Part5の前置詞問題で「during、while、for」が出てくると、迷ってしまうことはありませんか?
「どれも『〜の間』って意味だから、全部同じじゃないの?」と思ってしまうこと、よくありますよね。
実は、この3つの前置詞は日本人学習者の7割が間違える、Part5の難問中の難問なんです。
でも安心してください。 今回は、これらの前置詞の違いを15秒で判断できる方法を、分かりやすくお伝えします。
なぜ日本人は during / while / for で迷うのか?
まず、なぜこの3つの前置詞で迷ってしまうのか、その理由を理解しましょう。
問題の根本原因
日本語では「〜の間」という表現で、これら3つの意味を全て表現してしまいます。
例えば:
- 「会議の間に電話があった」
- 「雨が降っている間、家にいた」
- 「3時間の間、勉強した」
すべて「〜の間」と訳せてしまうため、英語でもすべて同じように使えると思い込んでしまうんです。
これが、日本人学習者の7割が間違える最大の理由です。
during / while / for の根本的な違い
では、この3つの前置詞の違いを、身近な例えで理解してみましょう。
during:映画館で例えると
duringは「ある期間の最中に」という意味です。
映画館で映画を見ているとき、途中でポップコーンを食べることがありますよね。 「映画を見ている最中に、ポップコーンを食べた」という感じです。
during the movie(映画の最中に)のように使います。
while:テレビを見ながら
whileは「〜しながら」という意味です。
テレビを見ながら宿題をするときのように、2つのことが同時に起こっている状況を表します。
while watching TV(テレビを見ながら)のように使います。
for:ストップウォッチで測る時間
forは「期間の長さ」を表します。
ストップウォッチで「3時間」「2日間」のように、時間の長さを測るイメージです。
for 3 hours(3時間の間)のように使います。
Part5での出題パターン
この3つの前置詞は、Part5で年間約5-7問出題される重要な問題です。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:時間の表現で迷わせる
例題:
The meeting was held _____ three hours.
(A) during
(B) while
(C) for
(D) at
正解は(C) forです。 「3時間」という期間の長さを表しているからです。
パターン2:名詞か動詞かで判断
例題:
_____ the presentation, several participants took notes.
(A) During
(B) While
(C) For
(D) At
正解は(A) Duringです。 「the presentation」という名詞が続いているからです。
パターン3:同時進行の動作
例題:
_____ preparing the report, I found several errors.
(A) During
(B) While
(C) For
(D) At
正解は(B) Whileです。 「preparing」という動詞の-ing形が続き、同時進行を表しているからです。
確実に正解するための3ステップ判断法
では、実際の解き方を3ステップで覚えましょう。
ステップ1:後ろに何が続くかを確認
まず、前置詞の後ろに何が続くかをチェックします。
- 名詞なら → during の可能性大
- 動詞の-ing形なら → while の可能性大
- 時間の数字なら → for の可能性大
ステップ2:意味を考える
次に、文の意味を考えます。
- **「〜の最中に」**なら → during
- **「〜しながら」**なら → while
- **「〜の期間」**なら → for
ステップ3:音読で確認
最後に、選択肢を入れて音読してみます。
自然に聞こえる方が正解です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の3つのポイントです。
間違い1:「〜の間」で全て同じだと思い込む
間違い例:
「During two hours, I studied English.」
正解:
「For two hours, I studied English.」
期間の長さを表すときはforを使います。
間違い2:動詞の-ing形の後にduringを使う
間違い例:
「During studying, I listened to music.」
正解:
「While studying, I listened to music.」
動詞の-ing形が続くときはwhileを使います。
間違い3:名詞の前にwhileを使う
間違い例:
「While the meeting, I took notes.」
正解:
「During the meeting, I took notes.」
名詞の前にはduringを使います。
実践問題でマスターしよう
理解度を確認するために、実際の問題を解いてみましょう。
問題1
The construction work continued _____ six months.
(A) during
(B) while
(C) for
(D) at
考えてみてください。
正解は(C) forです!
「six months」は期間の長さを表しているので、forが正解です。
問題2
_____ the conference, networking opportunities were provided.
(A) During
(B) While
(C) For
(D) At
正解は(A) Duringです!
「the conference」という名詞が続いているので、duringが正解です。
問題3
_____ waiting for the bus, I reviewed my notes.
(A) During
(B) While
(C) For
(D) At
正解は(B) Whileです!
「waiting」という動詞の-ing形が続き、同時進行を表しているので、whileが正解です。
時短テクニック:5秒で判断する方法
本番では、さらに素早く判断する必要があります。
瞬間判断のコツ
- 数字が見えたら → for
- 名詞が続いたら → during
- -ing形が続いたら → while
これを覚えておけば、5秒以内で正解できます。
迷ったときの最終手段
どうしても迷ったときは、以下の順番で考えてください。
- for(期間の長さ)
- during(名詞の前)
- while(動詞と一緒)
この順番で考えると、正答率が上がります。
効果的な覚え方
この3つの前置詞を効率的に覚える方法をご紹介します。
語呂合わせで覚える
- during = 「デューリング=でゅう(中)」→ 最中
- while = 「ホワイル=ながら」→ しながら
- for = 「フォー=4時間」→ 期間
例文で覚える
毎日使う場面で例文を作ってみましょう。
- During lunch, I check my emails.(昼食の最中にメールをチェックする)
- While eating, I watch TV.(食べながらテレビを見る)
- For 30 minutes, I study English.(30分間、英語を勉強する)
まとめ
during / while / for の使い分けは、後ろに続く語と意味で判断できます。
ポイントは:
- during = 名詞の前、「〜の最中に」
- while = 動詞の-ing形、「〜しながら」
- for = 期間の長さ、「〜の間」
この3つのルールを覚えれば、Part5での正答率が確実に上がります。
ぜひ今日から実践して、前置詞問題を得点源にしてくださいね!