Part5で「interested」と「interesting」のどちらを選ぶか迷ってしまうこと、ありませんか?
「-ed」と「-ing」の使い分けは、多くの日本人学習者が苦手とする文法項目の一つです。 特に感情を表す形容詞では、どちらを選んでも意味が通りそうで混乱してしまいますよね。
でも安心してください。実はたった1つの法則を覚えるだけで、-ed/-ing形容詞の問題は100%正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で絶対に間違えない-ed/-ing形容詞の判断法則をお伝えします。
-ed / -ing形容詞の基本ルール
-ed/-ing形容詞を簡単に説明すると、「感じる人」と「感じさせるもの」の違いです。
コンビニで新商品のお菓子を見つけた時のことを想像してください。 あなたは「興味を持った人」で、そのお菓子は「興味を引くもの」ですよね。
これがまさに-ed/-ing形容詞の基本的な考え方なんです。
黄金ルール:
- -ed形容詞:感情を「感じる人・もの」
- -ing形容詞:感情を「感じさせる人・もの」
法則1:人が主語なら-ed形容詞
最も重要な法則から見ていきましょう。
人が主語の場合
人が主語の時は、基本的に**-ed形容詞**を使います。
スマホで面白い動画を見ている友人を思い浮かべてください。 友人は動画によって「楽しませられている」状態ですよね。
例文:
- I am interested in this book.(私はこの本に興味がある)
- She was surprised by the news.(彼女はそのニュースに驚いた)
- We felt excited about the trip.(私たちは旅行に興奮した)
Part5での頻出パターン
The employees were _____ about the company's new policy.
(A) confusing
(B) confused
(C) confuse
(D) confusion
正解は(B)です。 従業員(人)が主語なので、感情を「感じる」-ed形容詞を使います。
法則2:物・事が主語なら-ing形容詞
次に重要な法則です。
物・事が主語の場合
物や出来事が主語の時は、-ing形容詞を使います。
映画館で上映中の映画ポスターを見る場面を考えてください。 そのポスターは見る人に「興奮を与える」ものですよね。
例文:
- This movie is interesting.(この映画は面白い)
- The news was surprising.(そのニュースは驚くべきものだった)
- The trip will be exciting.(その旅行は刺激的でしょう)
Part5での出題例
The presentation was very _____ and informative.
(A) interested
(B) interesting
(C) interest
(D) interests
正解は(B)です。 プレゼンテーション(物事)が主語なので、感情を「感じさせる」-ing形容詞を使います。
よくある間違いパターン
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下のケースです。
間違いパターン1:人 + -ing形容詞
❌ He is boring.(彼は退屈だ → 彼は退屈な人という意味)
✅ He is bored.(彼は退屈している)
「He is boring」だと「彼は退屈な人(周りを退屈にさせる人)」という意味になってしまいます。
間違いパターン2:物 + -ed形容詞
❌ The book is interested.(その本は興味がある → 本が興味を持っている?)
✅ The book is interesting.(その本は面白い)
本は感情を持てないので、「興味を感じさせるもの」として-ing形容詞を使います。
間違いパターン3:It + -ed形容詞
❌ It was surprised that he came.
✅ It was surprising that he came.(彼が来たのは驚きだった)
「It + be + 形容詞 + that節」の構文では、必ず-ing形容詞を使います。
瞬間判断の2ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:主語が人か物かを確認
まず、文の主語が何かを特定します。
- 人(I, you, he, she, we, they, 人名など) → -ed形容詞
- 物・事(it, this, that, the book, the movieなど) → -ing形容詞
ステップ2:「感じる」か「感じさせる」かを判断
主語が感情を「感じる側」か「感じさせる側」かを考えます。
人は基本的に「感じる側」、物は「感じさせる側」です。
頻出の感情形容詞ペア
Part5でよく出る-ed/-ing形容詞のペアを覚えましょう。
基本の8ペア
- interested / interesting(興味のある / 興味深い)
- excited / exciting(興奮した / 刺激的な)
- surprised / surprising(驚いた / 驚くべき)
- confused / confusing(混乱した / 混乱させる)
- bored / boring(退屈した / 退屈な)
- tired / tiring(疲れた / 疲れる)
- satisfied / satisfying(満足した / 満足のいく)
- disappointed / disappointing(失望した / 期待外れの)
覚え方のコツ
「人は-ed、物は-ing」という基本ルールに加えて、よく使う例文で覚えると効果的です。
- I am interested in English. / English is interesting.
- We were excited about the game. / The game was exciting.
実践トレーニング
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
練習問題1(制限時間:10秒)
The children were _____ by the magic show.
(A) amazing
(B) amazed
(C) amaze
(D) amazement
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
子どもたち(人)が主語なので、感情を「感じる」-ed形容詞を使います。 「子どもたちはマジックショーに驚いた」という意味になります。
練習問題2(制限時間:10秒)
It was _____ to hear from you after so long.
(A) surprised
(B) surprising
(C) surprise
(D) surprisingly
正解は(B)です!
「It was + 形容詞 + to不定詞」の構文では、必ず-ing形容詞を使います。 「久しぶりに連絡をもらって驚きでした」という意味になります。
特別パターン:例外的な使い方
基本ルールに加えて、覚えておくべき特別なパターンがあります。
パターン1:-ing形容詞 + 人
物理的な性質を表す場合は、人にも-ing形容詞を使うことがあります。
He is tiring.(彼は疲れさせる人だ)
She is annoying.(彼女はうっとうしい人だ)
ただし、TOEICではこのパターンは稀です。
パターン2:-ed形容詞 + 物
物が「〜された状態」を表す場合は、-ed形容詞を使います。
The door is closed.(ドアは閉まっている)
The problem is solved.(問題は解決された)
これらは過去分詞の形容詞的用法として覚えておきましょう。
本番での解答テクニック
Part5で確実に正解するためのコツをお伝えします。
-
主語を最初にチェック
- 人なら-ed、物なら-ingの可能性大
-
文の構造を確認
- 「It is + 形容詞 + that/to」なら必ず-ing
-
迷ったら基本ルールに戻る
- 「感じる人」か「感じさせるもの」かを考える
-
5秒ルールを守る
- 基本パターンなら5秒以内で判断
まとめ
-ed/-ing形容詞は、主語が「人」か「物」かを見れば確実に解けます。
今回紹介した判断法則を意識すれば、
- Part5での-ed/-ing形容詞問題の正答率が**100%**になる
- 1問あたりの解答時間が5秒以内になる
- 品詞問題全般への理解が深まる
という効果が期待できます。
「人は-ed、物は-ing」この黄金ルールさえ覚えれば、もう迷うことはありません。 ぜひ次の模試で試してみてくださいね!