Part5で名詞の問題が出ると、「これって複数形にできるの?」と迷ってしまうことはありませんか?
特に「information」や「advice」といった単語を見ると、「informations」「advices」と言いたくなってしまう方も多いですよね。
実は、これらの名詞は不可算名詞なので、複数形にすることができません。
今回は、600点突破に必要な可算・不可算名詞の区別、特によく間違える「information」「advice」について、分かりやすく解説していきます。
可算・不可算名詞って何?
可算・不可算名詞を簡単に説明すると、「数えられるか、数えられないか」の違いです。
例えば、コンビニでの買い物を想像してみてください。 「リンゴ3個」は数えられますが、「水」は数えられませんよね。
これと同じで、英語の名詞も**数えられるもの(可算名詞)と数えられないもの(不可算名詞)**に分かれるんです。
なぜinformationは複数形にできないの?
「information」が複数形にできない理由を考えてみましょう。
情報の性質を理解しよう
情報というのは、まるで「水」や「空気」のようなものです。
「水1個、水2個」と言わないのと同じで、「情報」も量として捉える概念なんです。
だから「information」は常に単数扱いで、複数形の「s」は付けません。
正しい表現:
✅ This information is very useful.
(この情報はとても有用です)
❌ These informations are very useful.
「たくさんの情報」はどう表現する?
複数の情報を表したいときは、以下のような表現を使います:
- much information - たくさんの情報
- some information - いくらかの情報
- a lot of information - 多くの情報
- pieces of information - 情報の断片
adviceも同じ理由で複数形NG
「advice」も「information」と同じく不可算名詞です。
アドバイスの本質
アドバイスも情報と同じで、「量」として捉える概念です。
日本語でも「助言」「忠告」は数えないですよね。
正しい表現:
✅ His advice was very helpful.
(彼のアドバイスはとても役に立った)
❌ His advices were very helpful.
「いくつかのアドバイス」の表現方法
複数のアドバイスを表したいときは:
- much advice - たくさんのアドバイス
- some advice - いくらかのアドバイス
- pieces of advice - アドバイスの断片
- words of advice - アドバイスの言葉
Part5でよく出る不可算名詞
Part5では、以下の不可算名詞がよく出題されます。
ビジネス系不可算名詞
- information - 情報
- advice - アドバイス
- equipment - 設備・機器
- furniture - 家具
- research - 研究
- progress - 進歩
- work - 仕事(作業として)
- training - 訓練
抽象概念系不可算名詞
- knowledge - 知識
- experience - 経験(体験として)
- assistance - 援助
- permission - 許可
- confidence - 自信
- cooperation - 協力
Part5での頻出出題パターン
不可算名詞は、Part5で年間約10-12問出題される重要な項目です。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:主語・動詞の一致
不可算名詞は常に単数扱いなので、動詞も単数形になります。
例題:
The information about the new policy _____ distributed yesterday.
(A) were
(B) was
(C) are
(D) is
正解は(B)です。 「information」は不可算名詞なので、過去の出来事を表す「was」が正解です。
パターン2:many vs much
可算名詞には「many」、不可算名詞には「much」を使います。
例題:
We need _____ equipment for the new office.
(A) many
(B) much
(C) few
(D) little
正解は(B)です。 「equipment」は不可算名詞なので「much」が正解です。
パターン3:数量詞の選択
不可算名詞と一緒に使える数量詞は限られています。
例題:
The manager gave us _____ advice about the project.
(A) many
(B) several
(C) some
(D) few
正解は(C)です。 「advice」は不可算名詞なので「some」が適切です。
パターン4:冠詞の使い方
不可算名詞には「a/an」は付けられません。
例題:
_____ research conducted by our team shows promising results.
(A) A
(B) An
(C) The
(D) Some
正解は(C)です。 特定の研究を指すので「The」が正解です。「A research」は不可算名詞なので不可です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 日本語の感覚で複数形にしてしまう:「情報たち」という感覚で「informations」としてしまう
- 可算名詞と混同する:同じような意味でも可算・不可算が異なる単語がある
- 数量詞を間違える:「many information」のような誤った組み合わせ
特に日本語では単複の区別が曖昧なので、英語でも同じように考えがちです。
可算・不可算を見分けるコツ
判断に迷ったときは、以下のポイントを確認してください。
見分け方のステップ
-
具体的に数えられるか考える
- りんご:1個、2個... → 可算
- 水:?個、?個... → 不可算
-
辞書で確認する習慣をつける
- [U] = uncountable(不可算)
- [C] = countable(可算)
-
よく出る不可算名詞を暗記する
- 上で紹介した14個は必須で覚える
実践問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The training department provides _____ to all new employees.
(A) many trainings
(B) much trainings
(C) much training
(D) many training
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
「training」は不可算名詞なので、「much training」が正解です。 「trainings」という複数形は存在しません。
問題2:_____ furniture in the conference room needs to be replaced.
(A) Many
(B) Much
(C) A
(D) Some
こちらはどうでしょうか?
正解は(D)です!
「furniture」は不可算名詞です。「Many」は不可、「Much」は文法的に可能ですが、「Some」がより自然な選択です。 「A furniture」は不可算名詞なので不可能です。
覚えておくべき重要ポイント
Part5対策として、以下の点を必ず覚えてください。
絶対覚える不可算名詞(8個)
- information - 情報
- advice - アドバイス
- equipment - 設備
- furniture - 家具
- research - 研究
- progress - 進歩
- knowledge - 知識
- experience - 経験
不可算名詞と使う数量詞
- ✅ much / some / a lot of / little
- ❌ many / few / several / a/an
まとめ
可算・不可算名詞のポイントは、数えられる性質があるかどうかを判断することです。
「information」や「advice」のような抽象的な概念は、水や空気のように「量」として捉えるので不可算名詞になります。
この記事で紹介した8つの重要な不可算名詞を覚えて、数量詞の使い分けを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
次回のTOEICでは、名詞を見たら「数えられる?数えられない?」と考える習慣をつけてくださいね!