こえるかチェックします。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、もう少し練習してみましょう。
問題1:The team leader asked _____ to work overtime.
(A) they
(B) them
(C) their
(D) theirs
asked の後なので目的格ですね。
正解は(B) them です!
動詞の後に来る代名詞は目的格を選ぶのが鉄則でした。
問題2:_____ proposal was accepted by the board.
(A) We
(B) Us
(C) Our
(D) Ours
proposal という名詞の前なので所有格です。
正解は(C) Our です!
まとめ
代名詞問題のポイントは、位置関係を瞬時に判断するということです。
この記事で紹介した3つのパターンを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 動詞の前 → 主格
- 動詞の後 → 目的格
- 名詞の前 → 所有格
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!