Part5で「made ofとmade fromのどちらを選べばいいの?」と迷うことはありませんか?
この2つの前置詞は、日本語にすると「〜で作られた」で同じ意味に見えますが、実は明確な使い分けルールがあります。
ポイントは材料の変化です。 原材料が完成品でも見えるかどうかを判断すれば、迷うことなく正解できるようになります。
今回は、身近な例を使って、made of/fromの違いを確実にマスターする方法をお伝えします。
材料の変化で見分ける基本ルール
made of/fromの使い分けは「原材料が分かるかどうか」で決まります。
キッチンでの料理を例に考えてみましょう。 木製のまな板を見たとき、「これは木で作られている」と一目で分かりますよね。
一方、パンを見ても「小麦粉で作られている」とは分からないかもしれません。
小麦粉は発酵や焼成で完全に別の物質に変化しているからです。
made of:原材料が見て分かる(変化が少ない)
made from:原材料が見て分からない(変化が大きい)
これが基本的な判断基準になります。
Part5での出題パターン
made of/fromに関する問題は、Part5で年間約2-3問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:明らかに変化なし
原材料がそのまま見える、分かりやすい例です。
例題:
The table is made _____ solid wood.
(A) of
(B) from
(C) with
(D) by
正解は(A)です。 木のテーブルを見れば、木材でできていることが一目で分かります。
パターン2:明らかに変化あり
原材料が完全に別の物質に変化している例です。
例題:
This wine is made _____ grapes grown in France.
(A) of
(B) from
(C) with
(D) by
正解は(B)です。 ワインを見ても、ブドウの形は残っていませんね。
パターン3:判断に迷う例
一見すると判断が難しい、微妙な変化の例です。
身近な例で覚える使い分け
実際の物を例に、made of/fromの感覚を掴んでみましょう。
made ofの典型例
原材料が見て分かる物たちです。
・The chair is made of plastic. (椅子はプラスチック製)
・The ring is made of gold. (指輪は金製)
・The bag is made of leather. (バッグは革製)
・The house is made of brick. (家はレンガ製)
どれも、完成品を見れば材料が想像できますよね。 プラスチックの椅子、金の指輪、革のバッグ...という感じで。
made fromの典型例
原材料が変化している物たちです。
・Bread is made from flour. (パンは小麦粉から作られる)
・Paper is made from trees. (紙は木から作られる)
・Cheese is made from milk. (チーズは牛乳から作られる)
・Glass is made from sand. (ガラスは砂から作られる)
パンを見ても小麦粉の粒は見えませんし、紙を見ても木の繊維は分からないですよね。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 日本語に頼りすぎ:「〜で作られた」という日本語から判断してしまう
- 材料の種類で判断:金属だからof、液体だからfromと機械的に考える
- 完成品の外見無視:実際に見た目で材料が分かるかを考えない
特に変化の程度を無視するのは、多くの人が陥りがちな間違いです。 材料の「名前」ではなく、「変化の程度」で判断することが重要です。
迷った時の3ステップ判断法
判断に迷った場合の確実な方法を紹介します。
ステップ1:完成品を想像
まず、その完成品を頭の中で想像してみます。
実際に目の前にあるとしたら、どんな見た目でしょうか?
ステップ2:材料を探す
完成品の中に、元の材料の特徴が残っているかチェックします。
色、形、質感など、何か手がかりがあるでしょうか?
ステップ3:変化度合い判定
材料から完成品への変化が「小さい」か「大きい」かを判定します。
- 変化が小さい → made of
- 変化が大きい → made from
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The jewelry box is made _____ mahogany wood.
(A) of
(B) from
(C) with
(D) by
宝石箱を見れば、マホガニーの木目や質感が分かりますね。
正解は(A)です!
木材の特徴(木目、色合い、質感)が完成品でも確認できるため、made ofを使います。 マホガニーという木の種類まで特定できるということは、材料の特徴がよく残っているということです。
問題2:This delicious sauce is made _____ fresh tomatoes.
(A) of
(B) from
(C) with
(D) by
正解は(B)です!
ソースを見ても、トマトの形は残っていません。 調理過程で加熱され、裏ごしされて、完全に別の状態に変化しています。
覚えやすい記憶法
made of/fromを確実に覚えるためのコツを紹介します。
視覚的記憶法
made of = Original Form(原形が残っている) made from = Fully Revolved Object Material(完全に変化した物質)
手がかり単語法
以下の単語が一緒に出てきたら、パターンで覚えましょう。
made ofによく出る材料
wood, metal, plastic, leather, cotton, silk, stone
made fromによく出る材料
flour, milk, grapes, trees, oil, sand, coal
まとめ
made of/fromの使い分けは、材料の変化の程度で判断することです。
完成品を見て元の材料が分かるかどうかを考えれば、迷うことなく正解できます。 この3ステップ判断法を使って、Part5の前置詞問題を確実に得点源にしてください。
身近な物で練習して、made of/fromの感覚を身につけていきましょう!