Part5で「principle」と「principal」が選択肢に出てくると、「音は同じだけど、どっちが正解?」と迷ってしまうこと、ありませんか?
この2つの単語は発音が全く同じ同音異義語で、多くの日本人学習者が苦手としている問題です。
でも大丈夫です。 今回紹介する語源による覚え方を使えば、もう迷うことはありません!
principle / principal の基本を理解しよう
まず、この2つの単語の基本的な違いを整理しましょう。
簡単に言うと、会社組織で例えるとこんな感じです。
- principle(原則)→ 会社の「行動指針」や「基本方針」
- principal(主要な/校長)→ 「主要メンバー」や学校の「校長先生」
つまり、principleは抽象的な概念、principalは具体的な人や物を指すんです。
品詞の違い
- principle → 名詞のみ(「原則、主義」)
- principal → 形容詞・名詞両方(「主要な」「校長、元金」)
この品詞の違いが、Part5で正解を見抜く重要なヒントになります。
語源で100%覚える方法
同音異義語を確実に区別するには、語源を理解するのが最も効果的です。
principleの語源
principle = prin(第一の)+ cip(取る)+ le(名詞語尾)
「第一に取るべきもの」→「原則、主義」
覚え方:「プリン(prin)を食べる原則(ciple)」
principalの語源
principal = prin(第一の)+ cip(取る)+ al(形容詞語尾)
「第一に取られる」→「主要な、主な」
覚え方:「プリン(prin)は校長(cipal)が主要」
決定的な覚え方
- principleの「le」→「Law(法則)」のL
- principalの「al」→「Administrator(管理者)」のA
つまり:
- prinLiple = Law(法則・原則)
- prinAipal = Administrator(校長・主要人物)
Part5での出題パターン
principle / principal問題は、Part5で年間約4-6問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:会社の方針・理念
企業の基本方針や行動指針についての文脈です。
例題:
Our company operates according to strict ethical _____.
(A) principles
(B) principals
(C) principled
(D) principally
正解は(A)です。 「倫理的な原則」という抽象的概念なので「principles」が正解。 空欄の前に形容詞「ethical」があることからも名詞が必要だと分かります。
パターン2:重要性・主要度を表す文脈
「主要な」「最も重要な」という意味で使われる場面です。
例題:
The _____ reason for the delay was a technical malfunction.
(A) principle
(B) principal
(C) principled
(D) principally
正解は(B)です。 「主要な理由」という意味で、reason(名詞)を修飾する形容詞が必要。 「principal」が形容詞として使われています。
パターン3:教育機関・金融用語
学校関係や投資・ローン関係の文脈で出題されます。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 複数形の判断:principlesは可算名詞として使える
- 前置詞との組み合わせ:in principle(原則として)
- 金融用語:principal amount(元金)
特に**「基本的には」という副詞的用法**で「in principle」がよく出題されます。 これは必ず「principle」(原則)の方です。
瞬間判断のコツ
実際の解き方を3ステップで見ていきましょう。
ステップ1:品詞を確認
空欄の前後を見て、必要な品詞を判断します。
- 冠詞 + 空欄 + 名詞 → 形容詞が必要(principal)
- 冠詞 + 空欄 → 名詞が必要(どちらも可能性あり)
ステップ2:意味の種類をチェック
文脈が抽象的か具体的かを判断します。
- 抽象的(ルール、方針、理念)→ principle
- 具体的(人、金額、順位)→ principal
ステップ3:語尾で最終確認
迷った時は語尾の意味を思い出します。
- 「le」= Law(法則)→ principle
- 「al」= Administrator(管理者)→ principal
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:She has always been a person of strong moral _____.
(A) principal
(B) principals
(C) principle
(D) principles
考えてみてくださいね。
正解は(D)です!
「道徳的な原則」という抽象的概念で、「strong」が修飾していることから複数形の名詞「principles」が正解です。
問題2:The _____ investigator will present the findings tomorrow.
(A) principal
(B) principals
(C) principle
(D) principles
正解は(A)です!
investigator(名詞)を修飾する形容詞が必要で、「主要な調査官」という意味になります。
実践で使える記憶術
本番で迷わないための記憶術をお教えします。
1. 文字の違いで覚える
- principle → civil leader(市民の指導者)→ 原則
- principal → administrator(管理者)→ 校長
2. 例文で丸暗記
principle: "The principle of democracy"(民主主義の原則) principal: "The principal actor"(主演俳優)
3. 語呂合わせ
- 「プリンシプルはプリンシパル(原則)」
- 「プリンシパルはパル(仲間)の校長」
まとめ
principle / principalの見分け方は、「語源」と「品詞」の2つのポイントで100%判断できます。
- principle(le = Law) → 抽象的な原則・法則(名詞のみ)
- principal(al = Administrator) → 具体的な主要人物・事物(形容詞・名詞)
この記事の方法を使えば、Part5の同音異義語問題で迷うことがなくなります。 ぜひ次の模試で試してみて、確実な得点源にしてくださいね!