Part5で「might」と「could」のどちらを選ぶか迷ったことはありませんか?
可能性を表す表現が出てくると、「どれも似たような意味に見える」「微妙なニュアンスの違いが分からない」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、可能性・不可能性表現は5段階の可能性レベルと4つの表現パターンをマスターすれば、25秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、年間約6-7問出題されるこの重要分野を完全攻略して、安定した得点源にしていきましょう。
可能性表現の基本を理解しよう
可能性表現を簡単に説明すると、物事が「どのくらい実現しそうか」を段階的に表す言葉です。
例えば、明日の天気について話すときを想像してみてください。 「雨が降るかもしれない」なら「It might rain」 「雨が降る可能性がある」なら「It could rain」 「雨が降りそうだ」なら「It will probably rain」
このように、確信の度合いによって使い分けるのがポイントなんです。
Part5での出題パターン
可能性・不可能性表現は、Part5で年間約6-7問出題されます。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:助動詞による可能性表現
最も頻出するのが、might、could、mayなどの助動詞を選ぶ問題です。
例題:
The meeting _____ be postponed due to the weather conditions.
(A) might
(B) must
(C) should
(D) would
正解は(A)です。 なぜなら、天候による「可能性」を表しているからです。
パターン2:形容詞による可能性表現
possible、likely、probableなどの形容詞を使った表現も頻出します。
文構造の理解が重要になります。
パターン3:副詞による可能性表現
possibly、probably、perhapsなどの副詞を選ぶ問題もあります。
文中での位置も重要な判断材料です。
パターン4:否定形での不可能性表現
cannot、impossibleなどの不可能性を表す表現も出題されます。
完全な否定か部分的な否定かの区別が必要です。
5段階の可能性レベルをマスター
可能性の度合いを5段階に分けて整理しましょう。
レベル1:確実(90-100%)
will / be going to
- 確実に起こる未来
- The meeting will start at 3 PM.
must
- 論理的確信
- He must be busy. (間違いなく忙しいはず)
レベル2:非常に高い可能性(70-90%)
should / ought to
- 期待・予想
- The package should arrive tomorrow.
probably
- 副詞での高い可能性
- It will probably rain.
レベル3:中程度の可能性(50-70%)
may
- やや丁寧な可能性
- It may be difficult to finish on time.
likely
- 形容詞での可能性
- It is likely to succeed.
レベル4:低い可能性(30-50%)
could
- 実現の可能性
- It could happen if we try.
might
- より控えめな可能性
- It might work.
レベル5:可能性は低いが否定はしない(10-30%)
possibly
- 副詞での低い可能性
- It could possibly work.
perhaps
- 推測・憶測
- Perhaps he forgot.
重要表現の詳細解説
各表現の特徴と使い方を詳しく見ていきましょう。
助動詞グループ
might vs could
- might:より控えめ、不確実
- could:実現の可能性、能力も表す
may vs might
- may:やや丁寧、許可の意味もある
- might:過去時制でも使用、より控えめ
形容詞グループ
possible vs probable vs likely
- possible:単に可能性がある
- probable:可能性が高い
- likely:起こりやすい
副詞グループ
probably vs possibly vs perhaps
- probably:高い可能性
- possibly:低めの可能性
- perhaps:推測・憶測
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 日本語の「かもしれない」の過度な適用:すべてmightで解決しようとしてしまう
- 文構造の無視:形容詞と副詞の使い分けができない
- 文脈の軽視:話者の確信度を考慮しない
特に日本語の感覚での判断は、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための判断フロー
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:文脈から確信度を判断
話者がどの程度確信しているかを文脈から読み取ります。
ステップ2:品詞を確認
空欄に入るのが助動詞、形容詞、副詞のどれかを確認します。
ステップ3:適切なレベルの表現を選択
確信度と品詞に応じて、最適な表現を選びます。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:Based on current trends, sales _____ increase next quarter.
(A) might
(B) will
(C) should
(D) must
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
「current trends」に基づいた予想なので、期待を表す「should」が適切です。
問題2:It is _____ that the project will be completed on schedule.
(A) probably
(B) likely
(C) possibly
(D) perhaps
正解は(B)です!
「It is + 形容詞 + that」の構文なので、形容詞の「likely」が正解です。
文脈による使い分けのコツ
文脈から適切な表現を選ぶコツをお伝えします。
ビジネス文書での使い分け
確実な予定
The meeting will be held in Conference Room A.
期待・予想
The new system should improve efficiency.
可能性の提示
This approach might solve the problem.
条件文での使い分け
仮定の結果
If we hire more staff, we could meet the deadline.
低い可能性
Even with extra help, we might not finish in time.
実践での瞬間判断テクニック
本番で素早く解くためのコツをお伝えします。
-
文末の手がかりを探す
- 「based on」「according to」→ should
- 「if」「in case」→ might/could
-
話者の立場を考慮
- 専門家の発言 → should/will
- 一般的な推測 → might/could
-
数値・データの有無をチェック
- 具体的データあり → should/will
- 推測のみ → might/could
否定形での表現
不可能性を表す表現も整理しましょう。
完全な不可能
cannot / can't
This cannot be the correct answer.
impossible
It is impossible to finish today.
可能性の否定
might not / may not
It might not rain tomorrow.
unlikely
It is unlikely to succeed.
よくある応用パターン
TOEICで出る応用的な使い方を見てみましょう。
過去の推測
must have
He must have forgotten the meeting.
might have / could have
She might have left early.
丁寧な提案
could
We could consider alternative options.
might want to
You might want to check the schedule.
まとめ
可能性・不可能性表現のポイントは、「確信度を5段階で判断する」「品詞を正確に識別する」「文脈から話者の意図を読み取る」ということです。
この記事で紹介した5段階レベルと判断フローを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!