Part5で時系列表現の配置に迷ったことはありませんか?
「firstとthenの位置がどこに来るのか分からない」「finallyはいつも文頭でいいの?」と悩むこと、ありますよね。
実は、時系列表現には効果的な配置ルールがあり、そのパターンを覚えれば文の流れが劇的に改善し、Part5でも確実に正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約12問出題される時系列表現の完全攻略法をお伝えします。
時系列表現とは何か
時系列表現を簡単に説明すると、物事の順序を整理する道しるべのようなものです。
例えば、料理のレシピを想像してみてください。 「まず材料を準備し、次に炒めて、最後に味付けをする」という流れがありますね。
これと同じように、英語の時系列表現は「まず→次に→最後に」という論理的な流れを作り、読み手にとって分かりやすい文章にしてくれるんです。
Part5での出題パターン
時系列表現は、Part5で年間約12問出題されます。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:文頭配置問題
最も頻出するのが、時系列表現を文頭に置く問題です。
例題:
_____, we will review the proposal, then discuss the budget.
(A) First
(B) At first
(C) Firstly
(D) In first
正解は(A)です。 文頭での単純な順序を表すときはFirstが最適だからです。
パターン2:文中配置問題
時系列表現を文中に配置する問題も頻出です。
パターン3:句読点との組み合わせ
コンマの位置と時系列表現の関係を問う問題があります。
パターン4:同義表現選択
first = initially、finally = lastlyなど同義表現を選ぶ問題も出題されます。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 文頭と文中の使い分け:配置による意味の違いが理解できていない
- フォーマル度の選択:firstly vs first、lastly vs finallyの使い分け
- 句読点のルール:コンマをどこに置くか迷う
特に配置による強調効果の違いは、多くの人が見落としがちです。
first/then/finallyの効果的配置完全版
では、実際の配置ルールを見ていきましょう。
配置パターン1:文頭強調型
用途:
手順や順序を明確に強調したい場合
First, we need to identify the problem.
Then, we will develop solutions.
Finally, we implement the best option.
効果:
各ステップが際立ち、読み手が流れを理解しやすい
配置パターン2:文中自然型
用途:
自然な文の流れを重視する場合
We first need to identify the problem.
We then develop solutions.
We finally implement the best option.
効果:
より自然で読みやすい文章になる
配置パターン3:混合バランス型
用途:
強調とバランスを両立させたい場合
First, we need to identify the problem.
We then develop several solutions.
Finally, we implement the most effective one.
効果:
重要なポイントは強調し、流れも保つ
各表現の詳細な使い分け
First vs Firstly vs At first
First(最も一般的)
- 特徴: シンプルで使いやすい
- 使用場面: あらゆる文書で使用可能
- 配置: 文頭・文中両方OK
First, let's review the data.
Let's first review the data.
Firstly(よりフォーマル)
- 特徴: 格式ばった印象
- 使用場面: 学術論文、公式報告書
- 配置: 主に文頭
Firstly, the market analysis shows positive trends.
At first(初めは、最初は)
- 特徴: 変化を含意する
- 使用場面: 状況の変化を述べる時
- 配置: 文頭・文中両方OK
At first, the project seemed difficult, but it became manageable.
Then vs Next vs After that
Then(そして、それから)
- 特徴: 最も自然で汎用性が高い
- 配置: 文頭・文中・文末すべてOK
First, we plan. Then, we execute.
We plan first, then execute.
We plan first, execute then.
Next(次に)
- 特徴: より具体的な順序を示す
- 配置: 主に文頭
Next, we need to consider the budget.
After that(その後)
- 特徴: 時間的間隔を強調
- 配置: 文頭が一般的
After that, we waited for the results.
Finally vs Lastly vs In the end
Finally(最後に、ついに)
- 特徴: 完了や達成の意味を含む
- 配置: 文頭・文中両方OK
Finally, we achieved our goal.
We finally achieved our goal.
Lastly(最後に)
- 特徴: 単純な順序の最後
- 配置: 主に文頭
Lastly, I want to thank everyone.
In the end(結局、最終的に)
- 特徴: 結果や結論を強調
- 配置: 文頭・文中両方OK
In the end, the project was successful.
ビジネス文書での効果的な使用法
プレゼンテーション資料
構造重視パターン:
First, let me outline the current situation.
Then, I'll present our proposed solution.
Finally, we'll discuss the implementation timeline.
手順書・マニュアル
アクション重視パターン:
1. First, open the application.
2. Next, enter your credentials.
3. Finally, click the login button.
報告書・メール
自然な流れ重視パターン:
We first conducted market research.
The team then analyzed the findings.
We finally prepared recommendations.
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:_____ we need to gather all the data, then analyze it carefully.
(A) At first
(B) First
(C) Firstly
(D) In first
正解は(B)です!
単純な順序を表すときは、最も一般的なFirstが適切ですね。
問題2:The project started well. _____, we encountered some difficulties.
(A) Then
(B) Finally
(C) First
(D) At last
正解は(A)です!
時間的な流れを表すにはThenが最も自然です。
本番での瞬間判別テクニック
時系列表現問題を素早く解くコツをお教えします。
テクニック1:文脈の流れをチェック
- 手順・プロセス→ First/Then/Finally
- 時間的変化→ At first/Then/In the end
- 論理的展開→ Firstly/Secondly/Lastly
テクニック2:フォーマル度の判断
- カジュアル→ First, Then, Finally
- ビジネス標準→ First, Next, Finally
- アカデミック→ Firstly, Subsequently, Lastly
テクニック3:配置位置の確認
_____, [文の内容] → 文頭配置(強調効果)
[主語] _____ [動詞] → 文中配置(自然な流れ)
まとめ
時系列表現の効果的な配置は、文脈・フォーマル度・強調効果を考慮することがポイントです。
今回紹介した配置パターンと使い分けルールを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 文頭配置:強調効果で手順を明確化
- 文中配置:自然な流れで読みやすさ向上
- 適切な選択:First/Then/Finallyが基本形
ぜひ今日から実践して、時系列表現を使いこなしてくださいね!