Part5で「that」を見るたびに迷ってしまうこと、ありませんか?
「同格のthatなのか、関係代名詞のthatなのか分からない」と悩んでしまう経験は、多くの学習者が共通して持っています。
実は、この2つのthatは5つのステップさえ覚えれば、15秒以内に確実に見分けることができるようになります。
今回は、TOEIC Part5で頻出するこの問題パターンを完全攻略する方法をお伝えします。
同格thatと関係代名詞thatの基本を理解しよう
まず、2つのthatの役割を簡単に整理しましょう。
同格thatは、コンビニで「お弁当(温めますか?)」と聞かれるのと同じです。 カッコの中身は「お弁当」について説明しているだけで、「お弁当」そのものとは別の情報ですよね。
関係代名詞thatは、「昨日買った本」のような関係です。 「買った」という動作の対象が「本」で、2つが密接に結びついています。
この違いを意識すると、英語でも見分けやすくなるんです。
Part5での出題パターン
同格thatと関係代名詞thatの問題は、Part5で年間約4-6問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:名詞 + that + 完全文
The news that the meeting was postponed surprised everyone.
(A) that
(B) which
(C) what
(D) where
正解は(A)です。 なぜなら「the meeting was postponed」は完全な文で、「news」の内容を説明しているからです。
パターン2:名詞 + that + 不完全文
The report that we submitted yesterday was approved.
(A) that
(B) what
(C) where
(D) when
正解は(A)です。 「we submitted yesterday」は「report」が欠けている不完全文なので、関係代名詞thatが正解です。
パターン3:選択肢にthatとwhichが混在
この場合、前の名詞が人なのか物なのか、文が完全か不完全かを判断する必要があります。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 思い込みで判断:「that=関係代名詞」と決めつけてしまう
- 文の構造を確認しない:後ろの文が完全か不完全かをチェックしない
- 名詞の種類を無視:前の名詞が抽象名詞かどうかを見落とす
特に抽象名詞の後のthatは、多くの人が見落としがちです。 news, fact, idea, belief, rumor, reportなどの後には同格thatが来ることが多いんです。
確実に正解するための5ステップ
では、実際の見分け方を5つのステップで見ていきましょう。
ステップ1:前の名詞をチェック
まず、thatの前にある名詞が何かを確認します。
**抽象名詞(news, fact, idea, belief, rumor, report, evidence, hope, possibility)**なら同格thatの可能性が高いです。
ステップ2:that以下の文を分析
次に、that以下が完全文か不完全文かを判断します。
- 完全文(主語・動詞・目的語がすべて揃っている)→ 同格that
- 不完全文(何かが欠けている)→ 関係代名詞that
ステップ3:意味の関係を確認
前の名詞とthat以下の内容が「=」の関係かどうかを確認します。
同格thatの場合、「名詞 = that以下の内容」が成り立ちます。
ステップ4:thatを省略できるかテスト
同格thatは省略できることが多いです。 省略してもおかしくなければ、同格thatの可能性が高いです。
ステップ5:最終確認で選択肢を絞る
ここまでの判断で、正解を2択まで絞って最終確認をします。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The rumor _____ the company would merge was confirmed.
(A) that
(B) which
(C) what
(D) where
5ステップで考えてみてくださいね。
正解は(A)です!
ステップ1:「rumor」は抽象名詞 ステップ2:「the company would merge」は完全文 ステップ3:「rumor = the company would merge」の関係が成立 ステップ4:「The rumor the company would merge」でも意味が通る
これらから同格thatと判断できます。
問題2:The book _____ I bought yesterday is very interesting.
(A) that
(B) what
(C) where
(D) when
正解は(A)です!
ステップ1:「book」は具体名詞 ステップ2:「I bought yesterday」は目的語が欠けた不完全文 ステップ3:「book」が「bought」の目的語として機能 → 関係代名詞thatと判断
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
-
前の名詞で8割判断
- 抽象名詞なら同格、具体名詞なら関係代名詞の可能性大
-
動詞の直後をチェック
- that直後の動詞の後に目的語があるか瞬時に確認
-
意味で迷ったら構造優先
- 文法的な構造を最優先で判断する
よく出る同格that用の名詞一覧
Part5でよく同格thatと組み合わされる名詞をまとめました。
頻出度◎(必ず覚える)
- news(ニュース、知らせ)
- fact(事実)
- idea(考え、アイデア)
- report(報告書、レポート)
頻出度○(覚えておくと有利)
- belief(信念、考え)
- rumor(うわさ)
- evidence(証拠)
- possibility(可能性)
- hope(希望)
- claim(主張)
これらの単語を見たら「同格thatかも?」と意識してみてください。
まとめ
同格thatと関係代名詞thatの見分け方は、5つのステップで構造を分析することがポイントです。
この記事で紹介した方法を意識すれば、Part5での正答率が確実に上がり、解答時間も短縮できます。
特に抽象名詞の後のthatは同格の可能性が高いことを覚えておけば、迷わずに正解を選べるようになります。
ぜひ次の模試で今回の5ステップを試してみてくださいね!