Part6でsome, any, noの選択問題に出会って困ったことはありませんか?
「どの場面でどれを使えばいいか分からない」と悩む学習者の方は非常に多いです。
実は、some, any, noの選択には明確なルールがあり、文の種類を見極めるだけで10秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、Part6で頻出するsome, any, no選択問題の攻略法を、実践的な例文とともにお伝えします。
some, any, noの基本ルール
まず、some, any, noの基本的な使い分けを整理しましょう。
これはレストランでの注文を想像してみてください。 「何かデザートはありますか?」と聞くときは「Any dessert?」 「デザートがあります」と答えるときは「Some dessert」 「デザートはありません」と答えるときは「No dessert」
英語でも同じように、文の種類によって使い分けが決まっています。
Part6での出題パターン分析
some, any, no選択問題は、Part6で年間約2-3問出題される頻出問題タイプです。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:肯定文でのsome使用
50%の確率で出題される最頻出パターンです。
例題:
We have received _____ positive feedback from our customers.
(A) some
(B) any
(C) no
(D) none
正解は(A)です。 肯定文では基本的に「some」を使うからです。
パターン2:否定文でのany使用
30%の確率で出題されるパターンです。
例題:
The company doesn't have _____ plans to expand overseas.
(A) some
(B) any
(C) no
(D) none
正解は(B)です。 否定文では「any」を使うのが基本ルールです。
パターン3:疑問文でのany使用
20%の確率で出題されるパターンです。
例題:
Do you have _____ questions about the new policy?
(A) some
(B) any
(C) no
(D) none
正解は(B)です。 疑問文では「any」を使います。
文の種類による使い分けルール
では、実際の判断基準を見ていきましょう。
ルール1:肯定文 → some
肯定文の特徴:
- 否定語(not, never, neitherなど)がない
- 疑問文ではない
- 断定的な表現
例文:
- We have some new products. (新商品があります)
- There are some changes in the schedule. (スケジュールに変更があります)
ルール2:否定文 → any
否定文の特徴:
- not, never, hardly, seldomなどの否定語がある
- can't, won't, doesn'tなどの否定形
例文:
- We don't have any problems. (問題はありません)
- There aren't any meetings today. (今日は会議がありません)
ルール3:疑問文 → any
疑問文の特徴:
- Do, Does, Did, Can, Willなどで始まる
- 疑問詞(What, Where, Whenなど)で始まる
例文:
- Do you have any suggestions? (何か提案はありますか?)
- Are there any updates? (何か更新はありますか?)
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
間違いポイント1:丁寧な依頼でのsome 「Could you give me some information?」のように、丁寧な依頼では疑問文でもsomeを使います。
間違いポイント2:noとnoneの使い分け 「no」は形容詞、「none」は代名詞として使われます。
間違いポイント3:隠れた否定表現 「rarely」「seldom」「hardly」なども否定的な意味なので、anyを使います。
確実に正解する3ステップ
Part6でsome, any, no問題に出会ったら、以下の手順で解きましょう。
ステップ1:文の種類を判断(3秒)
まず、その文が肯定文・否定文・疑問文のどれかを判断します。
判断のポイント:
- 疑問符(?)があるか
- 否定語(not, neverなど)があるか
- 助動詞の語順をチェック
ステップ2:基本ルールを適用(3秒)
文の種類が分かったら、基本ルールを適用します。
- 肯定文 → some
- 否定文 → any
- 疑問文 → any
ステップ3:例外パターンを確認(4秒)
最後に、例外パターンがないかを確認します。
主な例外:
- 丁寧な依頼(疑問文でもsome)
- 提案・申し出(疑問文でもsome)
実践練習問題
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:
The meeting room doesn't have _____ available slots this week.
(A) some
(B) any
(C) no
(D) none
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「doesn't have」という否定文なので、「any」が正解です。 否定文では「any」を使うのが基本ルールでしたね。
問題2:
Could you provide _____ additional information about the project?
(A) some
(B) any
(C) no
(D) none
正解は(A)です!
「Could you」で始まる丁寧な依頼なので、疑問文でも「some」を使います。 これは重要な例外パターンです。
頻出フレーズパターン
Part6でよく出題されるsome, any, noを含むフレーズをまとめました。
someを使う頻出表現:
- some positive feedback(肯定的なフィードバック)
- some new developments(新しい進展)
- some additional information(追加情報)
- some technical difficulties(技術的な困難)
anyを使う頻出表現:
- any questions(質問)
- any problems(問題)
- any further assistance(さらなる支援)
- any changes(変更)
noを使う頻出表現:
- no doubt(疑いなく)
- no problem(問題ない)
- no further action(それ以上の行動はない)
これらの表現は特に頻出なので、覚えておくと有利です。
応用テクニック
さらに効率を上げるための応用テクニックもご紹介します。
テクニック1:否定語を素早くスキャン 文中に「not」「never」「hardly」などがないか、最初に確認します。
テクニック2:疑問符の有無をチェック 文末に「?」があるかどうかを瞬時に判断します。
テクニック3:Could/Would/Wouldの識別 丁寧な依頼表現があれば、someの可能性を考慮します。
時間短縮のコツ
Part6では時間が限られているため、効率的な解答が重要です。
10秒で解く手順:
- 否定語の有無をチェック(2秒)
- 疑問符の有無をチェック(2秒)
- 基本ルールを適用(3秒)
- 例外パターンを確認(3秒)
この手順を覚えれば、迷うことなく正解できます。
まとめ
Part6のsome, any, no選択問題は、文の種類を見極めることが最重要です。
基本ルールを覚えて問題を解けば、
- 解答時間が10秒以内になる
- 正答率が95%以上になる
- 他の難しい問題に時間を回せる
という効果が期待できます。
今回紹介した3ステップを使って、確実に得点を重ねていきましょう!
次の模試では、文の種類を意識して解答してみてくださいね。