Part5で言い換え表現の句読点に迷ったことはありませんか?
「that isとnamelyの違いが分からない」「コンマやセミコロンをどこに置けばいいの?」と悩むこと、ありますよね。
実は、言い換え表現には明確な使い分けルールがあり、そのパターンを覚えれば5秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約8問出題される言い換え表現の完全攻略法をお伝えします。
言い換え表現とは何か
言い換え表現を簡単に説明すると、前に述べた内容をより具体的に説明する道具のようなものです。
例えば、プレゼンテーションを想像してみてください。 「重要な案件、つまり来月の新商品発表について話し合いましょう」という流れがありますね。
これと同じように、英語の言い換え表現は「○○、すなわち△△」という形で、抽象的な内容を具体化するんです。
Part5での出題パターン
言い換え表現は、Part5で年間約8問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:句読点選択問題
最も頻出するのが、適切な句読点を選ぶ問題です。
例題:
The CEO announced the new policy_____ all employees must work from home on Fridays.
(A) , that is,
(B) ; that is,
(C) that is
(D) , that is
正解は(A)です。 that isの前後にはコンマが必要だからです。
パターン2:表現選択問題
言い換え表現そのものを選ぶ問題も出題されます。
パターン3:語順・構造問題
言い換え表現を含む文の構造を問う問題もあります。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 句読点の位置:コンマやセミコロンをどこに置くか迷う
- フォーマル度の違い:that isとnamelyの使い分けが曖昧
- 文脈との適合性:ビジネス文書での適切な選択ができない
特に句読点のルールは、多くの人が見落としがちです。
that is vs namelyの使い分け完全版
では、実際の使い分けルールを見ていきましょう。
that is(すなわち、つまり)
特徴:
- より口語的で親しみやすい
- 日常的なビジネス文書で頻用
- 前後にコンマが必要
We need to improve our efficiency, that is, reduce costs and increase productivity.
(効率性を改善する必要があります。つまり、コストを削減し生産性を向上させることです)
namely(すなわち、とりわけ)
特徴:
- よりフォーマルで学術的
- 公式文書や報告書で使用
- 前にコンマ、後にコンマまたは何もなし
The company achieved several milestones, namely increased revenue and market share.
(会社はいくつかの成果を達成しました。すなわち、収益と市場シェアの増加です)
i.e.(that isの略語)
特徴:
- ラテン語id estの略
- 非常にフォーマル
- 前後にコンマが必要
Please submit all required documents, i.e., contract, invoice, and receipt.
(必要書類すべて、すなわち契約書、請求書、領収書を提出してください)
句読点ルールの完全マスター
ルール1:that isの句読点
基本パターン:
前文, that is, 言い換え内容.
例:
The meeting will be brief, that is, no longer than 30 minutes.
ルール2:namelyの句読点
基本パターン:
前文, namely 言い換え内容.
または
前文, namely, 言い換え内容.
例:
We need three volunteers, namely John, Mary, and Tom.
ルール3:セミコロンの使用
より複雑な文での使用:
前文; that is, 言い換え内容.
例:
The project failed; that is, we didn't meet the deadline.
ビジネス文書での使い分け
メール・社内文書
that isを使用
- 親しみやすさを重視
- 相手との距離を縮める効果
We're implementing a new system, that is, cloud-based storage.
報告書・公式文書
namelyを使用
- 専門性と信頼性を演出
- より厳格な印象
The survey revealed key insights, namely customer satisfaction and retention rates.
契約書・法的文書
**i.e.**を使用
- 最も正確で曖昧性がない
- 法的解釈に適している
The deadline is firm, i.e., no extensions will be granted.
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The company offers several benefits_____ health insurance and paid vacation.
(A) , that is,
(B) ; namely,
(C) , namely
(D) namely,
正解は(C)です!
namelyの前にはコンマが必要で、この場合後ろのコンマは不要です。
問題2:We need to cut expenses_____ reduce unnecessary spending.
(A) that is
(B) , that is,
(C) ; that is
(D) namely
正解は(B)です!
that isは前後にコンマが必要な基本パターンですね。
本番での瞬間判別テクニック
言い換え表現問題を素早く解くコツをお教えします。
テクニック1:文書の種類をチェック
- カジュアルな文書→ that is
- フォーマルな文書→ namely
- 法的・契約文書→ i.e.
テクニック2:句読点パターン暗記
- that is: 必ず前後にコンマ
- namely: 前にコンマ、後は文脈次第
- i.e.: 必ず前後にコンマ
テクニック3:リスト形式を確認
項目A, 項目B, namely 項目C, 項目D, and 項目E.
リストが続く場合はnamelyが適切です。
まとめ
言い換え表現の使い分けは、文書の性質と句読点ルールがポイントです。
今回紹介した3つの表現とルールを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- that is: カジュアル、前後コンマ必須
- namely: フォーマル、前コンマ・後は文脈次第
- i.e.: 最フォーマル、前後コンマ必須
ぜひ今日から実践して、言い換え表現問題を得点源にしてくださいね!