Part5で仮定法の問題が出ると、「時制がややこしくて混乱してしまう」と感じることはありませんか?
実は、仮定法問題は4つのパターンさえ覚えれば、10秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、仮定法で満点を取るための実戦的な解法を、分かりやすくお伝えします。
仮定法がPart5で出題される理由
仮定法は、英語の時制感覚を問う重要な文法項目です。
コンビニで「もしお金があったら、あのケーキを買うのに」と思うことってありますよね。 これが仮定法の基本的な考え方なんです。
TOEICでは、この「現実とは違う状況」を表す表現として、年間約3-4問出題されます。
Part5での仮定法出題パターン
仮定法は、Part5で次の4つのパターンで出題されます。
パターン1:If節での動詞選択
最も頻出するのがこのパターンです。
例題:
If I _____ more time, I would help you with the project.
(A) have
(B) had
(C) will have
(D) would have
正解は(B)です。 仮定法過去では、If節に過去形を使うからです。
パターン2:主節での助動詞選択
If節が仮定法の場合、主節の助動詞を問う問題です。
例題:
If the weather were nice, we _____ go to the park.
(A) will
(B) can
(C) would
(D) should
正解は(C)です。 仮定法過去の主節にはwould + 動詞の原形を使います。
パターン3:時制の一致問題
過去の仮定を表す仮定法過去完了のパターンです。
パターン4:wish文での動詞形
wish + 仮定法の組み合わせパターンです。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 時制の逆転現象:現在の仮定なのに過去形を使う点
- would haveとhad + 過去分詞の区別:どちらも過去完了に見える点
- wereの使い方:主語がIやheでもwereを使う点
特に時制の逆転は、多くの人が見落としがちです。
4つのパターン完全攻略法
実際の解き方を見ていきましょう。
パターン1:現在の仮定(仮定法過去)
公式:If + 過去形, would + 動詞の原形
レストランで「もしお金があったら、あのステーキを注文するのに」という状況をイメージしてください。
現在お金がないという現実に対して、「もしあったら」という仮定を立てています。
見分けるポイント:
- If節に現在形の選択肢がある → 仮定法過去を疑う
- 主節にwouldがある → 確実に仮定法過去
例文:
If I were you, I would accept the offer.
パターン2:過去の仮定(仮定法過去完了)
公式:If + had + 過去分詞, would have + 過去分詞
「もしあの時勉強していたら、試験に合格していただろう」という、過去の事実と違う仮定です。
見分けるポイント:
- If節にhadがある
- 主節にwould haveがある
- 過去の時を表す表現(yesterday, last week等)がある
例文:
If I had studied harder, I would have passed the exam.
パターン3:wish文の仮定法
公式:wish + 仮定法(過去形 or 過去完了)
wishの後は必ず仮定法を使います。
現在への願望:
I wish I were rich.(今お金持ちだったらいいのに)
過去への後悔:
I wish I had studied English.(英語を勉強していればよかった)
パターン4:as if / as though文
公式:as if + 仮定法
「まるで〜であるかのように」という意味で、実際とは違う状況を表します。
例文:
He talks as if he were the boss.
(彼はまるで上司であるかのように話す)
10秒で正解する時短テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
ステップ1:キーワードを探す
- If, wish, as ifを見つけたら仮定法を疑う
ステップ2:時制を判断する
- 現在の仮定 → 過去形
- 過去の仮定 → 過去完了
ステップ3:公式に当てはめる
- パターンの公式通りに選択肢を選ぶ
この3ステップで、10秒以内の解答が可能になります。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:
If the meeting _____ canceled, we could go home early.
(A) is
(B) was
(C) were
(D) will be
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
仮定法過去のパターンで、be動詞の場合は主語に関係なくwereを使います。
「もし会議が中止されたら、早く帰れるのに」という現在の仮定ですね。
問題2:
I wish I _____ more attention to the instructions.
(A) pay
(B) paid
(C) had paid
(D) will pay
正解は(C)です!
wishの後で、過去の後悔を表しているので仮定法過去完了(had + 過去分詞)を使います。
実戦での注意点
本番で気をつけるべきポイントをまとめます。
- be動詞はwere固定:主語がI/he/sheでもwereを使う
- would haveの後は過去分詞:wouldの後の動詞形に注意
- 時を表す表現をチェック:yesterday等があれば仮定法過去完了
これらを意識するだけで、ケアレスミスが大幅に減ります。
まとめ
仮定法のポイントは、4つのパターンと時制の逆転を理解することです。
この記事で紹介した解法を使えば、Part5の仮定法問題で満点を取ることも夢ではありません。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!