Part5で「mother-in-law」の複数形を問われて迷ったことはありませんか?
「mothers-in-law?それともmother-in-laws?」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、複合名詞の複数形には明確なルールがあり、そのパターンさえ理解すれば迷うことなく正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約6問出題される複合名詞の複数形を、特殊な形10選とともに分かりやすくお伝えします。
複合名詞の複数形の基本を理解しよう
複合名詞の複数形を簡単に説明すると、「どの部分が中心となる名詞か」を見つけることがポイントです。
例えば、レストランでメニューを見るとき、「ハンバーガーセット」という商品があったとします。 この場合、中心となるのは「ハンバーガー」で、「セット」は付属的な意味ですよね。
これと同じように、複合名詞では「中心となる名詞」を見つけて、その部分を複数形にするのが基本ルールなんです。
TOEICでは、この複合名詞の複数形がどのような形になるかを問う問題が頻出します。
Part5での出題パターン
複合名詞の複数形は、Part5で年間約6問出題される重要な問題タイプです。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:中心名詞の複数形
最も頻出するのが、複合名詞の中心部分を複数形にするパターンです。
例題:
The company employs three _____ to oversee different departments.
(A) editor-in-chief
(B) editors-in-chief
(C) editor-in-chiefs
(D) editors-in-chiefs
正解は(B)です。 なぜなら「editor(編集者)」が中心の名詞で、「in-chief(主任の)」は修飾部分だからです。
パターン2:末尾名詞の複数形
一部の複合名詞では、末尾の名詞を複数形にするパターンもあります。
パターン3:不規則な複数形
慣用的に決まった形を持つ複合名詞も存在します。
TOEIC頻出の複合名詞複数形10選
Part5でよく出る複合名詞の複数形を整理しました。
中心名詞を複数形にするタイプ
1. mother-in-law → mothers-in-law
- 意味:義理の母
- 中心:mother(母)が複数形になる
2. father-in-law → fathers-in-law
- 意味:義理の父
- 中心:father(父)が複数形になる
3. sister-in-law → sisters-in-law
- 意味:義理の姉妹
- 中心:sister(姉妹)が複数形になる
4. editor-in-chief → editors-in-chief
- 意味:編集長
- 中心:editor(編集者)が複数形になる
5. commander-in-chief → commanders-in-chief
- 意味:総司令官
- 中心:commander(司令官)が複数形になる
末尾を複数形にするタイプ
6. grown-up → grown-ups
- 意味:大人
- 末尾のupが複数形になる
7. check-up → check-ups
- 意味:検診
- 末尾のupが複数形になる
8. stand-by → stand-bys
- 意味:待機
- 末尾のbyが複数形になる
両方変化するタイプ
9. man-servant → men-servants
- 意味:男性使用人
- 両方とも複数形になる
10. woman-doctor → women-doctors
- 意味:女医
- 両方とも複数形になる
複数形を判断する3つのルール
複合名詞の複数形を正しく判断するコツを見ていきましょう。
ルール1:中心名詞を見つける
まず、どの部分が「中心となる名詞」かを判断します。
「mother-in-law」なら「mother(母)」が中心で、「in-law(義理の)」は修飾部分です。
ルール2:名詞の位置を確認
複合名詞の構造を分析します。
- 「名詞 + 前置詞句」→ 最初の名詞が中心
- 「形容詞 + 名詞」→ 後の名詞が中心
- 「名詞 + 名詞」→ 文脈で判断
ルール3:慣用表現をチェック
一部の複合名詞は慣用的に決まった形があります。
特に「man/woman」を含む複合名詞は両方変化することが多いです。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 末尾だけ変化させる:「mother-in-laws」のような間違い
- 全体を変化させる:「mothers-in-laws」のような間違い
- 不変化と勘違い:複合名詞も複数形になることを忘れる
特に「-in-law」系の複合名詞は、日本語では「義理の〜」と一つの概念として捉えがちですが、英語では「mother」が中心だと覚えておきましょう。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:複合名詞の構造を分析
まず、複合名詞がどのような構造になっているかを確認します。
「名詞 + 前置詞句」「形容詞 + 名詞」「名詞 + 名詞」のどのパターンかを判断します。
ステップ2:中心名詞を特定
次に、どの部分が中心となる名詞かを見つけます。
意味的に最も重要な名詞の部分が中心になります。
ステップ3:慣用表現をチェック
最後に、その複合名詞が特殊な慣用表現でないか確認します。
覚えるべき特殊な形は限られているので、頻出パターンを押さえておきましょう。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The law firm has hired two new _____ this year.
(A) attorney-at-law
(B) attorneys-at-law
(C) attorney-at-laws
(D) attorneys-at-laws
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「attorney-at-law(弁護士)」は「attorney(弁護士)」が中心名詞で、「at-law(法律の)」は修飾部分です。 したがって「attorneys-at-law」が正しい複数形になります。
問題2:Several _____ attended the medical conference.
(A) woman-doctor
(B) women-doctor
(C) woman-doctors
(D) women-doctors
正解は(D)です!
「woman-doctor」は「woman」と「doctor」の両方が名詞なので、両方とも複数形にして「women-doctors」になります。
頻出表現の覚え方
複合名詞の複数形を効率的に覚えるコツがあります。
覚え方1:カテゴリー別整理
- 家族関係:-in-law系は最初の名詞を複数形
- 職業関係:-in-chief系は最初の名詞を複数形
- 日常用語:grown-up系は末尾を複数形
覚え方2:音読練習
「mothers-in-law」「editors-in-chief」など、正しい形を声に出して覚えましょう。
覚え方3:例文で記憶
「Two editors-in-chief discussed the policy.」のように文章の中で覚えると定着しやすいです。
実戦での時短テクニック
複合名詞問題を素早く解くコツを紹介します。
テクニック1:構造パターンを瞬時に判断
「-in-」が見えたら「名詞 + 前置詞句」パターンを疑いましょう。
テクニック2:中心名詞を素早く特定
意味的に重要な名詞(人や物を表す部分)を見つけて、その部分の複数形を探します。
テクニック3:選択肢を効率的に絞る
明らかに間違った形(両方変化している選択肢など)を先に除外しましょう。
まとめ
複合名詞の複数形のポイントは、「中心となる名詞を見つけて、その部分を複数形にする」ということです。
この記事で紹介した3つのステップと頻出10選を覚えれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 複合名詞の構造を分析
- 中心名詞を特定
- 慣用表現をチェック
特に「-in-law」系と「-in-chief」系は頻出なので、しっかり覚えておいてくださいね!
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指しましょう!