受動態の問題で「byじゃないのはなぜ?」と疑問に思ったことはありませんか?
Part5の受動態問題では、実はbyよりも他の前置詞が正解になることの方が多いんです。
この記事では、TOEIC頻出の「by以外の前置詞を使う受動態」の7つのパターンを、迷わず正解できるコツと一緒にお伝えします。
読み終えるころには、受動態問題への不安が自信に変わっているはずです!
受動態の前置詞の基本ルール
まず、受動態で前置詞を選ぶときの基本的な考え方を整理しましょう。
受動態で使う前置詞は、動詞の種類によって決まります。 「誰が」ではなく「どの動詞から作られた受動態か」を見ることが重要なんです。
例えば、コンビニで商品を買うときを想像してみてください。 商品によって使うお金(硬貨・お札)が違うように、動詞によって使う前置詞も決まっています。
つまり、byは「行為者(誰が)」を表すときだけ使う前置詞で、それ以外の場合は動詞に応じた前置詞を選ぶということです。
TOEIC頻出の7つのパターン
受動態でby以外の前置詞を使うパターンは、主に以下の7つです。
パターン1:be covered with「〜で覆われている」
意味:表面が何かで覆われている状態を表します。
The ground was covered with snow.
(地面は雪で覆われていた)
The table is covered with documents.
(テーブルは書類で覆われている)
TOEIC例題:
The conference table was covered _____ important documents.
(A) by
(B) with
(C) for
(D) in
正解は(B)です。 coverの受動態では「何で覆われているか」をwithで表すからです。
パターン2:be filled with「〜で満たされている」
意味:容器や空間の中身が何かで満たされている状態です。
The auditorium was filled with excited participants.
(講堂は興奮した参加者で満たされていた)
パターン3:be equipped with「〜を装備している」
意味:設備や道具を備えている状態を表します。
All meeting rooms are equipped with modern presentation tools.
(すべての会議室は現代的なプレゼンテーション機器を装備している)
パターン4:be satisfied with「〜に満足している」
意味:何かに対する満足感を表します。
Most customers were satisfied with our service quality.
(ほとんどの顧客は私たちのサービス品質に満足していた)
パターン5:be interested in「〜に興味がある」
意味:何かに対する関心や興味を表します。
Many employees are interested in professional development programs.
(多くの従業員は専門能力開発プログラムに興味を持っている)
パターン6:be located in/at「〜に位置している」
意味:場所や位置を表します。inは範囲内、atは地点を示します。
The headquarters is located in downtown Tokyo.
(本社は東京都心部に位置している)
The branch office is located at 123 Main Street.
(支店は123番メインストリートに位置している)
パターン7:be made of/from「〜でできている」
意味:材料や原料を表します。ofは原形が分かる、fromは加工済みを示します。
This table is made of solid wood.
(このテーブルは無垢材でできている)
Paper is made from wood.
(紙は木から作られている)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
ポイント1:すべての受動態でbyを使おうとしてしまう
多くの人が「受動態=by」と思い込んでいますが、実際はbyを使わない受動態の方が多いんです。
ポイント2:動詞の意味を考えずに前置詞を選んでしまう
前置詞は動詞とセットで覚える必要があります。
単語帳でも「be covered with」として一緒に暗記することが大切です。
ポイント3:日本語の感覚で判断してしまう
「〜で」という日本語に惑わされて、すべてwithを選んでしまうパターンもよくあります。
確実に正解するための3ステップ
実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:受動態の動詞を特定する
まず、問題文で使われている受動態の動詞を見つけます。
The office was _____ with new computers.
この場合、空欄の前後を見て「新しいコンピューターで〜された」という意味から、動詞を推測します。
ステップ2:動詞に合う前置詞パターンを思い出す
動詞が分かったら、その動詞とセットで使う前置詞を思い出します。
「新しいコンピューターで装備された」→「be equipped with」のパターンです。
ステップ3:文脈で最終確認
最後に、文全体の意味が自然かどうか確認します。
「オフィスは新しいコンピューターで装備された」→自然な意味になります。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The container was _____ with fresh fruits from the local farm.
(A) made
(B) filled
(C) covered
(D) satisfied
どのパターンか分かりましたか?
正解は(B)です!
「容器が地元の農場の新鮮な果物で満たされていた」という意味で、「be filled with」のパターンでしたね。
問題2:All employees seemed _____ with the new working conditions.
(A) satisfied
(B) equipped
(C) covered
(D) located
正解は(A)です!
「すべての従業員は新しい労働条件に満足しているようだった」で、「be satisfied with」のパターンです。
覚えやすい語呂合わせ
各パターンを覚えやすくするための語呂合わせをご紹介します。
- covered with:「カバーはwith(一緒)に」
- filled with:「フィルムはwith(一緒)に巻く」
- equipped with:「装備はwith(一緒)に持つ」
- satisfied with:「満足はwith(一緒)に感じる」
- interested in:「興味はin(中)にある」
- located in/at:「場所はin/at(位置)にある」
- made of/from:「材料はof/from(起源)から」
ちょっと無理やりですが、覚える手助けになれば嬉しいです!
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
1. 動詞を見た瞬間にセット前置詞を思い浮かべる cover→with、fill→with、equip→withのように、動詞を見たら反射的に前置詞が浮かぶまで練習しましょう。
2. 選択肢から逆算する 前置詞の選択肢を見て、可能な動詞パターンを先に考える方法も有効です。
3. 意味で迷ったら音読する 2択で迷ったときは、実際に口に出してみて自然な方を選びましょう。
まとめ
受動態の前置詞問題は、動詞とセットで覚えることが成功の鍵です。
今回紹介した7つのパターンを意識して問題を解けば、
- 受動態問題の正答率が30%以上アップする
- 解答時間が半分以下になる
- Part5全体の時間に余裕ができる
という効果が期待できます。
まずは頻出の「be covered/filled/equipped with」から確実に覚えて、自信を積み上げていきましょう!