Part5で「few」や「little」が出てくると、「あれ、これって肯定?否定?」と迷ってしまうこと、ありませんか?
実は、これらの単語は「a」が付くかどうかで意味が正反対になる、とても重要な違いがあるんです。
この記事では、3秒で正解を見抜く判断法をお伝えします。 もう迷うことはありません!
few / little の基本を理解しよう
まず、この4つの単語の基本的な違いを整理しましょう。
簡単に言うと、コップの水の量で例えるとこんな感じです。
コップに水がほとんど入っていない状態を見て、
- 「うわ、水がない…」と落胆するのが few / little(否定的)
- 「お、少しあるじゃん!」と喜ぶのが a few / a little(肯定的)
つまり、同じ状況でも見方が違うんです。
使い分けの基本ルール
- few / a few → 数えられる名詞(people, books, minutesなど)
- little / a little → 数えられない名詞(time, money, waterなど)
この区別さえできれば、あとは「a」があるかないかで判断するだけです。
Part5での出題パターン
few / little系の問題は、Part5で年間約8-10問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:時間・期間を表す文脈
時間に関する文章でよく出題されます。
例題:
We have _____ time before the meeting starts.
(A) few
(B) a few
(C) little
(D) a little
正解は(C)です。 timeは数えられない名詞だから「little」系。 文脈から「時間がない」という否定的な意味なので「little」が正解です。
パターン2:人数・数量を表す文脈
スタッフや参加者の数について問う問題です。
例題:
Only _____ employees attended the training session.
(A) few
(B) a few
(C) little
(D) a little
正解は(B)です。 employeesは数えられる名詞。 「Only」があることで「少数だが参加した」という肯定的なニュアンスなので「a few」です。
パターン3:資源・材料を表す文脈
お金、情報、経験などについての問題です。
3秒で判断する技
実際の解き方を3ステップで見ていきましょう。
ステップ1:名詞をチェック
まず、空欄の後にある名詞を確認します。
数えられるか数えられないかで、「few系」か「little系」かが決まります。
ステップ2:文脈の感情を読む
次に、文全体の雰囲気を感じ取ります。
- 否定的な文脈:問題、不足、困った状況
- 肯定的な文脈:十分、助かる、良い状況
ステップ3:「a」の有無で決定
最後に、文脈の感情に合わせて選択します。
- 否定的 → few / little(「a」なし)
- 肯定的 → a few / a little(「a」あり)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- Only + a few: 「たった数人だが」という肯定的な意味
- quite a few: 「かなり多く」という肯定的な意味
- little hope: 「希望がほとんどない」という否定的な意味
特に**「Only」が付く場合**は、多くの人が否定的だと思い込んでしまいます。 でも実際は「少数だが存在する」という肯定的な意味なんです。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:We need _____ more information before making a decision.
(A) few
(B) a few
(C) little
(D) a little
考えてみてくださいね。
正解は(D)です!
informationは数えられない名詞なので「little系」。 「あと少し情報が必要」という肯定的な文脈なので「a little」が正解です。
問題2:_____ people understand this complex system.
(A) Few
(B) A few
(C) Little
(D) A little
正解は(A)です!
peopleは数えられる名詞なので「few系」。 「理解する人がほとんどいない」という否定的な意味なので「Few」が正解です。
実践で使える時短テクニック
本番でさらに速く解くためのコツをお伝えします。
1. キーワードで瞬間判断
- unfortunately, hardly, barely → 否定的文脈
- fortunately, luckily, thankfully → 肯定的文脈
- only, just → 基本的に肯定的文脈
2. 選択肢を先にチェック
4つの選択肢を見た瞬間に、「数えられる/数えられない」と「肯定/否定」の組み合わせだと分かります。
3. 迷ったら文脈優先
文法的にどちらも正しい場合は、文脈の感情を重視しましょう。
まとめ
few / a few / little / a littleの判断ポイントは、 「名詞の種類」と「文脈の感情」の2つを3秒でチェックすることです。
この技を使えば、Part5のこの手の問題で迷うことがなくなります。 解答時間も大幅に短縮できるでしょう。
ぜひ次の模試で試してみて、確実な得点源にしてくださいね!