Part5の文法問題で「数字をアラビア数字で書くか、英単語で書くかわからない」と悩んでいませんか?
「5 dollarsかfive dollarsか?」「12thか12番目か?」と迷ってしまうこと、ありますよね。
実は、数字の表記には明確なルールがあり、そのルールさえ知れば確実に正解できるようになります。
今回は、Part5で年間約5問出題される数字表記の攻略法を、分かりやすくお伝えします。
数字表記の基本を理解しよう
数字表記を簡単に説明すると、服装のTPOのようなものです。
フォーマルな場面とカジュアルな場面で服装を変えるように、 「正式な文書では英単語」「データや統計ではアラビア数字」 このように、場面に応じて使い分けるルールがあるんです。
これと同じように、英語の数字表記も文脈と用途に応じた適切な使い分けが重要なのです。
数字表記の基本ルール
数字表記には、以下の基本的なルールがあります。
ルール1:10未満は英単語、10以上はアラビア数字
一般的な文章では、この基本ルールが適用されます。
基本パターン:
-
1-9: 英単語で表記
- one, two, three, four, five, six, seven, eight, nine
-
10以上: アラビア数字で表記
- 10, 11, 12, 25, 100, 1,000
例文:
- We have three offices in the city.(市内に3つのオフィスがある)
- The company employs 150 people.(会社は150人を雇用している)
ルール2:文の始まりは常に英単語
文の最初に来る数字は、大きさに関係なく英単語で表記します。
例文:
- Twenty-five employees attended the meeting.(25人の従業員が会議に出席した)
- Fifteen percent of customers prefer online shopping.(顧客の15%がオンラインショッピングを好む)
ルール3:専門的・技術的文書はアラビア数字優先
データ、統計、技術文書では、読みやすさを重視してアラビア数字を使います。
例文:
- Sales increased by 3% last quarter.(売上は前四半期に3%増加した)
- The temperature reached 5 degrees Celsius.(気温は摂氏5度に達した)
Part5での出題パターン
数字表記は、Part5で年間約5問出題されます。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:基本的な数字表記選択
10未満か10以上かで判断する問題です。
例題:
The meeting will start in _____ minutes.
(A) 5
(B) five
(C) fifth
(D) fives
正解は(B)です。 5は10未満なので英単語「five」が適切です。
パターン2:文頭での表記判断
文の始まりでの数字表記を判断する問題です。
例題:
_____ candidates applied for the position.
(A) 20
(B) Twenty
(C) Twentieth
(D) Twenties
正解は(B)です。 文の始まりの数字は大きさに関係なく英単語「Twenty」で表記します。
パターン3:序数の表記判断
順番を表す序数の表記を判断する問題です。
例題:
This is the _____ time we've discussed this issue.
(A) 3
(B) three
(C) third
(D) thirds
正解は(C)です。 「3番目」を表す序数「third」が適切です。
パターン4:パーセンテージ・統計での表記
データや統計での適切な表記を判断する問題です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 文頭ルールの見落とし:文の始まりでもアラビア数字を選んでしまう
- 序数と基数の混同:「3番目(third)」と「3(three)」を使い分けられない
- 文脈の無視:フォーマル文書とカジュアル文書の区別ができない
特に文頭での表記ルールは、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:数字の位置を確認する
まず、数字が文のどこに位置するかをチェックします。
文の始まりなら英単語、文中なら基本ルールに従って判断しましょう。
ステップ2:文書の種類を判断する
次に、フォーマルかカジュアルかを判断します。
ビジネス文書やレポートなら、データ部分はアラビア数字が適切な場合が多いです。
ステップ3:基数か序数かを確認する
最後に、数量(基数)か順序(序数)かを確認します。
「the」がついていたり、順番を表す文脈なら序数を選びましょう。
序数の表記パターン
序数(順序を表す数字)の表記も重要です。
基本的な序数
- 1st: first
- 2nd: second
- 3rd: third
- 4th: fourth
- 5th: fifth
- 8th: eighth
- 9th: ninth
- 12th: twelfth
- 20th: twentieth
- 21st: twenty-first
序数の使用例
- This is the first time I've been here.(ここに来るのは初めてです)
- Please turn to the third page.(3ページ目を開いてください)
- The meeting is on the twenty-first of March.(会議は3月21日です)
ビジネス文書での数字表記
TOEICはビジネス英語がベースなので、実際のビジネス場面での表記例も覚えておきましょう。
メール・レポートでの使用例
-
売上データ
- Sales increased by 15% in the last quarter.(売上は前四半期に15%増加した)
-
会議の案内
- The meeting will be held on March 15th at 2:30 PM.(会議は3月15日午後2時30分に開催されます)
-
人数の報告
- Twelve departments participated in the survey.(12の部署が調査に参加した)
時間の表記
-
アラビア数字推奨
- The conference starts at 9:00 AM.
- The deadline is 5:00 PM on Friday.
-
英単語での表記
- The meeting lasted for two hours.(会議は2時間続いた)
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:_____ percent of employees work from home on Fridays.
(A) 25
(B) Twenty-five
(C) Twenty-fifth
(D) Twenties
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
文の始まりの数字は大きさに関係なく英単語で表記するため、「Twenty-five」が適切です。
問題2:The report shows a _____ increase in productivity.
(A) 8
(B) eight
(C) eighth
(D) eights
正解は(A)です!
パーセンテージやデータを表す文脈では、アラビア数字「8」が適切です(「8% increase」の省略形)。
特殊な数字表記
年号の表記
- 西暦: 2024, 2025(アラビア数字)
- 年代: the 1990s, the early 2000s
金額の表記
- 具体的金額: $5, $25, $100(アラビア数字)
- 概算: five dollars, twenty dollars(英単語)
住所・電話番号
- 常にアラビア数字: 123 Main Street, 555-1234
まとめ
数字表記のポイントは、10未満は英単語、文頭は常に英単語、ビジネスデータはアラビア数字という基本ルールを理解することです。
この記事で紹介した3つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
特に「文頭ルールの確認」と「基数・序数の区別」を意識するだけで、数字表記問題での間違いが大幅に減ります。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!