Part5で「other」「another」「the other」が出てきて、どれを選べばいいか分からなくなったことはありませんか?
「全部『他の』って意味だし、どう違うの?」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、この3つの使い分けには明確なルールがあり、そのルールさえ掴めば、5秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、日本人学習者が特に間違えやすいポイントを押さえながら、瞬時に正解を選ぶ方法をマスターしていきましょう。
other / another / the otherの基本を理解しよう
この3つの使い分けを簡単に説明すると、「レストランでメニューを選ぶ場面」のようなものです。
例えば、ファミレスでハンバーグを注文した後を想像してみてください。 「やっぱり違うメニューも食べたいな」と思ったとき、 どのメニューを指すかによって使う言葉が変わってくるんです。
これと同じように、英語のother系も「どの『他の』ものを指すか」によって使い分けるんです。
3つの使い分けルール
それでは、具体的な使い分けを見ていきましょう。
1. another = 「もう1つの」(単数・不特定)
anotherは「an + other」の組み合わせです。 つまり、単数で不特定のものを指します。
ファミレスの例で言えば、「もう1品何か注文したい」というときのイメージです。
例文:
I need another pen. This one doesn't work.
(別のペンが必要です。これは書けません。)
2. other = 「他の」(複数・不特定)
otherは複数の不特定のものを指します。 特定のグループの中から「それ以外のもの」を表現するときに使います。
例文:
Some students passed the test, but other students failed.
(一部の学生は試験に合格しましたが、他の学生は不合格でした。)
3. the other = 「残りの」(特定)
**the otherは特定の「残り」**を指します。 2つのうちの「もう片方」や、グループの中の「残り全部」を表します。
例文:
I have two cars. One is red, and the other is blue.
(車を2台持っています。1台は赤で、もう1台は青です。)
Part5での出題パターン
other系の問題は、Part5で年間約3-4問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:単数名詞の前
単数名詞の前に空欄がある場合、選択肢はほぼ確実にanotherです。
例題:
We need _____ meeting to discuss this issue.
(A) other
(B) another
(C) the other
(D) others
正解は(B)です。 なぜなら「meeting」が単数名詞だからです。
パターン2:複数名詞の前
複数名詞の前に空欄がある場合、otherかthe otherのどちらかです。
文脈で「特定か不特定か」を判断します。
例題:
Some employees work in Tokyo, and _____ employees work in Osaka.
(A) other
(B) another
(C) the other
(D) others
正解は(C)です。 「Some...the other」は定型表現で、「一部は〜、残りは〜」という意味になります。
パターン3:名詞なしのパターン
空欄の後に名詞がない場合は、othersかthe othersを使います。
例題:
Some people like coffee, but _____ prefer tea.
(A) other
(B) another
(C) the other
(D) others
正解は(D)です。 名詞がない場合は複数形の「others」を使います。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- anotherの後に複数名詞を置く:anotherは必ず単数名詞と使います
- otherを単独で使う:名詞なしで使う場合は「others」にする必要があります
- the otherの「特定」の意味を見落とす:theがつくと「残り全部」の意味になります
特にanother + 複数名詞という間違いは、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:後ろの名詞を確認
まず、空欄の後に名詞があるか、あるなら単数か複数かをチェックします。
これだけで選択肢が半分以下に絞れます。
ステップ2:特定か不特定かを判断
次に、文脈から「特定のもの」か「不特定のもの」かを見ます。
「the」があるかないかがヒントになります。
ステップ3:定型表現をチェック
最後に、「Some...others」「one...the other」などの定型表現かどうか確認します。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:Could you give me _____ chance to explain?
(A) other
(B) another
(C) the other
(D) others
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「chance」が単数名詞なので、anotherが正解です。 「もう一度チャンスをください」という意味になります。
問題2:I have two sisters. One lives in Tokyo, and _____ lives in London.
(A) other
(B) another
(C) the other
(D) others
正解は(C)です!
2人の姉妹のうち「もう1人」を指すので、the otherを使います。 これは「one...the other」の定型表現ですね。
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
-
選択肢を先に見る
- other系の問題だとすぐ分かるので、心の準備ができます
-
単数・複数だけをスキャン
- 後ろの名詞が単数ならanother、これだけで即答できます
-
定型表現は丸暗記
- 「Some...others」「one...the other」は考えずに選べるようにしましょう
まとめ
other / another / the otherの使い分けは、後ろの名詞と特定・不特定の組み合わせで決まります。
今回紹介した3ステップを意識すれば、
- 解答時間が5秒以内になる
- 正答率が90%以上にアップする
- Part5全体の時間に余裕ができる
という効果が期待できます。
この記事で学んだポイントを活かして、次の模試では自信を持って解答してくださいね!