Part5で「interested」と「interesting」のどちらを選ぶか迷ったことはありませんか?
「どちらも『興味深い』という意味で同じに見える」「文脈からどちらが正しいか判断できない」という悩みを持つ学習者は多いです。
実は、この2つの形容詞には明確な使い分けルールがあり、そのルールさえ覚えれば絶対に間違えることはありません。
今回は、TOEICで年間約4-5問出題されるこの重要項目を、シンプルな判断法とともに完全攻略します。
-ed / -ing形容詞の基本的な違い
この2つの形容詞の違いを簡単に説明すると、以下の通りです。
-ed形容詞 = 感情を「受ける」側(人) -ing形容詞 = 感情を「与える」側(物・事)
映画を見ている場面で例えてみましょう。 「私は面白い映画に興味を持った」という状況では:
- 私 → interested(感情を受ける人)
- 映画 → interesting(感情を与える物)
この「感情の方向性」を理解すれば、迷うことはなくなります。
絶対間違えない判断法則
TOEICで確実に正解するための黄金法則をお教えします。
法則1:「〜は」に注目する
文の主語が「人」なら**-ed**、「物・事」なら**-ing**を選びます。
人が主語 → -ed 物・事が主語 → -ing
法則2:「〜を」に注目する
目的語や補語の位置にある場合も同様です。
人を説明 → -ed 物・事を説明 → -ing
この2つの法則だけで、ほぼ100%正解できます。
TOEICでの出題パターン
-ed / -ing形容詞は、Part5で年間約4-5問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:主語の説明
主語が人の場合は**-ed**、物・事の場合は**-ing**を使います。
例題:
The employees were _____ in the new training program.
(A) interest
(B) interested
(C) interesting
(D) interests
正解は(B)です。 主語のemployees(人)が感情を受ける側なので、interestedが正解です。
パターン2:目的語・補語の説明
目的語や補語を説明する形容詞でも同じルールが適用されます。
例題:
We found the presentation very _____.
(A) interest
(B) interested
(C) interesting
(D) interests
正解は(C)です。 presentation(物・事)が感情を与える側なので、interestingが正解です。
パターン3:名詞の前の修飾
名詞を修飾する位置でも、修飾される名詞が人か物かで判断します。
例題:
The _____ customers asked many questions about the product.
(A) interest
(B) interested
(C) interesting
(D) interests
正解は(B)です。 customers(人)を修飾するので、interestedが正解です。
頻出の-ed / -ing形容詞一覧
TOEICでよく出題される形容詞をまとめました。
感情系形容詞
原形 | -ed(人) | -ing(物・事) | 意味 |
---|---|---|---|
interest | interested | interesting | 興味を持つ/興味深い |
excite | excited | exciting | 興奮する/興奮させる |
surprise | surprised | surprising | 驚く/驚くべき |
disappoint | disappointed | disappointing | がっかりする/がっかりさせる |
satisfy | satisfied | satisfying | 満足する/満足させる |
ビジネス系形容詞
原形 | -ed(人) | -ing(物・事) | 意味 |
---|---|---|---|
concern | concerned | concerning | 心配する/心配させる |
confuse | confused | confusing | 混乱する/混乱させる |
bore | bored | boring | 退屈する/退屈な |
tire | tired | tiring | 疲れる/疲れさせる |
worry | worried | worrying | 心配する/心配な |
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
1. 物が主語の場合
物が主語でも人の感情を表していると勘違いしてしまうケース。
❌ 間違い:
The book was interested.
⭕ 正解:
The book was interesting.
2. 受動態との混同
受動態の過去分詞と-ed形容詞を混同してしまうケース。
受動態:
The window was broken by the storm.
-ed形容詞:
I was disappointed by the result.
3. 日本語の影響
日本語の「興味深い」に引きずられて、物にも「interested」を使ってしまうケース。
実践的な覚え方
効果的な覚え方をご紹介します。
1. 感情の矢印で覚える
-ed形容詞:
感情の矢印が「自分に向かう」
-ing形容詞:
感情の矢印が「外に向かう」
2. 典型例で覚える
人 + -ed:
I am interested.
物 + -ing:
The book is interesting.
3. 反対語ペアで覚える
excited ↔ exciting bored ↔ boring confused ↔ confusing
このようにペアで覚えると定着しやすいです。
上級者向けポイント
より高いスコアを目指す学習者向けの応用ポイントです。
1. 複合形容詞
well-known(よく知られた) self-employed(自営業の)
2. 慣用表現
be interested in(〜に興味がある) be worried about(〜を心配している)
3. 文脈による判断
同じ単語でも文脈によって意味が変わる場合があります。
The meeting was tiring. (会議が疲れさせるものだった) I was tired after the meeting. (会議の後で疲れていた)
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The new software update is quite _____.
(A) confuse
(B) confused
(C) confusing
(D) confusion
法則を使って考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
主語の「software update」(物・事)が感情を与える側なので、confusingが正解です。 「新しいソフトウェアアップデートは混乱させるものだ」という意味になります。
問題2:Many customers were _____ with the service quality.
(A) satisfy
(B) satisfied
(C) satisfying
(D) satisfaction
正解は(B)です!
主語の「customers」(人)が感情を受ける側なので、satisfiedが正解です。 「多くの顧客がサービスの質に満足していた」という意味になります。
まとめ
-ed / -ing形容詞の使い分けのポイントは、**「感情の方向性」**を理解することです。
この記事で紹介した判断法則を使えば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 人が主語 → -ed
- 物・事が主語 → -ing
- 感情を「受ける」か「与える」かで判断
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!