Part5で「前置詞+前置詞」の組み合わせを見て、戸惑ったことはありませんか?
「from behind って正しい英語?」「until after って何だか変な感じ…」と思ってしまうこと、よくありますよね。
実は、これらは「二重前置詞」と呼ばれる正式な文法で、Part5では年間4-6問出題される重要な得点源なんです。
今回は、二重前置詞の仕組みを理解して、15秒以内で確実に正解できる方法をお伝えします。
二重前置詞とは何か?
二重前置詞を簡単に説明すると、2つの前置詞が連続して使われる表現のことです。
例えば、隠れんぼを想像してみてください。 「机の後ろから出てきた」という場面では、「机の後ろ」という場所「から」移動したことを表現しますよね。
これと同じように、英語の二重前置詞は「場所や時間の関係をより詳しく表現する」という役割があるんです。
日本語でも「〜から〜まで」「〜によって〜へ」のように前置詞的な表現が重なることがありますが、英語ではより体系的に使われています。
Part5での出題パターン
二重前置詞は、Part5で年間約5問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:場所を表す二重前置詞
最も頻出するのが、場所の関係を表すパターンです。
例題:
The cat jumped _____ the table.
(A) from under
(B) under from
(C) from below
(D) below from
正解は(A)です。 なぜなら「テーブルの下から」という意味で、from(〜から)+ under(〜の下)の順序が正しいからです。
パターン2:時間を表す二重前置詞
時間的な関係を表すパターンも重要です。
例題:
The meeting will continue _____ 5 PM.
(A) until after
(B) after until
(C) from until
(D) until from
正解は(A)です。 「午後5時以降まで」という意味で、until after の組み合わせが適切です。
パターン3:方向を表す二重前置詞
方向性を強調する表現も出題されます。
頻出の二重前置詞パターン
Part5でよく出る二重前置詞を整理しました。
場所系の二重前置詞
from behind(〜の後ろから)
- The manager appeared from behind the screen.
- 「スクリーンの後ろから」という場所からの移動
from under(〜の下から)
- Documents were retrieved from under the desk.
- 「机の下から」書類を取り出した
from within(〜の内部から)
- The sound came from within the building.
- 「建物の内部から」音が聞こえた
時間系の二重前置詞
until after(〜の後まで)
- The office will be closed until after the holiday.
- 「休日の後まで」オフィスは閉まっている
from before(〜より前から)
- This tradition dates from before the war.
- 「戦争前から」続く伝統
方向系の二重前置詞
out of(〜から外へ)
- She walked out of the conference room.
- 「会議室から外へ」歩いて出た
up to(〜まで上がって)
- The water rose up to the second floor.
- 「2階まで」水位が上がった
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 語順の間違い:「under from」のように逆順にしてしまう
- 意味の混同:「from within」と「within from」を区別できない
- 不適切な組み合わせ:存在しない組み合わせを選んでしまう
特に語順は、多くの人が見落としがちです。
英語の二重前置詞では、「出発点→到達点」または「大きな範囲→小さな範囲」の順序が基本となります。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:二重前置詞かどうかを確認
まず、選択肢に前置詞が2つ連続しているものがあるかチェックします。
二重前置詞の問題では、必ず正しい組み合わせと間違った組み合わせが混在しているからです。
ステップ2:文脈から意味を判断
次に、文全体の流れと論理関係を見ます。
「どこから」「どこまで」「いつから」「いつまで」といった関係性を把握することが重要です。
ステップ3:語順の正確性を確認
最後に、正しい語順になっているか確認します。
一般的には「from + 場所詞」「until + 時間詞」「out + of」といったパターンが基本です。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The presentation materials were taken _____ the storage room.
(A) out of
(B) of out
(C) from out
(D) out from
考えてみてくださいね。
正解は(A)です!
「保管室から取り出された」という意味で、out of が正しい二重前置詞です。of out は存在しない組み合わせで、from out も一般的ではありません。
問題2:The renovation will last _____ next month.
(A) after until
(B) until after
(C) from after
(D) after from
正解は(B)です!
「来月以降まで」という意味で、until after が適切です。工事が「来月が過ぎるまで」続くことを表現しています。
実践で使える時短テクニック
二重前置詞問題を素早く解くコツをご紹介します。
1. 頻出パターンを暗記する
以下の組み合わせは必ず覚えておきましょう:
- from behind / from under / from within
- until after / from before
- out of / up to
2. 語順の法則を活用する
**「開始→終了」「大→小」**の順序を意識すれば、語順で迷うことがなくなります。
3. 不自然な選択肢を除外する
「under from」「of out」のような存在しない組み合わせを見つけたら、即座に除外できます。
まとめ
二重前置詞のポイントは、正しいパターンを覚えて、語順に注意するということです。
この記事で紹介した頻出パターンと3ステップ解法を意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
特に730点以上を目指す方にとって、二重前置詞は落とせない得点源です。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!